女声ライブラリを男声にしたり男声ライブラリで女声を出したりして、さらにそれにキャラがついたものが「性転換亜種」デス。
作り方1 オケごとピッチシフト
作り方2 ボイスチェンジャーを使う
作り方3 打ち込みをオクターブ下げる&GEN変更(女声化なら64より小さく、逆なら64より大きく)
作り方4 PBS=12 PIT=8192(男声化なら-8192) GEN変更
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くろ州の合成音声備忘録
VOCALOID調声中級
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[EDIT]
kokoneのいいところは安定したファルセットです。クロスシンセシスでファルセットできるようになったV4ライブラリもありますが、kokoneが最も自然にファルセットしてくれます。

しかし、いろんな都合上「ここではファルセットになってほしくない」というときは多いと思います。
また、ほかのVOCALOIDでも声質を変えずにキー変更したいことがあるかもしれません。
ぶっちゃけボイスチェンジャーのVSTエフェクトでピッチシフトするのが楽ですが気に入らない結果になることもあります。
そんなときの対処法。今回は①PITを少しでもいじっていること②PBSが一定である(曲中で変化しない)ことを前提とします。
1.調声は先に済ませておく(PITは基本いじらず母音分割でピッチカーブを描くと楽)
今回は全くPITをいじってない
!注意! PBSは常に一定にしておかないとあとで超絶困るのでPBSは一定で
2.ファルセットにしたくないところがファルセットじゃなくなるまでフレーズごと(もしくはパート全体)のノートを下げる
キーを3つ下げてます。
3.下げたキーをXとする(キーを3下げたら X=3)
4.PBSをXの分だけ上げる(プログラム的に描くと PBS = PBS + X)

今回は元がPBS=2 キーを3下げたので変更後はPBS=5
5.PITを遊楽団さんのParameterShifterで{8192*X/(変更前のPBS+X)}上げる
変更前のPBS=2 キー変更3なので 8192*3/5=4915.2上げます
こうすることでファルセット回避ができます。(kokoneはD4くらいからファルセットになる。ノート自体がD4以下になっていればファルセットにならない)
6.PITを必要に応じて修正
……です!!
ほんとはPITを{変更前のPBS/(変更前のPBS+X)}で圧縮すればPITでの調声もそのまま再現できるのでやりたいのですが、ちょっと面倒なんですよね(TranceferControlを使います)。
PITを全くいじってないなら作業はもっと簡単になります(PBS=X、PIT=8192にするだけ)。
実はうまいことキー変更できないことがあります。その場合はノートを置いてないところでPITをぐちゃぐちゃ描くとうまくいく可能性があります。
これ、応用すると性転換もできます。計算かなりめんどいのでJobPlugin作りましょうか。
くろ州の合成音声備忘録
「非営利有償のCD」を頒布する場合、同人の世界では著作権や版権は割とゆるーくとらえられ、常識の範囲内であればかなり黙認されます。
というわけで、VOCALOIDやUTAU・CeVIOを使った同人CDの頒布は基本権利確認をしなくても文句を言われることはほとんどありません。
しかし、権利的にグレーゾーンだったりアウトだったりすることは多いので、いつ法改正で規制が強まるかわからないわけです。
そんな時に(もしくはトラブルになったときに)言い逃れできるように私は権利確認をしています。
確認ポイントは2つ
・「音声」の利用規約
・「キャラクター」の利用規約
です。要するにその「音」を使っていいかどうかと「キャラ」を使っていいかは別なのです。
【注目するポイント】
・無償・非営利有償・営利目的はそれぞれ全く別なので利用規約の拡大解釈はダメ
・2次創作作品の公開・頒布の許諾を確認
・許容される改変の程度を確認
・名称表示が必要かどうか、また表示内容の確認
・抱き合わせ・カップリング先のキャラとの権利確認
実際にはすべて目を通しましょう(熟読重要)
【UTAUの場合】
規約は音源ごとに存在し、それぞれに内容が違うのでいちいち確認してください。その際「利用規約は熟読すること」が重要。読めば分かることをむやみに聞くと運営に負担がかかってしまいます。
【クリプトン組】
ピアプロリンクの取得が必要です。これに関してはまた記事を書きます。
【その他VOCALOID】
非営利有償ならば権利申請の必要はないことが多いです。
【CeVIO】
VOCALOIDとあまり変わりません
冒頭にも述べた通り、あまり神経質になる必要はないのですが「権利確認はやっとけば安心」であることは確かです。
くろ州の合成音声備忘録
歌声合成をやろうと思った段階で「Mac」という選択はやめた方がいいと思います。理由は
・Mac対応じゃないエディターがある
・Mac対応じゃないライブラリがある
・Macじゃろくに動かないソフトがある
・Mac版ライブラリはパッケージ版でも「ダウンロードで落としてね☆」とか言われる
など。
それでもMacを選んだ人とWINの人がUSTをやり取りする場合のやり方です。
1.Mac → WIN(MacユーザーがWINユーザーに調声依頼をする)
・UTAUでメロディーを作らず、まずMIDIで作ってエクスポートしておく
・流し込み用に「音節ごとのひらがな書き歌詞.txt」を用意しておく
この「○○.mid」と「○○.txt」を渡していただけると本当に楽。
WINのほうではMIDIをインポートして歌詞を流し込むだけで調声の下地ができます。
UTAUSynthでUSTを書き出すとどうなるかというと
・そもそもWIN版UTAUで開けない
・WIN版UTAUでノートぐっちゃぐちゃになってて再現できない
ことがあります(いつもそうというわけではない)。
要するにWINの人にUTAU調声を依頼するならMac版UTAUは使わないでください。
2.WIN → Mac
・普通に「○○.ust」で書きだして問題はないはず
・1.と同じ方法を推奨
1.と同じようにやった方が間違うは少ないと思います。
くろ州の合成音声備忘録
VOCALOID・UTAU・CeVIOの間でデータをやり取りする人がいたとして(私はよくする)、まず、
・パラメーターは受け継げないものとする
・MIDIでやり取りする
これが原則です。
VOCALOIDのDYNはUTAUのエンベロープには反映されないし、UTAUのフラグはCeVIOに受け継がれません。当たり前ですが。
1.VOCALOID → UTAU
・VOCALOID側でMIDIをエクスポートし、それをUTAUでインポートしたらとりあえず行けます。
・UTAUプラグインの「ImportVSQX」を使えばVSQXを読み込める。
どちらにしても「-」の処理がめんどくさいです。これは一応UTAUプラグインがある(Vsqインポート後の伸ばし棒を、適切な母音に置換するプラグイン)ので、それで対応したりします。
2.VOCALOID → CeVIO
・VOCALOID側でMIDIをエクスポートし、CeVIOでインポート
これも「-」の処理面倒ですが、もうこれは頑張るしかないです。ベタ打ちデータを取っておくのがベストです。あと、母音分割はいちいちノートを結合してピッチを書かないといけなくなります。
3.UTAU → VOCALOID
・UTAU側でMIDIをエクスポートし、VOCALOIDでインポート
UTAUでのエクスポートの前にノートを単独音化しないとえぐい修正することになります。PIT情報が受け継がれます。VOCALOIDで読み込んだ時、歌詞は打ち込まれているのにずっと「あ」が鳴る場合、一回最初のノートの歌詞を書き直すとすべて歌詞通り歌ってくれるようになります。
4.UTAU → CeVIO
・3.と同じ。
UTAUはノート分割すること少ないと思うのであまり問題は発生しないです。
5.CeVIO → VOCALOID
・CeVIO側でMIDIをエクスポートし、VOCALOIDでインポート
ノート分割しながら反映されないPITを完成させる作業があります。CeVIOにはノートの中に2音節以上が書き込まれていることもあるのでそこは分割しないといけないです。あと「’」「※」が書かれたノートはいちいち修正が必要です。
6.CeVIO → UTAU
・5.と同じ
結論「超めんどいのでやらない方がいい」
くろ州の合成音声備忘録
調声の依頼を誰かにするときや、調整データを配布するときの注意点を書き出してみます。
【基本】
・ライブラリが違うと当然ピッチ遷移の挙動から子音の発声タイミングまで違うので、目標のEditorに入っているライブラリを想定する。
・調声依頼の際は基本ベタ打ちのほうがいいと思います(私は)。少なくとも母音分割や「ー」ノートはない方がいいです。オケもつけましょう。
1.VOCALOID V4Editor → VOCALOID V4Editor
VSQXで問題なし
2.V3 → V3
VSQXで問題なし
3.V3 → V4
VSQXで問題なし
4.V4 → V3
VSQXでいいが、グロールとクロスシンセシスは反映できないことを把握しておく
5.PiaproStudio → V3・V4
絶対にVSQXで書きだしてください。クリプトン組を持っていない人はPPSFファイルなんて基本再生できないので
6.V3・V4 → PiaproStudio
VSQXで問題なし。目標のPiaproStudioがV4かV3かは確認しておくこと。EditorとPiaproStudioは若干出力が違うので注意
これをミスると、調声依頼なんかでは怒られます。私はやんわり指摘します。
くろ州の合成音声備忘録
鉄琴の中でも高音を担当する楽器です。
とてもきらびやかな音がします。共鳴管を持たないにもかかわらずかなり透き通った大きな音のする楽器です。
基本的にちょっと頑張らないとリリースが切れない楽器なので、早いパッセージを弾くとだんだん濁ってしまいます。
グロッケンのマレットは
・硬いプラスチック
・硬い木
・真鍮
のヘッドを持っています。私は重厚で自信に満ちていながらきらびやかで繊細な音のする真鍮ヘッドが好きです。
プラスチックヘッドは軽すぎてコントロールしにくいんですよね。
くろ州の合成音声備忘録
それぞれ蛇腹を使った空気の移動でリードを鳴らしている楽器たちです。
個人的にアコーディオンは
・総重量が重い
・蛇腹も重い
のでかなり苦手です。
アコーディオンの特徴的な音はオルガンと似た音の重ね方で実現されます。
原音があって、そこのオクターブ上の音を重ねたり、オク下の音を重ねたり、原音と同じ音を重ねたりすることで厚みのある音が実現されます。
アコーディオン音源を見つけて使ってみたらなんかしょぼいと思った場合それは原音のみの音なので、いろいろいじって音を重ねてみてください。
鍵盤楽器でありながら空気で音をコントロールしているため管楽器的なニュアンスが得意です。ブラス隊だと思ってやるといいかも。
くろ州の合成音声備忘録
そのまんまネイティブアメリカンの笛です。
この楽器は、片方がドローン管と言ってバロックの用語では「通奏低音」と呼ばれる「同じ音程でずっとなってる音」を担当しています。
そして、トーンホールの開いてる方はメロディーを担当します。これが5音階(A-C-D-E-G)になっていて、どう吹いてもいい感じに民族音楽っぽくなるので手っ取り早く民族風の音がほしい方はこれをどうぞ。
ドローン管のある民族楽器と言えば音楽の女神ミューズの吹いている葦笛やバグパイプ、ドローン弦のあるハーディーガーディーなど有名どころだらけです。
DTMで民族風曲を作るときには5音階に加え通奏低音を意識しているとより民族らしさが出てきます。
くろ州の合成音声備忘録
クリスマスシーズンにはよく見る楽器で、「鐘を手のひらサイズにしたもの」です。
要するに単体で「ベル」っていうと教会の大きい鐘のことを言うのですね。
一人では演奏しきれないので=みんなで協力しないといけないので日本の学校にはかなりの割合でおいてあります。
ベルは素手で触ってはいけません。すぐにさび付いてすぐに音が鈍ってしまいます。
ヒーリング効果としては一つのベルを「ポ―――――――――ン」と鳴らして静かに聞くだけで心が洗われます。
DTMでは基本、メロディーなどは次の音に移る前に音を切ります。同じ音が続く場合はリリースは別に切らずに打ち直します。伴奏のほうはメロディーとの兼ね合いを考えなくてもいいです。