VOCALOID3でIAがリリースされてからしばらくして、この前CeVIOでIAの英語音源がリリースされました。
「V4とかなかったっけ?」というのはひとまず置いておいて、CeVIO英語IAについて話そうじゃないか。
【概要】
IA English Cとは
システム :CeVIO
言語 :英語
ライブラリ:Natural/Powerful
価格 :11800円+税(エディター付きのスターターパック)
VOCALOID的に見ても割と普通じゃないですかね?
【声】
ポイントはちゃんとIAの声が出るかどうかというところだと思います。これは聞いて判断してもらうしかない。上のHPでもいくらか聞けますよね。私も少しサンプルを用意しました。
からくりピエロ
IA ECに英語で「からくりピエロ」歌ってもらった(1番だけ)
— くろ州=情報整備士 (@96s_kM4osM) 2018年10月22日
イラストはピアプロより「もにゃ」さんのものをhttps://t.co/LOtLi7J8QT pic.twitter.com/UeuuPx8gbC
夜明けと蛍
CeVIO IA English C
— くろ州=情報整備士 (@96s_kM4osM) 2018年10月13日
夜明けと蛍(Mesさん英訳)
1番だけ pic.twitter.com/qEpXAhPBeH
VOCALOIDと比べると息っぽさが減ってパワーがある感じですかね。CeVIO耳が育っている私にはIAに聞こえる。高音は比較的IAみが強い。
ちなみに、私が用意したこの二つはGEN(CeVIOでは「声質」という)をちょっと幼めにしています。デフォルトだともうちょっと大人っぽい。
【MIX】
さて、例えば一曲の中で英語パートと日本語パートがある曲をやろうと思ったとき、VOCALOIDとCeVIOをうまいことなじませることができるのかという問題。
ちょっと解析してみた分だと
・500HzあたりをそこそこCut(Q幅かなり広め)
・1.5kHzあたりをCut(Q幅広め)
・4kHzあたりをCut(Q幅広め)
で "理論上" VOCALOIDのIAに似たような解析結果になる。聞いた感じではやはり違うものは違うがなじみは良くなる。
ちなみにIA ECは歯擦音が結構強く出るので、DeEsser必須。たぶんエディター上でつぶしていくのは非効率的。
【CeVIOの操作】
最近ではボカロPでも仮歌作るのにCeVIOを使う人がいるし、ベタ打ちするだけだったら特段難しいことはない。
IA目当てでCeVIO導入する人は「なれないCeVIO」操作と「英語歌唱」のコンボでやられないように気をつけないといけない。
CeVIOの調声ポイントはとりあえずTMGが押さえられればあとは何とかなる。好みの問題だ。
TMG(タイミング)とは、音素のタイミングをコントロールする機能。VOCALOIDで言うとVELと母音分割で対応している部分。
VOCALOIDの場合子音の長さはVELでいじるが、CeVIOはそれをTMGでいじる。
#from_VOCALOID_to_CeVIO
— くろ州=情報整備士 (@96s_kM4osM) 2018年4月15日
VOCALOIDはVELで子音をコントロール
CeVIOはタイミングを前後に引っ張ってコントロール
長さが見てわかる pic.twitter.com/Ix1K3O5vWd
VOCALOIDは母音の発音が気に入らないとBRIを使ったり母音分割をして補正するが、CeVIOの場合はそれもTMG。
これ以外はVOLがDYNに比べて細かいとかPITがピッチカーブに直接手描きするとかいう違いなのでぶっちゃけ好み。
スポンサーサイト
くろ州の合成音声備忘録
CeVIOの打ち込みは基本的にVOCALOIDやUTAUとほぼ同じです。
初歩の初歩です。前提としてピアノロールの見方が分かること。
(1)起動
(2)ノート(音符)の打ち込み
1.NOR(ノーマル)モードになっていることを確認します
2.ソングトラックの濃い赤の部分をクリックすると下にピアノロールが出てきます
3.あとは普通のMIDIと同様に音符を打ち込むだけ
(3)歌詞の入力
ノートをダブルクリックすると歌詞の入力ができるようになります。
(2)(3) を繰り返すとこんな感じに打ち込むことができます。
これで再生ボタンを押せばもうそれなりに上手に歌ってくれるのがCeVIOのいいところです。
そのうち内容を動画にして追記しますね。