TwitterのAPIがどーのでうんぬんかんぬんあって新しいSNSに手を伸ばす人も出てきている今、歌声合成系ツイッタラー(?)である私はどうすればいいのかと考えたところ「とりあえずいろいろ試してみよう」ということになったので試しました。
歌声合成界隈にいる人がこれらのSNSを使うとどうなのかという話。
【そもそも:私のTwitter環境】
使ってるのはTweetenです。TweetDeckみたいなスタンドアローンのクライアントで、Twitter直属なので特に今のところ苦労してないです。動画や画像のツイート多め。
他人のいいねは流れてこないし広告も流れてこないし、全く関係ない通知も来ない
【使ってみたサービス】
・マストドン のVocalodonインスタンス
・タグボトルα版
・ウェイボー
【マストドン】
「マストドン」という大元の中に分野別の空間(=インスタンス)がある感じ。
歌声合成関連の人はVocalodonにいる
Twitterに似てるところ
・タイムライン式:投稿された文(=トゥート)がタイムラインを流れていく
・画像や動画のUPは可能。ブラウザ版Twitterより音は良さそう
Twitterと違うところ
・フォロワー以外の人の発言がタイムラインを流れる
・1度の投稿で500文字まで
・投稿ごとに公開範囲を設定できる(公開/フォロワー限定公開など)
・トゥートの一部を隠すことができるのでワンクッション置いた発言ができる
・↑つまりネタバレ防止など表示するボタンを押さないと見えないようにできる
始め方
・入りたいインスタンスのリンクを踏んでそこでアカウントを作る
・アカウントはインスタンスごとに作る
いるひと
・Vocalodonの中には歌声合成ソフトと周辺文化にかかわる人がいる
・音楽の人が多いように思うけど、絵師、動画師などもいる
話題
・音楽の割合が多めな雑談
・「DTM>VOCALOID文化>日常/飯テロ>>>UTAU他歌声合成」という感覚
・基本常に空リプで雑談する
・自己紹介タイムや自分の作品を貼っていく自貼りタイムがある
おすすめか?
・自分のタイムラインを構成したい/地雷が多い人は向いてない
・TL全見勢は全見不可能だと思う
・VOCALOIDとDTMに興味がない(UTAUやCeVIO、コスプレなどが好き)な人は好みの話題はそんなに出ないし出しても話題が持たない
・広報目的なら、拡散力はないのであんまり意味ない
逆に
・140字では足りない
・雑談楽しい
・DTMに興味がある
・ワンクッション置いた書き方がしたいことが多い(配慮するけどネタバレしたい)
人にはいいかも
【タグボトルα版】
マジで最近公開されたばかりのSNS。Twitterとは結構違う感じ。α版なのでこれからどうなるかはわからない
Twitterに似てるところ
・タイムライン式
Twitterとは違うところ
・そもそもフォローという概念がない
・1度の投稿で2048字まで
・投稿後にもメッセージの編集が可能
・一部マークダウン記法が使える
・メッセージの削除は(たぶん)できない
・タグ(Twitterでいうところのハッシュタグに似てないでもない)が主体
・メディアを直接投稿できない
・リツイートに該当する機能がない
基本的に話題ごとにタグと呼ばれる空間(チャンネル/スレのようなもの)を作ってそこでその話題に関することを話す。「Twitterみのある公開されたSlack」っぽい
始め方
・アカウントを作ればいい
いる人
・歌声合成の人はまだほとんどいない
話題
・人がいないのでない
・歌声合成勢以外は日常会話やタグボトルの開発的な話をしている
おすすめか?
・Twitterっぽさはある公開されたSlackっぽい
・なんというかSlackをTwitterのように使ったみたいな……(使えば言ってる意味が分かると思う)
・もしくは通話機能のない公開DiscordをTwitterのように使ったみたいな……
・フォローの概念がないため自分のTLを自由に作ることはできない
・マストドンと比べてタグボトルのタグ内の会話はフォーカスされる
・↑VOCALOIDタグの中だったら日常の雑談や関係ないことはつぶやかれにくい
・逆に話題がなくて使うのには向いてない
・個人的には常にハッシュタグ付けてTweetしてるみたいな感覚
・よく誤字る人にはうれしい再編集機能付き
・マークダウンで書けるので投稿を綺麗にできる。
・2048字かけるとかもはや1度の投稿で大学のレポート課題(文系)も可能なレベル
・絵や動画はほかの場所にUPしてリンクすることになるのでそういう目的には向かない
・拡散力はないので広報目的の利用はあまり意味ない
【ウェイボー】
中国のTwitterっぽいSNS。この中では最もTwitterTwitterしている
Twitterに似ているところ
・ほぼすべて
Twitterに似てないところ
・UPできる動画の尺が長い(15分)
・しかもタイトル/タグ/サムネまで指定できる。動画投稿サイトか?
・男女を明確に表示させられる(アイコンの上に性別マークがつく)
・検閲は(私は別に困ってないけど)あるらしい
動画投稿の自由度はWeiboと提携している動画投稿サイトMiaopai(秒拍)の仕様。Weiboから直接Miaopaiに投稿できるようになっている。
始め方
・むずい。とはいえ登録方法をまとめているサイトを見てやればできないでもない。
いる人
・中国語人。最近は日本人も増えてきたけど大体の情報は中国語で入ってくる
・私は英語で投稿するようになってきた
話題
・歌声合成関連の人をフォローすれば歌声合成関連の話題が繰り広げられる
・Twitterと大差ない
・けどやはり中国語ネットスラングと中国でよくあるネタ画像が多い
おすすめか?
・中国が嫌いとかじゃないなら別にやってもいい
・けど中国に特に興味ないなら今のところ別にやる意味もない
・ただ、かなりTwitterに近い使い心地
・シスヘテロ以外には気分的に良くはないかも
・検閲はあるっぽい。引っ掛かりそうな内容の話がしたい人はやめといたほうがいい
【まとめ】
結局のところそれぞれ別物なので、Twitterがどうこうとか置いておいてそれが気に入るかどうかである。
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くろ州の合成音声備忘録
Vocaloid Studioと聞くとVOCALOIDEditor的なソフトかなーと思うじゃないですか。これはMV用の動画素材を作れるFlashです。
動画で見てみましょう。
作曲するよね。いや逆にできないよね。
ギャワいくない? これは韓国ボカロのUNI。
【ラインナップ】
韓国の人が作ってるので、SeeUやUNIもいますが、クリプトン組と一部ボカロ及びCeVIOやボイロもいたりします。
実は今こんだけ揃ってる pic.twitter.com/FXNJ2tT2lk
— くろ州=すーぐすねる (@96s_kM4osM) 2018年8月23日
【導入】
配布動画のリンクは切れてたりするので、新しいほうの公式リンクを張っておきます。
ダウンロード&解凍したら中のSWFファイルをブラウザで読み込むだけで立ち上がります。
Flashが使えないといけない。そこはうまいことしてもらって。うちではIEでのみ動いた。
【できること】
・カーソルに追従してかわいく揺れる
・目が切り替えられる
・口パクできる(手動)
というのをベースに
・曲を読み込むことができる
・合わせて動かした記録をタイムライン上に保存して編集できる
・ブルーバックにしてキャプチャーしてクロマキー合成用動画素材にできる
と、結構至れり尽くせり。
【使い方】
1.揺らす
画面上でカーソルを左右に振ると追従して揺れる。かわいい。
2.目を切り替える
キーボードの1~8キーに目が割り当てられています。そのうえでXキーを押すと目を閉じるので合計16種の目を使える。かわいい
3.口パク
「あ、い、う、え、お、ん」の口が用意されているのでこれもキーボードを押して切り替えられる。
後述するショートカットキーの変更でそれぞれを「A, I, U, E, O, N」に当てはめるとわかりやすい。かわいい。
4.背景の変更
デフォで7種類とブラックバックが入っています。自分で用意した画像を使うこともできるのでどうにでもできる。グリーンバックやブルーバックを読み込んでクロマキー用にすることも可能。おすすめは「行き倒れたKAITOの上」
5.ショートカット設定
割り当ては自由に可能。上で言ったように「あ、い、う、え、お、ん」をそれぞれ「A, I, U, E, O, N」に当てはめるとわかりやすい。
6.音声読み込みとモーション記録
ビデオカメラアイコンを押すとタイムラインが出てきます。ここでは音声を読み込んだり、再生しながらモーションを記録したりできます。
最初に乗せた動画はこの場面が映ってる。もちろんカーソルやタイムライン等を隠すことも可能。
7.モーションの編集と保存
記録したモーションは編集可能です。打ち間違えた口パクを訂正したりタイミングを補正したりなどなど。そしてそれをモーションファイルとして保存もできる。有能かよ。ただし、保存ができるのはミクバージョンのみ。ほかのキャラの場合は読み込みのみ可能です。
【まとめ】
ダイナミックな動きはできないけどほのぼのかわいい動画素材が作れる。そして結構芸が細かい。
作った動画はもちろん公開してよいということなのでどんどん使っていきましょう。
くろ州の合成音声備忘録
Sharpkey日本語音源(未公開)やSynthV TPの英語音源は、MIDIの読み込みができるのでUTAUからエクスポートしたMIDIを使うことで労力を減らすことができます。
しかし、これらで日本語を歌わせようとするとこんな困難が。
・Sharpkey JP:ひらがな打ち込みできないのでローマ字変換しないといけない
・SynthV TP:英語音源に歌わせようとするともちろん歌詞変換しないといけない
というわけで、SK JP/SV TP用に最適化したMIDIをエクスポートできるようにUTAU上で歌詞変換してしまおうと思いました。
使うのは最強プラグインこと「僕の考えた最強のry」。
とりあえずUTAUプラグインなので導入してみてください。
そのiroiro2フォルダの中にあるReplaceフォルダの中にあるTikanフォルダの中にこのTXTを入れてしまいます。
ここまでが導入。
で、変換したいUSTを用意します。どうにかこうにかして単独音化してください。最強プラグインでやればいいんじゃないですかね。
そこに最強プラグインをかけて「文字置換」ボタンをポチ―
ウィンドウが出たら2Sharpkeyとか2SynthVとか選んで実行&実行
すると変換されます。以上。
ちなみに、なぜSynthV英語音源用があってSharpkey中国音源用がないのかというと、SynthVは歌詞変更以外にやることがなく、対してSharpkeyは日本語にするのに歌詞入力以外の力(交叉とか)のほうがよっぽど重要だからです。
くろ州の合成音声備忘録
現在(2018/8/22)SynthV TPで使える音源は英語のみ。英語曲を歌わせるのはもちろんだが、日本語歌わせたいおかしい人も一定数いると思うので覚書。
最初に言うと、そんなに日本語にはならない。
方法は下で説明するけど、そこらへん理解できなくても使える変換用設定ファイル作った。
日本語ひらがなUSTからSynthVでまんま読み込めるUSTを作るための最強プラグイン用設定ファイルできた。
— くろ州=すーぐすねる (@96s_kM4osM) 2018年8月22日
日本語曲をEleanor Forteに歌わせるならたぶんこれが最速。 pic.twitter.com/PSZ3fP9nXr
【基本の歌詞入力】
基本的にはArpabetで歌詞入力していくことになる。
SynthVの場合、音素入力をするときは「.」から書き始める。例えば「ちゃ」と歌わせたいなら[.ch aa]
母音はこんな風に対応。
あ:.aa .ah
い:.iy .ih
う:.uh .ax
え:.eh .ae
お:.ao
だいたい。子音はおおむねローマ字だと思えばOK
「ん」は.m .n .ng単体でOK
でも、日本語の発音にうまいこと対応できる英単語がすぐにヒットするならそっちのほうが楽かも。
したい=she tie とか。
【二重母音と拗音】
「~したい」とか「~しあう」などの二重母音を歌わせるときは二重母音を使うのがいい。
あぃ:.ay
あぅ:.aw
えぃ:.ey
おぃ:.oy
キャ行やシャ行などの拗音は子音で作ってもいいが、ノート二つ使ったほうがいいこともある
EX)きょ
子音に「y」を追加する方法:[.k y ao]
ノートを二つ使う方法:[.k iy][.ao]
拗音の長さが気になる場合はCTRL+Bで母音属性を編集して音節首の値を短くしたり、ノート二分法で前半のノートの長さを短くしたりして調整する。
【子音】
無声破裂音やラ行にはちょっと注意が必要
カタパ行は息成分が多すぎるので、子音がある位置でブレシネスを下げる。
ラ行はまずda行で試してみる。うまくいかなければla行、それでもだめならra行。
【パラメーター】
Tensionは基本高めに設定しておくとよさげ。
Genderを上下すると[.ao]が多少「え」っぽく聞こえたり「あ」っぽく聞こえたりするので、もしかしたら使えるかも。
くろ州の合成音声備忘録
さて、先日から公式サイトでリリースまでのカウントダウンが始まっていたSynthVですが、ただいまサイトがオープンしました。
※カウントダウン画面
ロゴがかっこいいですよね。
事前に公開されていた英語版カバー動画も調声がcilliaさんでMIXがnikiさんでという超豪華仕様だったのもあってクオリティーが高く特に英語圏からの期待値が高かったように感じます。(当時の記事はこちらから)
とりあえず動画を見てみましょう。
過去のどの歌声合成と比較しても聞き取りやすい英語の発音が話題を呼びました。
ちなみに、現在(2018/8/18/22:00)ニコニコ動画に上がっているSynthV動画4件を見てみると
タイトルでの表記:SynthV
タグにおける表記:SynthesizerV
ということにおおむねなっていて、そうすると検索によさそう。
正式が「SynthesizerV」で通称「SynthV」ということらしい(伝聞)
今回のリリースはあくまで「テクニカルプレビュー版」で、一度公開していろいろ意見をもらいながらこれから改良するかもしれないという段階なので、正式リリースではない。
【特徴】
・軽い
動作はかなり軽快。VST系歌声合成には勝てないけど結構迫ってる。
・英語上手い
上のカバーを聞いてもわかる通り英語がかなり上手。EmVoiceといい勝負である。
ゆうてSynthVのほうがEmVoiceより確実にバーチャルシンガー文化にはなじむだろう。
【導入】
・ダウンロード
公式ホームページのダウンロードボタンを押すとダウンロードページへ行きます。
WindowsならWIN32、Ubuntu他ならLinux64をダウンロード
・インストール
インストーラーはなし。落としたZIPを解凍すればOK。このとき、フォルダ名に日本語(正確には2bit文字)がない場所に置くようにしましょう。
例えばC:SynthV(CドライブにSynthVというフォルダを作って突っ込む)
中に入ってるSynthesizer V - Editor.exeを実行すれば立ち上がります。
※2018/08/20時点のアップデートで解消されました。
・マニュアル
日本語マニュアル付属しています。超入門的な内容ならそれでわかる。
【基本操作】
・テンポ/拍子とグリッド
ピアノロール上部の時間表示バーを見てください。これの上半分をダブルクリックするとその時点からの拍子が設定できます。整数のみ打ち込み可能で、n/4拍子にのみ対応。
テンポは同じく時間表示バーの下半分をダブルクリックで以下略。やってみたところBPM5でも5000でも再生自体は出来た。
グリッドは「表示→グリッドを表示」で表示可能。グリッドの幅は「表示→グリッドに揃える」から指定可能。
・音源の読み込み
一番最初に音源を読み込みます。「設定→音声ライブラリ」で読み込み窓が出るので、「音声ライブラリー」の項目を「Eleanor Forte」にしましょう。
インストールの項目で言ったように、SynthVが日本語名のついたフォルダに入ってるとここでエラーが表示されます。このエラーはSynthV関連フォルダを日本語名のついてないフォルダに移動すれば解消されます。
※2018/08/20時点のアップデートで解消されました。
・打ち込み
通常の状態だと、ピアノロールをダブルクリックするとノートが挿入され、ノートの右端をぐりぐりいじれば長さが変えられます。
左上のアイコンが鉛筆になっているとき(ノート作成モード)はドラッグアンドドロップでフツーにかけます。ノートを書くときはこっちのほうが楽。
ノートの移動や長さの変更はアイコンが矢印になっている状態でやったほうが楽です。
ノートとノートの間が1/16空いてると発音が切れます。それ以下なら滑らかにつながる。
・歌詞入力
TP版では英語のみ。SynthVのいいところは自然な英語で入力できるところ。
VOCALOIDのように英単語を入れてやれば大体読んでくれます。
「I'm a singer」って打ち込めばその通りに(かなり上手に)発音してくれる。
一つのノートに複数音節入れるのも可能。使いどころは知らない。
歌詞の流し込みも可能。流し込みたい最初のノートを右クリック→「歌詞入力」かCTRL+Lでウィンドウを呼び出しましょう。あとは歌詞を書けばOK。
TABキーで次のノートへ移る機能はなし。UTAUの人は気にしないだろうけどほかの人には厳しいかもしれない。
・特殊ノート
「-(半角ハイフン)」ノートは直前のノートの発音を引き継ぎます。ノート分割に使う。
「.Sil」ノートは発音をせき止めます。「.Asp」他発音不可能音素でも発音自体は確かに止まるけど語尾の処理が少し違ったりするらしい(伝聞)。
【パラメーター】
・編集モード
声質等をコントロールするパラメーターは3つのツールで描くことができます。
・フリーハンド:手描き(まんま)
・直線:直線が描ける(まんま)
・消しゴム:消せる(まんま)
・ピッチベンド
普通にピッチベンド。VOCALOIDのPITにピッチカーブのリアルタイム描画を付け加えたようなもの。PiaproStudioよりもリアルタイム。
VOCALOIDのPITが得意ならVOCALOIDよりは使いやすいはず。逆にVOCALOIDのPIT苦手な人は厳しいと思う。
左端に「300セント」と書いてあるのはピッチの効き具合。クリックすると600、1200セントに切り替え可能。それぞれ1.5半音幅、半オクターブ幅、1オクターブ幅。
・ビブラートエンベロープ
ビブラートの振幅をコントロールできます。CeVIOのVIAやPiaproStudioのビブラートデプスに近い。
・ラウドネス
音量。
・テンション
歌声の力強さをコントロールします。下げれば囁くように、上げれば叫ぶようになる。ボーカルの強弱は基本的にここで作っていってVolumeで補正する使い方がいいんじゃないかと思います。
Sharpkeyの「力度」パラメーターと似たような機能で、使いどころも大体同じですが結構質感が違うので好みは分かれるかも。少なくともVOCALOIDのBRIよりははっきりと効きます。
・ブレシネス
息成分の量。上げれば増えて、下げれば減る。Sharpkeyの気声パラメーターに近い挙動。語尾息を作ったり、子音の部分で下げてディエッサー代わりにしたりできる。・有声音/無声音
これはSynthV特有で、しかもクオリティーが高い。一番下まで下げるとひそひそ声(無声音)になります。寝起きドッキリ音声作れる。裏声を作るときにテンションと併用すると効果的。・ジェンダー
よくあるやつ。下げると幼く、上げると響くようになる。【その他機能】
・発音記号
基本的には英語でそのまま入力可能だが、発音記号での入力も可能。
方法としては
A.英語で打ち込んでCTRL+Pを押す→発音記号に変換されるので記号で編集
B.「.xxxx」のように「.(ピリオド)」付きで発音記号をそのまま入力
あたり。発音記号はArpabet。一部のUTAU英語圏やIA Englishの人にはなじみのある方式。
・インポートとエクスポート
Point1:USTインポート可能
MIDIもインポートできるが、USTの読み込みに標準対応。
Point2:オケ読み込み可能
WAV、FLAC、OGGに対応していて、バグることもあるけど一応MP3、WMAにも対応。
ボーカルのエクスポート
「レンダリング→音声ファイルの生成」でボーカルのみ書き出せる。書き出しスピードは速め。
・UIの言語
いろんな人々の協力により、日本語/英語/中国語(簡体字/繁体字)/韓国語に対応しているようです。切り替えは「settings→preferences→general→GUI language」で好きな言語を選べばOK。
言語ファイルはただのTXTだったので気になる訳があれば自分で直せるし、ロシア語やギリシャ語GUIも作れる(アラビア語は無理だった。NotoSansにある文字のみ使える)
・UIのカラーリング
「設定→環境設定→一般→カラー設定」からプリセットをいくつか選べる。基本は今風のダークなデザインだけど、一つだけ明るいカラーリングのプリセットがあったりする。隣の編集ボタンを押すとかなり細かく色を変えることができるのでそういうの好きな人は変えて遊んでも楽しいと思う。・オーディオデバイス
オーディオデバイスを設定できるのいいね! ASIOには非対応。・ミキサー
オケのトラックとボーカルのトラックの音量がそれぞれ変更可能。ALT+Mで呼び出すか右上のヘッドフォンボタンで開くか。ところで複数トラック作れたりはしないんだろうか?
・音符属性(ノートのプロパティー)
ノートを右クリック→「音符属性」かCTRL+Bで呼び出せるパネルでは、かなりいろいろできる。私ほぼすべてこれで調声するくらいの勢いで使う。操作はウリウリして遊んでればそのうち覚える。
ノート個別ではなくて全体に一括で設定する場合は後述の「音声ライブラリーの設定」から行う。
・ピッチトランシジョン
ポルタメントに関する項目。ポルタメントのタイミングと長さと深さをコントロールできる。ピッチベンドで描くのが無理だった人はこれを使うべき。
このくらいならピッチは全く描かなくても作れる
・ビブラート
ビブラートに関する項目。UTAUほどわかりやすくもないが、機能は大体同じだけある。リアルタイムに変化が見えるので見ながらいじろう。
・ノート時間
発音タイミングに関する項目。発音タイミングを前後にずらしたり、頭子音の長さを変えたり尾子音の長さを変えたりできる。VOCALOIDでいうVEL/UTAUでいう子音速度がノートの最初にも最後にもついている感じ。
【えれのあとーく】
SynthVは英語の発音がとても良いのでしゃべらせてもちゃんと聞き取れる。
ちょっと質感付けてみた。
— くろ州=すーぐすねる (@96s_kM4osM) 2018年8月20日
SynthV Talk楽しい。 pic.twitter.com/SSeiPqgWQv
この動画のように長めのノートを打ち込んで、英文をそのままポイっと書き込んでやれば読んでくれる。あとはピッチ他パラメーターをチョチョっと描いてやれば完成。
もちろん音節ごとにノートを分けて作っていくのもあり。いずれにしてもいいカンジに発音をつないでくれる。
Tensionパラメーターを使えば発音のメリハリもつけられるのがいいところ。前置詞がちょうどよく埋もれる。
【エレノアに日本語を歌ってもらう】
方法を雑目な記事にしました。
【ライブラリとキャラクター】
当初「ENG-F1」というめちゃ製品コード感あふれるサイバーな名前だったため、キャラクター創作文化の中でどういう動きをしていくのかな~とか思ってましたが、一部キャラがついたようです。
・英語音源
名前:Eleanor Forte
性別:Female
出典:https://synthesizerv.com/download/
これはまたずいぶんとガチなの来たな。英語音源は確実に流行るぞ。
・音声ライブラリー設定
・音色:デフォルトの声質。【パラメーター】参照
・歌詞:打ち込んだときに最初に入る歌詞。「-」にしておくとノート分割がはかどる
・以下:音符属性(ノートのプロパティー)参照。基本の歌い方はここで設定する。
【今後の展望】
・しらん
私は外部の人間だし、マニュアルにはほとんど情報が載ってないのでよくわからない。というか基本的に歌声合成ソフト制作者はどのソフトにしてもマニュアルに全機能書くということがほとんどない。この記事も足りないところはいっぱいあると思うけどその辺は関係者に聞いて。私も教えてもらったら記事にするだろうけど。
今出ているのはテクニカルプレビュー版ということもあって、改善要求は絶賛受付中らしいので文句があるなら公式かクローズドβ組に凸ろう。
どうも開発にかかわった人にUTAU技術勢が多いのと、日本で触っていろいろ言ってる人もかなりの割合でUTAUの人っぽいので、改善要求の内容がUTAUっぽくなっているようには見える。
これから、中国語音源や改訂版日本語音源もそのうち出てくるだろうし、十分改善案が集まっていろいろ作り直したら今とはまた少し違う正式版がそのうち出てくると思うので、それを待とう。そう、実はまだプレリリースみたいなもんなので騒ぎ立てるには早すぎるのだ。
くろ州の合成音声備忘録
※完全な自論記事
VOCALOIDに限らず、二次創作の世界には一般に「うちの〇〇」というのが存在します。これは「原作の○○とも、ほかの誰かの○○とも別の世界線にある○○」という意味だと私は思っています。
例えば
・クリプトンさんの鏡音リンレンは双子ではないけど、「うちのリンレン」は双子
・「××さんちのゆかりさん」はIAが好きだけど「うちのゆかりさん」はマキが好き
・「△△さんちのミク」は汚れ役ネタ枠だけど「うちのミク」は聖女
等々、それぞれに設定が異なるのです。
【複数存在するミク】
このように、ミクにはそれぞれ設定の違う複数の別個体が存在します。となると、「初音ミク」というのは個体の名前ではなくて種族名なような気がしてきます。たぶん明確な分類体系を持った図鑑が作れるくらい。
システムー種族名ーコンテクストー家名 くらいの感じで
・VOCALOID-初音ミクーマジカルミライミク2017ー○○
・VOCALOID-初音ミクー砂の惑星ー○○
・VOCALOID-初音ミクーマスミクー○○
・VOCALOID-初音ミクーミクマスー○○
・VOCALOID-初音ミクーカイミクー○○
こうなると「よそのミク」がマスターと結婚するのと同時な、うちのマジ砂CPという業の存在が一応可能になるわけです。
ただし、全部「初音ミク」に見える(=コンテクスト/家名を区別しない)人にはそれは耐えられなかったりする。併存性を見てみる。
【併存し得るミク】
ここでは便宜的に初音ミク以下の分類をMM17-U(マジカルミライ2017うちの子)とかM*X-Y(ミク×誰かよその子設定)とかいう略記をします。砂の惑星はSW。
ミクは複数存在しますが、併存可能かはわかりません。例えば
・MM17-UとSW-Uは併存可能(別コンテクストだがうちの子同士)
・MM17-UとMM17-Yは不明(うちの子とよその子が併存可能かは人による)
・X*M-UとM*X-Yは併存不可能性が比較的高い(リバ許容可能か)
・Mas*Mik-UとKai*Mik-Yは併存不可能性が高い(別カプ許容可能か)
併存可能性はもちろん人により様々なので傾向しかつかめないが、私が見た限りでは
・うちの子同士は併存可能
・別コンテクスト(作品別/モジュール別/年度別など)は併存可能
・セクシャリティーに関する異なる設定を持つ者同士は併存不可能
・カップリング/コンビに関する異なる設定を持つ者同士は併存不可能
くらいは大まかにありそう。もちろん違うと思う人がいておかしくない。
【初音ミクの判定】
そもそも「初音ミク(もしくは初音ミク亜種)」はどうやってそれと判定すればよいのか。ちょっと考えてみた。
・「初音ミク」という名前がついていること
もしくは
・「ミク」と名前が付くが「初音」以外の名字がつかない場合で、以下の条件のうち一つ以上の要素を持っている、または、名前が表示されない場合で以下の条件のうち二つ以上の要素を持っていること
A.ツインテールである
B.初音緑色である
C.公式衣装かそのアレンジを着ている
D.初音ミクを利用した作品の文脈の中にいる
例えば
・見た目はかけらもミクじゃないが「初音ミク」だと断言される場合
完璧なリンコスをした「初音ミク」はミクである
・雪ミク/桜ミク
イベント公式衣装や色違い衣装を着ていて初音ミクを利用したイベントの文脈の中にいる
・ポニテミク/髪おろし私服ミク他
たぶん初音緑色だろう
・楽曲モジュールのミク
Dに該当
・クリーチャー系
びょーんミクやシテヤンヨは初音緑色だし、ミクダヨーは↑の条件をすべて満たしている
・ボカロ小説に出てくる「初音美玖」
ミク判定される
たぶん例外も見つかるかもしれないけど、おおむねこれで判定可能なので結果判定された初音ミクが初音ミク。でもたぶん最も正確なのは「あなたの信じる初音ミクはすべからく初音ミクなのです」という判定式かもしれない。
くろ州の合成音声備忘録
私はプログラムとか基本的にかけないのでライト技術勢(プログラミングはしない軽い技術を扱う人)をやっていますが、たまに触りたくなるんですよね。今日はVSTを作りたいと思います。
【使うツール】
試作プラグインが”比較的”簡単に作れるソフト。有料。
オーディオエフェクトだけじゃなくて、VSTiもMIDIエフェクトも作れる。
【やってみよう】
今回作ったのは「ゲイン」というもの。入力された音声のゲイン(音量)を変化させられるエフェクトです。別にフツーにフェーダーでよくね?って思うかもしれないけど、たまに必要になるしVSTのゲインのほうが取り回しの自由度が高くて私は好き。
【手順】
1.Plug'n ScriptをDAWに読み込み
IDEみたいなものを思い浮かべた人もいるかもしれないけど、これ自体がVSTなので使うときはDAWを立ち上げてVSTとして読み込んでってやります。この状態でオーディオを読み込んでその場でテストするというのも可能。
2.機能実装
つまみと変数を作って、インプットの音声を受け取ったらつまみの値を掛けて出すだけ。
インプット→音量操作(つまみで変化量指定)→アウトプット
言語はEngelScriptとかいうやつ。私はそもそもC#とかVBAがギリ触れないくらいの生き物なのでC++っぽいとか言われても知らない。
ちなみに普段使いのIDEを使って書けるのでその辺は安心。
3.GUIをポチポチして作る
GUIは設定項目をポチポチ選んでいればできる。いいカンジのつまみのグラフィックがいくつか入っていて、それを選ぶカンジ。このパートは超楽しいのでここだけずっとやってたい。
シンプルなフラットデザイン
ビンテージラックエフェクト気取り
アーバン風
といった感じのGUIが右のGUI OptionsやGUI Controlsのボタンをポチポチしてればできるのとても気分がいい。もっと凝った感じのにしたければそれもまたちゃんとメーターとかアナライザーとか用意されているのでちょっとプログラムを書いてやればよいのです。
4.ビルド
ビルドもこのツールだけで可能。32bit・64bit・MacVSTがそれぞれ出せる。
出来たVST使ってみたところ普通に使えました。
Shift押しながらノブをいじると細かく指定出来たり、ダブルクリックで数値指定出来たり、オートメーション描けたりと、必要なことはたぶん一通りできる。
体験版で作ったエフェクトは数秒ごとにバイパスになったり、連続10分使ってると再読み込みが必要になったりする。
【使ってみて】
普通にプログラミングしないとダメ。細かいところ詰めていこうとすると確かにめんどいので、本当に試作用を作るのに重宝するというところがちょうどいい使い方な気はする。
ちなみに、スクリプトとスキンの権利を自分で持ってるなら商用利用も可能らしい。金が入ったら購入して日本語マニュアル手に入れて頑張ってみよう。
【私的使いどころ】
・教育用エフェクトバンドル作りたい
シンプルで見やすいけど機能は一通り整ってるバンドルって割とないので欲しい。
コンプ・EQ・リミッター・リバーブのセットと
ディレイ・コーラス・歪み・フィルターのセットくらいの。
・歌声合成ソフトに付属させるエフェクト作りたい
VOCALOIDみたいにVST読み込める歌声合成なんてのがもし出てきたらそれにシンプルなエフェクト付属させてほしい。私の力量的に考えて厳しいけども。
くろ州の合成音声備忘録
UTAU収録リスト制作者はUTAU音源技術勢の下位領域みたいなもので、私はその中でもネタリスト枠をやっています
そんな私の質問箱にこんな質問が来ました
「UTAU収録リストを作るときのルールは?」
答え:ない。
ゼロではないけど、特にはないかなっていう感じです
ルール(=決まり)はないけど、「こうするのが一般的で無難かな」っていうのはあります。今回はそれをまとめてみましょう
【アンダーバー】
リストの各行の先頭にはアンダーバーがつきます
EX)_ああんいあうあ
先頭以外のアンダーバーはひらがなリストの場合たいてい「一拍分の休み」を示します
EX)_きかくけこかんか
_かき_く_け_こ(かき休く休け休こ)
これ、リスト作ってる人は知ってるけど案外読んでる人は知らなかったり刷るっぽくてびっくりしました
アンダーバーに関してはわざわざこの方式を破る必要はかけらもないです。特に先頭以外のアンダーバーはむしろルールに近いかも。SetParamだと正常に動く
ただし、ローマ字リスト・がいこくごおんげーんの先頭以外のアンダーバーは一拍休みじゃないことも多いので注意
【音素表記】
リストには一般的に収録される音素の表記方法があります。
EX)タ行は「たてぃとぅてと」
鼻濁音ガ行「ガギグゲゴ」※破裂のガ行と区別するためカタカナ表記
V行「ヴぁヴぃヴヴぇヴぉ」※「ヴァヴィヴヴェヴォ」だとSetParamでうまくいかないことも
前にそこら辺の仕様をうまいことクリアできるリスト制作補助ツール作ったので
【セクション】
OREMOでは特に反映されないのであんまり意味ないのかもしれないですけど、見やすいので子音ごとにセクション分けしたりします
EX)
_かかんきかくかき
_ききんくきけきく
_くくんけくこくけ
_けけんこけかけこ
_ここんかこきこか
←※一行あけ
_ささんすぃさすさすぃ
_すぃすぃんすすぃせすぃす
_すすんせすそすせ
_せせんそせさせそ
_そそんさそすぃそさ
連続音以外ではそこまで気にされない
一般的に用意されるセクションは以下の行
あ、か、さ、た、な、は、ま、や、ら、わ
が、ざ、だ、ば、ぱ
きゃ、しゃ、ちゃ、つぁ、にゃ、ひゃ、ふぁ、みゃ、りゃ
ぎゃ、じゃ、びゃ、ぴゃ、てゅ、でゅ
オプションとして付けられやすいのが
鼻濁音ガ行
ヴァ行
くぁ行
あたり
【細かいとこと喜ばれるとこ】
・何モーラリストなのかわかるようなリスト名
・モーラ数は大体揃える
・READMEは明確に
・oto.iniテンプレートを同梱する
とかやると「親切だな~」ってなる
これくらいでは?
このくらいやっておけば、ネタリストとして44モーラのリスト作っても短歌調の5/7/5/7/7モーラリスト作っても使ってもらえるし怒られない
くろ州の合成音声備忘録
大阪で2018年6月3日に開催された第1回「音けっと」という音声作品の同人即売イベントにサークルとして参加してきたのでレポートします。開催からかなり遅くなってしまいましたが。
【音けっととは】
大阪で開催される音声作品の同人即売イベント。
ボカロ、インスト、バンド、現地で作曲、ラジオ、ゲーム、声劇など、頒布物は多種多様で、参加費が安い。
【ポイント】
・大阪開催
同人イベントといえば東京で開催されるものみたいなとこありますが、地方勢にとってはコストがかかりすぎる。それでもいくのが愛というのも一理あるけど、それがネックで出されることのない上質な同人作品があったとしたらもったいなくないですか(持論)
大阪もまぁ都会ではありますが、関西、中四国からは比較的近いのが地方勢視点ではよい。広島からは1万円で往復できる。
・音声作品総合
プロも企業もアマチュアも様々な界隈からやってくる。うちは大学ボカロ部(過去記事)として参加したけど、お隣さんはゲーム用フリーBGMを頒布していたし、反対側の隣はネット声優さん?でした。そういう普段かかわらない人と規模小さめのアットホーム感を感じながらゆるふわ頒布できました。
・参加費安い
一般参加は1000円なので特段安いわけでもないですが、サークル参加は2000円。安い。大阪からM3参加しようとしたら、若さに任せて往復1万円の安すぎ夜行バスに乗り最安の参加費4千円を払って食うもん食ったら2万近くそれだけで飛んでしまうので頒布物の予算が削れるけど、大阪から音けっとなら3千円しないのでそれだけで1.7万円予算が浮くぞ。交通費は同人誌の原価に含まれる経費だと思ってる。
【行ってみて】
立地はとても良い。駅から徒歩1分以内というかもはや駅くらいのところが会場。
びっくりポイント1「サークル入場は受付無し」
私は一応これまで京都ボカロ合同にサークル参加したり、UTAUオンリーで運営のお手伝いしたりしましたが、サークル受付ってまぁありますよね。
で、ここでもあるんだろうと思って探したけどサークル受付がない。通行証もないので現地に着いたら普通にスペースまで歩いて行けてしまいました。見てるとほかのサークル参加の人もところどころ「?」って顔して入ってきてましたね。
で、スペース設営してお隣に挨拶とかして待っていると多分スタッフなんだろうという感じの方が参加費2千円の徴収と名前の確認に各スペースをめぐって行ってました。大変そう。
空調はしっかりしていて快適でした。飲み物の差し入れも運営さんのほうからありました。桜コーラ?いただきました。
びっくりポイント2 R18の分離ができてない
会場内放送でサークルのアピールとか視聴用音源流したりとかあるじゃないですか。あれに、これ流しても大丈夫か?って感じのR15はとりあえず行ってる音声が流れます。頒布物提出やチェックもないのでゆるゆるですよ。
それはそれとして放送の音声がでかい。慣れが必要ですぜ。
びっくりポイント3 ストロングゼ□を飲んで……
手に持っているのは見ました。飲んでるのは見てない。いやまぁそこはイベントの雰囲気とかあるだろうしこのイベントではいいのかもしれない。
【まとめ】
「関西でM3的なことを安くする」ってとても良いことなのでつぶされないように健全に運営してほしい……
くろ州の合成音声備忘録
法には詳しくないので細かいことはわからないけど、電子書籍他「ダウンロードコンテンツ」って同人的にどうなんだろうって疑問に思った話
【概要】
同人に関する歌声合成キャラ等のライセンス(非営利有償)って「原価の回収程度の対価をもらって小規模」とか書いてあることが多いんですよね。
実物の紙の同人誌だったら
・紙代
・印刷代
は少なくとも原価ですよね? それを回収する程度の値段設定で、印刷した分だけ頒布するなら上の基準クリアできる。というのはまぁ良しとして
電子書籍他ダウンロードコンテンツってその基準では微妙じゃね? って思ったわけです。
データだから原価もかからないし(販売手数料が数%かかるくらいだけどこれは絶対販売価格を上回らない)、データがある限り無限に頒布できる(無限に売れるかどうかは知らない)。
【聞きたい内容】
今回は個人的に聞きたい内容だけ質問しました。
・電子書籍で「VOCALOID」「CeVIO」という商標は許諾なしに使ってOKか
これだけ。私は歌声合成事典的な同人解説電子書籍が作りたいんだ。
ちなみにCeVIOの音声利用ライセンスにはダウンロードコンテンツの扱いもちゃんと記述されているぞ。
同人の有償非営利ダウンロードコンテンツが大丈夫かどうかの結論はこの記事では出ない。むやみに聞くと「ダメ」って言われたときに界隈に激震が走るからあんまり聴くべきじゃないぞ! 同人はこっそりやるもんだ(東北ずん子さんに倣え)。
【そもそも商標が何者かわかってない】
なんなら今もあんまりわかっていない。
【きっかけ】
歌声合成事典的な有償非営利同人誌を電子書籍の形で出そうと思ったけど、そういえば商標って使っていいんだろうか? って思ってVOCALOIDの商標のご利用についてのページを覗いてみたところ絶妙にわからなかったというところ。
非営利有償頒布の電子書籍って非営利か? ってところが引っ掛かった。
【結論】
・VOCALOID:OK
表記と内容が正しければOKとのこと「TM」の扱いとかそういうのがちゃんとしてればOK
・CeVIO:?
キャラの利用に関しては反応してもらえたけど(フツーにライセンスに従えば良しと)、「CeVIO」という名称に関しては言及なし。CeVIOさんライセンスに関しては問い合わせても「触れない」ということがそこそこあるっぽいのでたぶんこちらからも触れないほうがいいんだと思う。こっそりやろう。
完全にDLオンリーなら無料のほうが好ましげで、DLカード形式にするならカードの原価分は徴収して問題なさげ(ふわっとしてる)。
・Aquestone:問い合わせはしてない
Aquestone2の利用規約には「音声使ったときはわかるところにAquesToneって書いておいて! 公開・配布条件はそれだけ!」ってあるのでむしろ書かないわけにはいかないし、書いていいんだろう。
・Sharpkey:ゆるい
紙の同人誌ならまぁ無問題。電子書籍に関しては、でも無料のほうがよさそうな雰囲気は察した。商用ははっきりとだめ(というか問い合わせをして)って感じだけど、同人に関しては基準が緩い。
【まとめ】
まぁ「名前を使う」のに関しては非営利有償ダウンロードコンテンツでは許可。こっそりやればいいってことなので要するに同人の範囲内でできそう。