最近波に乗って来ているUTAU音源「闇音レンリ」の紹介です。
・正統派な歌声
・十分な声色ライブラリ
・おま☆かせのみでかなりクオリティーの高い調整が可能
・エッジボイス
どんなジャンルにもそれなりに対応でき、Nomal・Clear・Wisper・Edgeと声色違いがあるので表現力も十分に高い。とても扱いやすく、初心者でもおまかせのみでハイクオリティーなVOCALが生成可能。
とりあえず配布動画のクオリティーが高すぎてつらいです。
UTAUの新大型音源といった感じです。ちょっとやそっとのことではへこたれない適応能力があり、初心者から上級者まですべてのユーザーにお勧めです。
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くろ州の合成音声備忘録
こちらの記事で述べたようにVY1Naturalは高音と低音に音量の開きがあります。これの補正に使うのはJobPlugin「AutoCrossSynthesis」「TransferControle」です。
VOCALOIDSHOPで製品を購入するともらえるJobPluginですが、メールマガジンの登録でももらえるので頑張ってみてください。
このオートクロスシンセシスはどうも「音程によってパラメーターを決定している」ようなので、これを利用してみます。
(1)設定
ジョブプラグインのオートクロスシンセシスを実行します。設定は「Range」=64で「上下反転」にチェック。
こんな感じになります。
これをトランスファーコントロールでDYNに移動
すると、弱い低音域は大きく、強い高音域は小さくしてくれます。
聞き比べてみましょう。最初に流れるのが調声前、次に流れるのがJobPlugin適用後です。
「音程によってパラメーターを変化させたいとき」(BRIとか?)には常に使える技ですね。
くろ州の合成音声備忘録
YAMAHAのVOCALOIDライブラリ「VY1」はVOCALOIDの中でも珍しい「キャラクターのない歌声」です。キャラクタービジュアルを示さないことで自由な創作につなげようということらしいです。
しかしながら、VY1のすごいところはそこではなくて
・コストパフォーマンス
・VY1Natural
(1)コストパフォーマンス
VY1V4は大体1万円ぐらいで販売されています。VOCALOIDライブラリーはたいてい1ライブラリ1万円前後(8500~13500くらい)で販売されているのでとても普通なのですが、
VY1V4は1万円で4ライブラリなのです。
内容は
・Natural
・Nomal
・Power
・Soft
結月ゆかりなんかは1ライブラリ8000×3と割引で約2万円で同じような構成になるというのにこのコストパフォーマンスは見逃せない。
(2)VY1Natural
「ところでNaturalとNomalは何が違うの?」と思いますよね?
「Natural」は高音域ではPower中音域ではNomal、低音域ではSoftというように、「音域によってライブラリを自動で切り替える」音源なのです。
実際に使うと「音が高くなるほど力強く歌う」ようになっています。
UTAUをやっている人はもう気づいたと思いますが、これって「キレ音源」ですよね。
声を聴いてみましょう。
……ちょっとわかりにくかったかもしれません。が、一応今のは音域高目だったのでPowerとNomalが切り替わっています。
しかし難点が一つ。
高音域と低音域の音量差が大きい。
もちろんそもそも人間の声は高音のほうが大きく聞こえるものですが、にしても差が大きい。
ので、対策しましょう。(こちらの記事へ)
ちなみにVY1Softはこんな声です。
Powerは割と個性の強い音源ですが、とても自由度の高いライブラリになっています。
くろ州の合成音声備忘録
「野生のVOCALOID」と言われることもあるUTAUの導入方法をみてみましょう。
(1)こちらのページで最新版(v0.4.18)をダウンロードして
(2)ダウンロードできたZIPを解凍したら
(3)中の「utau0418inst.exe」を実行すると
完了。
……だけだと記事にするほどでもないので音源・プラグインの追加方法も一緒に記事にしてしまいます。
(1)音源の追加
(ⅰ)拾う
まずはUTAU音源を拾ってこなければいけません。たくさんの音源が紹介されているUTAU音声ライブラリwikiやニコニコ動画の「UTAU音源配布所リンク」タグで音源を探してみましょう。
音源配布の形式は特別統一されてないので頑張ってください。よくあるのは
・配布HPがちゃんとあるもの
・配布者のブログのどこかに配布記事があるもの
・配布動画のコメント欄にリンクがあるもの
などです。
(ⅱ)インストール
ダウンロードしたファイルがZIP・RARなら、まず普通に解凍します。UTAU本体が正常にインストールされていれば、
「ProgramFiles(x86)」 → 「UTAU」 → 「voice」
に、解凍してできたフォルダを移動します。
ダウンロードしたファイルがUARなら、UTAUを起動してそこにUARをD&Dするだけ。
一応これでUTAUで使うことができるようになります。
(2)プラグインの追加
(ⅰ)拾う
プラグインも拾ってこないといけません。こちらのページで紹介されているので個々のリンクから自分に必要なものを落としましょう。
(ⅱ)インストール
インストール方法は音源とほぼ同じ。ZIP・RARの場合は解凍して
「ProgramFiles(x86)」 → 「UTAU」 → 「plugins」
に入れてください。
その後UTAU本体を起動して
「ツール」 → 「プラグイン」 → 「リロード」
で使えるようになります。
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CeVIOであるささらさんは調声せずともそれなりに歌ってくれます。


オリジナルテスト
特徴
・芯のある歌声
・ファルセット記号の効きが弱い
・ロングトーンで押し出すような声になる
ロングトーンで真ん中あたりに向けてクレッシェンドするので押し出した感じに聞こえる。
ささらさんの最もすごいのは「やさぐれ声」です。
トークの表情がかなり豊かなのが特徴です。
くろ州の合成音声備忘録
CeVIOの筆頭「さとうささら」さんです。私は「ささらさん」と言うことが多いですが、たまに「さとうさん」というとすごく「そこら辺にいる人感」が出ます。
「中の人」は声優の水瀬いのりさんだということです。
ここで割とある勘違いなのですが、さとうささらの声は水瀬さんの声だと思っている人が多いみたいですね。実は
「さとうささらの”声”は”水瀬さんの声”ではない」
のです。
どういうことかというと、CeVIOのボイスデータは演算で生成しているものであってサンプルを加工しているものではないということなのです。
易しく言いましょう!!
VOCALOID・UTAUは「中の人」の声を録音して加工して出力しています。それに対してCeVIOはその場でPCが音声を作っているので水瀬さんの声を加工・出力しているわけではないのです。
じゃあ「さとうささらの中の人が水瀬さん」というのはどういうことなのかというと、
「さとうささらの歌い方の”癖”が水瀬さんの癖」
なのです。要するに音源を作るときに水瀬さんに歌ってもらってその歌い方の癖をデータ化してさとうささらに移植しているのです。
なので「さとうささら CV:水瀬いのり」というのは微妙なんですね。
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VOCALOID・UTAUに引き続き合成音声の第3派となってきだした「CeVIO」です。
もっとユーザーふえたらいいな
ということでCeVIOの導入方法を記事にしました。
(1)基礎知識
CeVIOには二つの側面があります。一つは「ソング機能による歌唱」もう一つは「トーク機能によるナレーション」
「歌うソフト」であり「話すソフト」でもあるのです。
ここで重要なのが「必要な機能は何か」ということ
CeVIOを歌う方面で使うなら「ソングエディタ」が必要で、話す方面で使うなら「トークエディタ」が必要です。
ここでは基本「歌う方面」で話を進めるのでご注意ください。
(2)必要なもの
CeVIOで歌を作るなら必要なのは
・ソングボイス
・ソングエディタ
が必要です。
(3)ソングボイス
2016年現在販売されているソングボイスは8種類です。ベクターの販売ページでダウンロード版が購入可能です。単体でパッケージ版が存在するのはONEだけです。
(4)ソングエディタ
ソングボイスと同じくベクターでダウンロード版が購入可能です。パッケージ版はソングエディタだけでなく
・トークエディタ
・さとうささらソングボイス
・さとうささらトークボイス
・すずきつづみトークボイス
・タカハシトークボイス
も入っています。
ソングエディタとトークエディタは両方持っていれば統合されるので、別々に起動することにはなりません。
(5)インストール
別に普通のインストールです。インストールが終わったら起動して、エディターの
「ヘルプ」 → 「ライセンス認証」
でシリアルナンバーを入れる必要があります。
くろ州の合成音声備忘録
日々進化を遂げ、先日(2016年9月26日)3周年をむかえたCeVIOです。その少し前にCeVIOのVer5が公開されました。
追加された機能を見てみましょう。
・キャラクター表示画像がトラックのキャストと連動
・まとめ選択対応
・強弱記号による調整
・MIDIエクスポート対応
・キャラクター表示画像がトラックのキャストと連動
VOCALOIDをキャラクターで選ぶ側面というのは少なからずあると思いますがVOCALOIDEditorって調整中にキャラクターが表示されなくて、「いま結月ゆかり使ってるなぁ~」という実感が薄いのです。
CeVIOは結構大きくキャラクター表示があってうれしいです。
今までトラックのキャストが「さとうささら」だろうと「ONE」だろうと「黄咲愛里」だろうと表示は常に「さとうささら」だったわけですが、Ver5で切り替え可能になりました。
・まとめ選択
そのまんまです。逆に今までこの機能がなくてよくやって行けてたなと思うぐらい。「まとめ選択ができない」ということに関してはUTAUとそんなに変わらないので(UTAUは時間軸の範囲選択はできるがそれ以外の範囲選択はできない)UTAUやってる人からするとそんなでもないですが。
・強弱記号
VOCALOID・UTAU・CeVIOをはじめとする合成音声の「合成音声っぽさ」の要因の一つが「メリハリのなさ」です。VOCALOIDならDYN、UTAUならエンベロープで音量調整してメリハリをつけてグルーブ感を出したりしますが、CeVIOのダイナミクス調整画面というのは
こんなかんじ。
とても細かく調声できる反面、ボリューム調整がやりにくいです。
ちなみに「ダイナミクス」と「ボリューム」はどちらも音量に関するパラメーターなのですが、多くの場合「ダイナミクス」は非常に細かい音量変化、「ボリューム」は平均的な音量の変化をさす場合が多いです。
「アタックが弱いかな?」とか「リリースが強いかな?」とかいうときはダイナミクス調整を行いますが、「サビの音量が足りないかな?」とか「Aメロ強いかな?」とかいうときはボリューム調整をします。
Ver5になってノートごとに「pp」から「ff」まで7段階(真ん中はN=Nomal)で調声可能となりました。
エディター上で聞いてる分にはあまり違いが感じられませんが、WAVE書き出ししたら割と違いました。
・MIDI書き出し
そのままです。CeVIOで打ち込んでVOCALOIDやUTAUにデータを受け渡すことができます。
こんな感じです。ちなみにVer4になった時(2016年4月)には
・自動スクロールボタンができた
・ピッチ曲線にビブラートが反映されるようになった
・オケの波形が表示できるようになった
・タイムラインが拍子・小節表示に対応
など初歩の初歩がやっとという感じだったのでこれからまだまだ進化していくんじゃないかと期待しています。
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DAW体験版(見つかったもの)
(Cubase)
(ProTools)
(AbletonLive)
(StudioOne)
(ACID)
(ABILITY・SingerSongWriter)
(FLStudio)
VOCALOID体験版(見つかったもの)
AHS群
INTERNET群
クリプトン群
YAMAHA群(会員登録してから、ほしいライブラリのページに行くとダウンロードボタンが有効になったりする)
MAYU(音量注意)
こんな感じでしょうか。
くろ州の合成音声備忘録
DAWにもいろいろあります。選び方としては。
(1)環境
(2)ジャンル
(1)環境
MacかWinかということと、PCのスペックが足りているかということ。
(2)ジャンル
「打ち込みが得意」「EDM向き」「生音録音重視」など向き不向きがあるので。
代表的なものを見てみましょう。
Win Mac
Cubase O O
SONAR O X
StudioOne O O
FLStudio O X
Ableton O O
ACID O X
ProTools O O
ABILITY O X
SingerSongWriter O X
Logic X O
GarageBand X O
対応は上記のようになっています。
このうち「FLStudio」「Ableton」「ACID」は「ループシーケンサー型」と言ってEDMに強いです。また、オーディオの扱いもうまいです。
打ち込みが得意なのは「ABILITY」「SingerSongWriter」あたり。
そのほかは「すべて高いレベルでできる」。
体験版を使ってみていいものに目星をつけましょう。
VOCALOIDとの連携という意味でおすすめなのは
1.Cubase
2.StudioOne
3.FLStudio
4.ABILITY
5.SingerSongWriter
あたりでしょうか。