「ニコニコに」「自分のアカウントで」投稿したのは初めてデス。
新機能の「別キャラ間クロスシンセシス」のテスト動画です。
初投稿の上
ニコニコに友達がいるわけでもなく、Twitterでの宣伝もなく投稿したのですが、
宣伝していただきまして、銀枠がついてるんですね!!本当にありがとうございます。
これによって再生数100くらい伸びてるので、それなり効果あるんですね。
ニコニコのことはあまり知らなくて、「この銀枠なんだろうか」と思ってました。
25日に予定より早くV4のアップデートがあって、勢いで作って初投稿してしまいました。
カラーリングがMitchie-Mさんの愛Deeっぽいですね
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くろ州の合成音声備忘録
前の記事の続きです。
「東北ずん子」「結月ゆかり」を混ぜてみたのです。
VOCALOIDがV3になったとき、VOCALOIDは「モーフィング」という手法を手に入れたそうです。
すごくテキトーな言い方をすれば「別々の音を滑らかにつなげる・かぶせる技術」でしょう。クロスフェードよりは難しい処理をしています。
基本的にUTAUでもVOCALOIDでもライブラリは「文字一通り網羅するように収録」をワンセットとして、その音程違いを何セットかとります。
これによって対応音域が広がりますが、その「セット」の切り替えが問題です。いきなり切り替わるともちろん違和感があるので「モーフィング」して滑らかにつないだのです。
V4の「クロスシンセシス」はこの応用なのだと思っています。「セット」の切り替えがV4になって「ライブラリ」の切り替えに拡張されたのではないでしょうか。
この時点で「結月ゆかり-純」「結月ゆかり-凛」という異なるライブラリ間でのモーフィングができています。
ならば「結月ゆかり」と「東北ずん子」という異なるライブラリも技術上は可能だったでしょう(もちろん品質保持や細かい修正がたくさんあったことでしょう。)
さて、本題です。
「結月ゆかり」には「ノートの終わりあたりで息を抜く」という特徴があり、「東北ずん子」には「ラ行が割合強い」という特徴があります。
この二つをクロスしたとき両方の特徴が出ました。
ゆかりベースでXSYが64を超えないくらいの範囲ではノートの終わりあたりで息を抜き、64を超えたくらいからVELでラ行を弱める必要が出てきました。
こういうところを見ると、V3以降の「モーフィング技術」にはフォルマントの近似以外にも要素があるのでしょう。
ずっと疑問だったのです。「発音タイミングがずれる音のモーフィングはどうやってるのか」と。
くろ州の合成音声備忘録
今まで結月ゆかりならクロスシンセシスできるのは「穏」「純」「凛」だけでしたが、今回のアップデートでキヨテルやずん子など「ほかのキャラクターとのクロスシンセシス」が可能になりました。
簡単に言うと、いろいろ混ぜて新しいオリジナルVOCALOID(=Fanloid)が作れるようになったんです。
というわけで早速混ぜてみました。
そのまま、ずん子をベースに少しづつゆかりを混ぜていく
ずん子をベースに音が高くなるにつれてゆかりに近づく
ゆかりをベースに音が高くなるにつれてずん子に近づく
ゆかりをベースにずん子を常にXSY=127まぜる
感想:楽しい
私は暫定的にベースとした音源を苗字にして混ぜた方を名前に入れています。
「氷山ゆかり」ならキヨテルベースにゆかりを混ぜてます。
でもこれ、なんか「結婚したのかな?」ってなってちょっとキヨテルの見え方が変わるかも。
あと「ゆかりを混ぜた」っていうのがふりかけの話に聞こえます。
くろ州の合成音声備忘録
VOCALOIDのDYNは「声の強さ」というよりも「声の大きさ」だと思います。
何が違うのかというと
・声の大きさが大きくなった時に力強い声になる → 「声が強くなる」
・声の大きさが大きくなった時に声質が変わらない→「声が大きくなる」
というイメージです。
多くのVSTiでは「音の強さ」をVELでコントロールします。
・VELの値が小さい→「弱い音が小さい音量で鳴る」
・VELの値が大きい→「強い音が大きい音量で鳴る」
と切り替えがあるので、これを知っている人はVOCALOIDのDYNもこんな感じになっているのではないか?と思うのです。
結論から言えば「そんなことはない」ようです。
あくまで音量のコントロールです。
「声の強さ」をコントロールする場合はGUMIや結月ゆかり・VY1・初音ミク・IAのように声の強さ別音源があるライブラリの使ってクロスシンセシスします。
そのような声の強さ別音源がないライブラリでどうしても「声の強さ」をコントロールしたい場合は、比較的強めの声質で録音されていることが多い「得意な音域」の上の方の音をトランスポーズして使う方法があります。
VOCALOIDの音域を広げるの記事で紹介した方法と同じ方法で、高めの音域で打ち込んで、目的の(本来の?)音程までシフトすると、わずかに強くなったりしないでもないかもしれない気がします。
くろ州の合成音声備忘録
「ファルセット」は「裏声」とか「ひっくり返った声」とかいわれる「ハイトーンをだしたときに出る芯のないよわよわしい声」のことをいいます。
1)Soft音源があるV4ライブラリ
結月ゆかり穏、VY1Soft、がくぽWisperなどの「ブレッシーな・弱い」音源があるV4ライブラリなら、プライマリシンガーにノーマル音源、セカンダリシンガーにSoft音源を指定してファルセットしたいところでクロスシンセシスすればいいです。
2)V4X
クリプトンのV4XはファルセットしたいところでVoiceColerにSoftを指定してやるとなります。あまり危機はよくない印象。
3)Soft音源があるV3ライブラリをV4Editorで使う場合
1)と同じ
4)V3
ファルセットしたいところで「BREの値を大きく、BRIの値を小さく」しましょう。値はライブラリによりけりですが、BRE=100、BRI=30くらいからちょうどいいところを探してみましょう
【基本】
・下から上がってきてファルセットになるならピッチは一回行き過ぎる
・ビブラートはしない
くろ州の合成音声備忘録
無料のCeVIO音源「ハルオロイド・ミナミ」がやってきました。
大型新人すぎます。
ソングエディタが無料じゃない以上音源だけ無料でもユーザーが増えるかと言ったら微妙ですが。
あと、もうちょっと万人受けするのが……
私は演歌とか大好きなのでいいんですけどね。この調子でVOCALOIDも無料音源一つくらい作ればいいと思うのですよ(Unity-chanは一応無料音源ですが)。
さて、では声を聴いてみましょう
ところどころ演歌っぽく、ところどころJ-POPっぽい歌い方になってますね。純粋に力量不足です。
演歌の調声方法に関しては私も無知なのでおいといて、
【特徴】
・サ行ハ行ファ行など「ディエッサーで削る系の子音」が長い
・ポルタメントのタイミングは早い
・母音結合の手間がない
・全体的にあとノリ
・調声によってどうとでもなる柔軟性
「ディエッサーで削る系の子音」はタイミング調整で短くすると目立たなくなります。
上昇型も下降型もポルタメントはかなり早め。
CeVIOは無調声でもそれなりに歌うといいますが、ア行は「常に発音しなおす」ので滑らかに歌ってほしい時にはタイミング調整が必須です。そういう意味では無調声ではうまいこと歌えてないと私は思っています。
そんな手間がハルオロイドには少ないです。そもそも程よくつないでくれます。
歌声自体は低音がよく利いて男性音源としてとても優秀です。「演歌風」に調声すれば演歌の声、「POPs風」に調整すればPOPsの声になり、あらゆるジャンルに使えます。柔軟性高し。
かなりいい音源だと思います。なぜ無料なんだ……(過去の音声を集めればよく、本人のギャラが発生しないから?)
くろ州の合成音声備忘録
CeVIO初の無料音源が誕生しました。その名も「ハルオロイド・ミナミ」
三波春夫さんの歌声をベースに作られたライブラリデス。CeVIOはおじさんが大好きなのだろうか。
三波さんは2001年にお亡くなりになりましたが、CeVIO音源としてよみがえったことになります。
これはUTAUやVOCALOIDではできないことなんですね。少なくともクオリティーが出ない。録音技術が少なくとも15年以上前のものなので。
例のごとく「ハルオロイドの”声”は三波春夫の”声”ではない」、要するにサンプリングはしないので、その人が歌っている音声が「残っているだけ」で作れるのです。
ハルオロイドのプロフィールには【好きな音楽】:オールジャンルとあります。
得意ジャンルとは誰も言ってないのですが、割とオールジャンル行けます。調声次第でなんにでもなるみたいで、これからが楽しみです。
何気に製品の男性音源は初めて使います。
くろ州の合成音声備忘録
完全にシンセサイザーしか使わない電子音楽のみをする人以外は、実在する楽器やそのVST音源を利用します。
生楽器系のVSTを利用する場合に重要になってくるのが「自由度とリアリティーのバランス」です。
DTMである以上、生身の人間には演奏できないような超高速演奏や息継ぎなしなどの独特な表現が可能で、それが新しい表現になったりDTMの醍醐味であったりもする訳です。
しかし、一方でリアリティーというのも重要で、聞き手からして「これは意図的に新しいアプローチとしてリアリティーをなくしているんだな」と判ればいいのですが、「打ち込み下手だな」と思われたら終わりですよね。
生楽器系音源のリアリティーというのは楽曲の「説得力」と「聞きやすさ」に直結するのです。
「自由度」に関してはアイデア次第のものなのでそんなに問題ないと思います。でも、やっぱり本物(上質なものという意味でなく、リアルのもの)を知っておくのは重要です。
そのためには、実際に楽器を見て、触って、演奏するのが一番ですが「それができないからDTMやってるんだろうが」ということも多いでしょう。
この楽器カテゴリーでは実際に演奏して分かることを紹介していきましょう。もちろん、ほとんどの楽器が手元になく自由に録音できないのでサンプルが挙げられないものも多いですが。私は演奏のプロでもないので演奏は期待しないでくださいませ。
上手に録音できたらSoundfontにして配布することもあるかもしれません。
くろ州の合成音声備忘録
VOCALOIDは推奨音域を外れるとかなり聞きづらい出力になります。高音に外れればキンキンした耳に痛い音になり、下に外れれば一気にこもって聞こえなくなります。
これを少しだけ改善する方法があります。
(1)打ち込み
普通に打ち込みます。
(2)打ち替え
聞きやすい高さまで移動します。
(3)PBS
(2)で変えた高さと同じ値にします。例えば(2)で5高くしたなら、PBSは「5」に設定します。
(4)PIT
「-8192(固定)」に設定
下方向へのシフトは結構うまいこと行きます。上方向は「少しは改善されるかな?」くらいのものです。
ちなみにこれをやると、PITで書くビブラートやしゃくりなどはできなくなりますのでノートの分割などで対応してください。
どうしてもビブラートさせたい場合は(2)で移動した高さより大きい値をPBSに設定してやり、計算してPITを決めます。例えば(2)で上に5シフトしたなら、PBSを7に設定してPITを-5890にすれば、PITに全音分の余裕ができるのでビブラート、しゃくりができるようになります。