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2018年歌声合成ソフトニュースまとめ

2018.12.31(22:54) 333

2018年にあった歌声合成ソフトの技術系ニュースまとめてみます。
私が独断と偏見で選んだ。

【VOCALOID】
・VOCALOID5発売
  VOCALOIDの新バージョンが発表されました
  アップグレードが1.6万円から、新規なら最大4.3万円までに高額化
  V4とは大きく違うUIや操作から賛否両論。
  海外やプロユースを視野に?
  音源がデフォルトで4本付属(男女日英)
  既存音源4音源もV5化(男女日英)

・V5音源「桜乃そら」発売
  V5発売に伴い、AHS社からV5音源「桜乃そら」が発売されました
  読みは「はるのそら」で、結構な難読
  V5発売より前にAmazonに情報が載ってしまい、いろいろネタバレした

・今年販売開始音源
  洛天依V4 / 徵羽摩柯V4 / 墨清弦V4 / 紲星あかりV4 / ミライ小町
  中国語音源が増えた
  紲星あかりはVOICEROIDが2017年でVOCALOIDは2018年
  ゆかいあの娘といわれたり、VTuberを足して2で割ったといわれたり
  YAMAHAいつもの急な発表でバンダイナムコから「ミライ小町」が登場

【UTAU】
・5年ぶりに「波音リツ」新音源配布
  Sharpkey稲荷やSynthVレンリなど、UTAU音源出身の別歌声合成が複数登場
  それらと同日に「波音リツ」の「何かがキレ」音源が配布開始
  あいまって、今年の下半期はUTAU界隈が盛り上がっている
  飴屋さんのTwitterが久しぶりに動いてまた盛り上がっている


【CeVIO】
・CeVIO CS6公開
  特にトーク機能においてUIが結構革新
  そしてやはり無償アップグレード
  オーディオデバイス選択やUI言語変更など
  ユーザーの声を反映したアップデートも

・IA English C発売
  VOCALOID IAはCeVIOで英語ソングも販売開始
  英語曲も盛り込んだアルバムも出ました
  記事

【歌うボイスロイド】
・KotonoSyncがVPRに対応
  V5販売開始に伴い、シーケンスファイルがVPR形式に
  これにいち早く対応したのがKotonoSync

・KotonoFader配布
  2つの音声をモーフィングするソフトが登場
  個人的には結構でかい
  記事

【Sharpkey】
・SK Galaxy音源「莲华」「勇气」配布
  Sharpkeyが音源募集の結果、中国語音源が2つリリース
  ほかにも音源が開発中

・初の日本語音源配布「稲荷(Inari)」配布
  Sharpkeyに初めて日本語女声ライブラリができた
  私の手によって
  記事

・Editorが繁体中国・英語・日本語に対応
  SharpkeyのEditorが日中英に対応した
  日本語は私の手によって

【SynthV】
・TP版配布
  cilliaさんの神調教カバーにより話題になった新歌声合成そふと
  テクニカルサポート版が無料配布された
  記事

・正式版公開 / ライセンス販売開始
  正式版が公開された
  8000円ほど貢げるが、貢がなくても全機能使える仕様

・英語女声「Eleanor Forte」日本語女声「闇音レンリ」
 日本語男声「ゲンブ」配布
  無料で使える音源として、日英3音源が公開

・中国語女声「AiKO」発売
  1万円を切るくらいの値段で中国語女声音源が販売開始された

【その他歌声合成】
・UTSU配布
  UTAU音源を使うことができるフリーソフトとして1月に登場
  Win / Mac / Linuxに対応
  多言語UIならほかに負けない
  音源編集機能も備えている
  記事

・EmVoice配布
  MacでAUとして動作するフリーの歌声合成として登場
  操作は独特だが、少ない操作でかなり人間らしい高品質な英語
  Win版開発の続報がなかなか来ない
  記事

・名工大&テクノスピーチが新技術を公開
  SinsyやCeVIOの技術担当である名工大&テクノスピーチからニュースリリース
  無調整で人間のように歌う歌声合成のデモ音声が公開された
  VoiceTextや東北大ボイスメイドプロジェクトでも見た話題の流れに

・マイクロソフト「りんな」が進化
  新しいデモソングが発表されただけだが、クオリティーが高すぎて話題に
  記事

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くろ州の合成音声備忘録


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2018年記事一覧

2018.12.31(20:28) 332

今年は去年の2.3倍の記事を書いたらしい。
新しくnoteにもニュース記事を出すようになって、そちらにも20記事以上上げたので今年書いた記事は160以上ですね。

今年は主にSharpkey関連で記事書きまくって音源制作して日本語GUI担当してってやってましたね。
あと、N種の歌声合成でカバーシリーズをそこそこ出しました。
36モーラリストが流行ったりもしたけど、くろ州式リスト作ってたの今年だったのか……

あと、今年はVRと対談も結構やりましたね。バーチャルな体でコラボ生放送に行ったり、リアルにコラボ生放送に行ったり。
イベント主催も小さいけど一個やり遂げました。

このブログも閲覧数が伸びてきて、ほかのニュースサイトにもリンクされるようになったりして、だんだん大きくなってきたなぁ。

1. リアルタイム歌声合成「HANAUTAU」
2. マジで0から始めるAlter/Ego
3. 電子書籍の作り方が理解できた話(Sharpkeyの電子書籍作ってみた)
4. Sharpkeyで中国語を歌わせてみよう
5. UTAU発音サンプル(1)あ行―た行
6. UTAU発音サンプル(2)な行―わ行
7. バーチャルユーチューバーの声に合成音声ってどうなんだろうか
8. 4Kモニターで歌声合成ソフトを立ち上げてみた
9. Sharpkey音源になれるかもしれない。「SK Galaxy」の解説
10. Sharpkeyで日本語を歌わせる(1) 歌詞入力
11. Sharpkeyで日本語を歌わせる(2) ノート分割&音素パラメーター
12. Sharpkeyで日本語を歌わせる(3) 交叉パラメーター
13. Sharpkeyの特殊ノート
14. 使わないとわからない朱音イナリのすごいところ
15. AutoCrossSynthesisを活用したい
16. VOCALOIDユーザーさんにCeVIOをお勧めする
17. 2~8モーラ連続音リスト配布
18. VOCALOID性転換亜種の個人的なシンガー設定
19. Sharpkey音源の利用規約 解説
20. 中国の音声合成を触る下準備(ピンイン・簡体字の入力方法)
21. 中国の音声合成MUTAで中国語トークを作る
22. Sharpkey音源聞き比べ
23. 無料のHMM系歌声合成Sinsyはどこまでできるか
24. 6種の歌声合成でカバー曲 解説
25. Mac専用の歌声合成「SugarCape」
26. FANLOID文化
27. リアリティー最強音声合成 VOICE TEXT
28. 東北大発の音声合成企画 ボイスメイドプロジェクト
29. 中国のバーチャルシンガー自作可能な歌声合成「袅袅」
30. Sinsyに外国語を歌ってもらおう
31. 今ある歌声合成のいいとこ詰め込んだソフトを妄想してみよう
32. 複数ライブラリをブレンドする歌声合成 Cadencii&vConnect-STAND
33. UTAU自音源を生放送に使う方法
34. 無料で生歌をトレースしたボカロ調声をする「MikuMikuVoice」
35. UTAU苦行連続音リスト配布(36・42モーラVCV)
36. 実用的な多モーラ連続音・CVVCリスト配布
37. くろ州式リストまとめ
38. 歌うボイスロイド
39. VocalShifter・WAVESTuneLT・ABILITYのピッチ編集を比較してみた
40. 文字で歌わせる歌声合成「MikoVoice」
41. 投稿動画に登場した歌声合成を羅列してみる
42. イラスト・漫画・小説投稿サイト「Medibang!」調べてみた
43. 18種の歌声合成で『ストリーミングハート』をカバーしたっていう解説
44. UTAU音源ってどうやってできるの? UTAU音源作ってみたいVTuberさん向け
45. Sharpkey日本語カバー投稿祭
46. MegpoidTalk使ってみた。
47. UTAU音源収録に必要なものまとめてみた。
48. 収録スタジオでUTAU音源を録る
49. UTAUローマ字リストを考える
50. UTAU無生物音源と周辺文化(1)
51. UTAU無生物音源と周辺文化(2)
52. GitHubを歩いてたらOpenUTAUなるものを拾った
53. めっさ無理して「Minimaliser」使ってみた。
54. Alter/Egoを”演奏”してみる
55. バーチャルシンガーには男声が少ない説
56. 歌声合成導入難易度比較
57. UTAUローマ字エイリアスを考える
58. くろ州式ローマ字リスト配布(UTAU Romaji RecList by 96s_kM4osM)
59. 20年以上前の歌声合成ソフト「My MidiVocalist」
60. トークロイド支援ツール「TTSV」を使ってみた
61. UTAUはどのくらいのノイズに耐えられるか
62. 歌う女子高生AIが一気に歌うまくなってた
63. ブラウザで動くボイスチェンジャー「ユーザーローカルボイスチェンジャー」使ってみた
64. KONTAKTのコーラス音源をなめてはいけない。
65. なんでもいいからとりあえずやれという話。
66. くろ州のれんたんリスト配布
67. ノイズ除去の練習に使ってもいい音源の配布
68. 同人電子書籍は同人か VOCALOID/CeVIOに聞いてみた
69. 音けっとに参加してみたレポ
70. 無難なUTAU収録リストの作り方
71. VSTエフェクトを作ってみt……作るツールは試しました。
72. 「うちのミク」自論
73. SynthV TP版入門・特徴と使い方
74. SynthV TPで日本語を歌わせる。
75. SharpkeyJP/SynthVTP用に最適化したUSTを作る最強プラグイン用リスト配布
76. Vocaloid StudioがKAWAII
77. TwitterっぽいSNSいくつか試してみた。
78. UTAUのクローンソフト「UTSU」さわってみた
79. UTAU音源を読み込める歌声合成まとめ
80. UTAU音源規約の「他のソフトでの利用」を考える
81. n種の歌声合成でカバーシリーズ
82. エモ英語歌声合成「EmVoice」触ってみた
83. 歌声合成ソフトを左手デバイスで操作すると?
84. 歌声合成とグロウル
85. 声質変換アプリ「リアチェンvoice~ジュラ紀版」使ってみた
86. ViveでYoutubeVRを見る
87. Vカツで簡単にVTuberになれる
88. VR機器なしでVTuber動画が作れるVDRAW
89. MMD資源をVRで利用する「MocuMocuDance」
90. ブラウザでモデルを動かせる「FaceVtuber」
91. Webカメラで実写合成ARが楽しめる「Mixed Reality ビューア―」
92. 大規模なバーチャルイベントが開ける「cluster」
93. 絵を描いてモデルを完成させる「VRoid Studio」
94. Webカメラだけで本格VTuber「Hitogata」
95. 生配信で活きる「VirtualCast」
96. VRMが使えるVR空間「VWORLD」
97. 案外なかった、いかにも萌え萌えな声の話声合成
98. 地味にやっててよかったと思うカバー
99. 声質変換の基本
100. 定番のフリーボイスチェンジャー「恋声」
101. プラグインタイプの声質変換「RoVee/KeroVee」
102. 二つの音声をモーフィングする「KotonoFader」
103. Sharpkey簡易版マニュアル配布
104. Sharpkey初の日本語音源作ってみた
105. SynthV簡易マニュアル作った
106. 「リアチェンvoice~ジュラ紀版」の利用ガイドライン
107. 二次創作されやすい音声合成キャラとは?
108. 無印のAquestoneは演奏に強い
109. CeVIO初の英語音源「IA English C」
110. CeVIO英語の簡易マニュアル作った
111. ISSEでノイズ除去してみる。
112. 歌声合成に欠かせない「VocalShifter」
113. カバー曲作りに必須な「WaveTone」
114. 歌声合成ソフト合成速度ダービー
115. バーチャルキャストでVRoidテカテカになる問題の回避方法
116. ボーカロイド教育版の授業モデルを読んでみた
117. 大学ボカロ部座談会に突撃してきた。
118. バーチャルボカロリスナー「御丹宮くるみ」さんとコラボ生放送しました
119. 第2回ツナガルダイガクに参戦してきたレポ
120. 歌声合成の中の人を募集するのに必要なこと。
121. ゆうひこうさんとUTAUバーチャル生放送
122. CeVIOの英語ってどんなんだ(for CeVIO User)
123. CeVIOの英語IAをVOCALOIDユーザーさん向けに説明する
124. 「ボカロ未来予想」から2年しかたってないけど見返してみよう。
125. 洛天依の日本語V4触ってみた
126. 歌声合成ソフトの公式ページをアクセス解析してみた。(1)
127. 歌声合成ソフトの公式ページをアクセス解析してみた。(2)
128. 「UTAU」で検索すると何がヒットする?
129. 国会図書館で歌声合成ソフトの名前を検索してみる
130. UTAUってどうやって始めたかなって思った話
131. 調声ソフトとして「WavesTune」を使ってみた
132. 仲間と共同で音声作品制作する用チャットサービス「Co-Writing Studio」が登場
133. 真ん中の「これ!」ってつまみを回せばノイズが消えるエフェクター
134. UTAU音源の原音ノイズはお手軽エフェクターで消せるか
135. 初心者向け 日本語Sharpkeyのインストール
136. Sharpkey初の日本語音源「Inari(稲荷)」
137. SynthVのシーケンス読み込みをチェックしてみた。
138. SynthV正式版の新機能をチェックしてみた
139. SynthVのDAW連携を試してみた
140. ユーザーメイドなボイスバンクのいろいろ
141. 中国から謎のUTAUエンジン?
142. この記事

……記事書きすぎでは


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中国から謎のUTAUエンジン?

2018.12.28(21:18) 331

2018年12月初めごろに動画が投稿され、このところにわかに注目を集め始めた「UTAUの新しいエンジン」があります。

私も中国語わからないなりに調べてみました。

【UTAU-UI】
UTAU-UI.exeはエンジンラッパーとでもいえばいいんでしょうか。Presampの一部機能に近いのかも。UTAUのエンジン指定でTool1もToo2もUTAU-UI.exeを指定するというMoresampler的な使い方をします。

付属の設定ファイルを書き替えて、好きなエンジンを中に入れて使えます。
つまりはこういうこと

UTAU → Tool1=UTAU-UI → WaveTool
UTAU → Tool2=UTAU-UI → TIPS

みたいな。メリットは知らない。

導入結構難しいです。動画と違う。

【UTAUDLLEngine&UTAUEXEBridge】
UTAU用エンジンをDLLとしてUTAUに認識させるためのセット。

UTAUDLLEngineをとりあえずUTAU.exeと同じフォルダにコピーして
UTAUEXEBridgeは、「使いたいエンジン名.dll」に書き換えて使いたいエンジンと同じところに置いておく。

この辺はグロウル追加エンジンと似た使い方。

ついでにインストールされるプラグインで使いたいDLLを指定して
UTAU側で「DLLを使用する」にチェックを入れるとできる。

つまりはこういうこと

UTAU → DLL(中身はTIPS)

UTAUにエンジンをDLLとして認識させるメリットは知らない。


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UTAU トラックバック(-) | コメント(0) | [EDIT]
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ユーザーメイドなボイスバンクのいろいろ

2018.12.26(17:03) 330

UTAUに始まり、歌声合成ソフトの中にはユーザーがボイスバンク(音源、以下VB)を作れるものがあります。

最近はそういうソフトが結構増えてきたので、いったんまとめてみようかと思います。

ユーザーメイドVBに対応する歌声合成

・UTAU
・Cadencii&v.Connect-STAND
・HANAUTAU
・My MidiVocalist
・Nakloid
・なめうぇーぶ
・NIAONIAO
・OpenUTAU
・SF2Renoid
・Sharpkey
・Sinsy
・SugarCape
・UTSU

かなりあるでしょ。

1.自由なVB制作の可能性
これは

・審査があるかどうか
・ユーザーがビルドできるかどうか

の2ポイント。

例えば、Sharpkey音源を作ろうと思うと、まずクオリティーチェックの審査に合格しないといけません。誰でも自由にVB制作ができるわけではない。

Sinsyについては、実際に音源をビルドするのがユーザーではありません。音源制作を依頼すると、ユーザーが行うのは主に録音のみで、その他の作業は自分ではできません。

2.UTAU音源との可能性
これは、UTAU音源のコンバートに関する項目です。

・UTAU音源の直接インポート可能
・UTAU音源の可逆コンバートののちインポート可能
・UTAU音源の不可逆インポートののちインポート可能
・UTAU音源制作ソフトを利用して音源制作可能
・UTAU音源制作ソフトも利用しない音源制作可能

下に行くにつれてUTAU音源から離れていきます。

UTAU音源の直接インポート可能、というのは例えばOpenUTAUやUTSUのように、UTAU音源に手を加えなくてもそのまま使えるというモノ。

UTAU音源の可逆コンバートののちインポート可能というのは、例えばNakloidのような、UTAU音源を直接使うことはできないけど、ちょっとファイルを追加する程度のコンバートをすれば使えるようになるというモノ。この音源はUTAUでも使うことができる。

UTAU音源の不可逆コンバートののちインポート可能というのは、例えばCadencii&v.Connect-STANDのような、UTAU音源を直接使うことはできないが、音源を丸ごとコンバートすれば使えるようになるというモノ。この音源はUTAUでは使うことができなくなる。

UTAU音源制作ソフトを利用して音源制作可能というのは、UTAUがこれまで作り上げてきた音源制作用の環境(ソフトやノウハウ)を利用して音源を作るソフトのことを言う。UTAU音源制作ソフトは便利なので、大体のソフトでは少なくともOREMOを使うと収録が楽になる場面というのが多い。実際にはUTAU音源を作らないので、コンバートとかインポートとかではない。

UTAU音源制作ソフトも利用しない音源制作可能というのは、ほぼ全くUTAU音源制作と関係ないソフトです。上記の通りOREMOが便利なので使うことも考えられますが、ここでは「専用の音源制作環境がある」という意味でとらえます。NIAONIAOやなめうぇーぶは専用の音源制作環境を持ち、UTAU音源制作ソフトを借りなくても一応音源制作ができます。UTAUの音源制作環境が成熟しているので使ったほうが結局楽ですけど。


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SynthVのDAW連携を試してみた

2018.12.25(05:07) 329

SynthV正式版にはなんとVSTiがついています。DAWと連携して動くんですね。プロの音楽家の間では需要高めのDAW連携がどのくらい実現されているのか試してみました。

SynthV正式版についてはこちらの記事を確認。
そもそもSynthVについてわからない人はこちらの記事を確認。

【概要】
SynthV正式版にはVSTを介してDAWと連携する機能があります。
SynthVを再生したら同時にDAWも再生されるし、
DAWを再生したら同時にSynthVも再生される。

仕組みとか遅延とか操作性とか確認したい。

私はREAPERでしか確認してないので、誰かほかのDAWでも確認してみてください。

【仕組み】
SynthVのDAW連携はVOCALOIDの無理やりReWireに似た感じです。
実際にReWireを使ってるかどうかは知らない。
これのこと。VOCALOID3ユーザーさんの中には知ってる人もいるかも。

1.DAWにVSTiを読みこむ
2.SynthVを起動する
3.VSTiに表示されているポートナンバーをSynthV側でも入力

「設定→プラグインホストに繋ぐ」で出てくるウィンドウに
SVO07.png

VSTi側で表示されるポートナンバーを書き入れる。
この画像の場合は「51764」。
SVO08.png

すると同期再生される。

【遅延】
遅延してしまっては使えないのでちょっとチェックしてみる。
ASIOドライバで再生したが、結論から言うと「気になるほどではない」

私の時間間隔がどの程度参考になるかわからんが、聞いてて「ずれてるな」とは思わなかった。

あらかじめ書き出しておいた音声とリアルタイム合成のトラックを作って比較てみると、ダブリングしているように聞こえるし、片方の波形を上下逆にしても完全には消えなかったので多少遅延はあるが、結局のところ気にはならないくらい。実用の範囲内。

ところで、急に再生したらどれくらいついてきてくれるのか気になって調べてみた。

SynthVはデフォルトの設定、ASIOドライバで再生、CPUがi5でRAMが12GBのMyPCでは、最低0.6秒前から再生すれば遅延も音落ちもなく正常に再生された。0.5秒だとしばらく音がブツ切れになるので0.6秒前から。

【操作性】
DAW連携のあるほかの歌声合成と比べても操作性は普通。大体どれも一緒。
良いところはSynthV側からも同期再生ができるところ。


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SynthV正式版の新機能をチェックしてみた

2018.12.25(04:52) 328

SynthV正式版にはTP版に比べて当然ながら機能追加があります。それをいくらか見ていこうというアレ。

【新機能】
・複数トラックに対応
・ピッチカーブの直接手描き
・グロウル
・エッジボイス
・Syllable Nucleus
・ユーザー辞書

DAW連携とシーケンスファイル読み込みは別記事にしました。
細かいですがTABキーで次のノートにフォーカスすることもできるようになりました。

【複数トラック】
SynthV TPのとき「複数トラックは?」ってメッチャ言われてたりしましたが、対応しました。
SVO01.png

トラック追加は「プロジェクト→新規トラックを作成」です。
ボリュームやパン等々「プロジェクト→トラックマネージャーを開く」またはCTRL+ALT+Mで大体の操作ができます。

トラックマネージャーでは、トラックごとにミュート/ソロができるのに加え、フリーズ/表示非表示もできるし、ボリュームとパンもいじれる。要するにDAWのミキサー画面ですね。

【ピッチカーブ直接手描き】
これまではVOCALOIDのようにノートごとにピッチパラメーターのパネルのほうに手描きするようになってたんですが、CeVIOのようにピッチカーブを直接書き込めるようになりました。
SVO03.png

この曲線は直接じゃないと描けない。

ちょっとわかりにくいんですが、パラメーターを描くツールで「フリーハンド(オーバーレイ)」を選ぶとCeVIOやSharpkeyのように描けます。ただし、あんまり素早く描くと線が乱れるので注意。
SVO02.png

【グロウル】
唸り声をなんかかなり高度にコントロールできるようになりました。

まずは「表示→グロウルエフェクトパネルの追加」でグロウルをいじる準備をします。
パネル上で、グロウル掛けたいところをドラッグアンドドロップします。これでとりあえずOK。
SVO04.png

細かくいじりたい場合はグロウルを掛けた部分(緑色になったところ)をダブルクリックしてグロウルエディターを開きましょう。
SVO05.png

いろいろ触って感覚つかみましょう。右上の再生ボタンでいちいち音を確認することができます。
正直設定項目多くて難しいですが、左下に「プリセット」 が格納されています。ここから設定を選べば何となくいいカンジになっていると思います。よくわからなかったらここから選ぼう。

【エッジボイス】
グロウルエフェクトのプリセットに「Vocal Fry」ってあるんですよね。

これをノートの先頭にちょっとだけかけるとエッジっぽくなる。全体にかけると全部エッジ部分になる。

【Syllable Nucleus】
日本語訳するなら「音節核」かな? これは触ってみたほうがわかりやすい。

例えば二重母音「あぃ」があったときに、Syllable Nucleusを前にすると「あぃー」になるし後ろにすると「あーぃ」になる。ちょっと言葉にしにくい。

CeVIOで言うとTMG画面の縦線を前後するような感じ。
Sharpkeyで言うとタイミング画面で緑/紫の境界線を前後するような感じ。

日本語だったら拗音をパきっと「きゃ!」って言うかもったり「きや」というかというところの細かい表現に仕えるかも。

【ユーザー辞書】
VOICEROIDやCEVIOトークではおなじみのユーザー辞書機能が追加されました。
SVO09.png

これを使うと「SynthV」ってノートに書いて「すぃんすヴい」って読ませることができる。
UTAUの「a R」を「R」に変換したり、VOCALOIDの「Sil」を「Sil」に変換したりしてインポートのときのめんどい手作業を減らすのによいらしい。

と、こんな感じで結構玄人好みな感じの機能追加が多いですね。


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SynthVのシーケンス読み込みをチェックしてみた。

2018.12.25(02:36) 327

正式版が公開されたSynthVですが、読み込めるシーケンスファイルが盛大に増えたので一個一個チェックしてみました。私はV5持ってないのでVPR以外ですが。

1.VSQX
VOCALOIDのシーケンスデータ「VSQX」の読み込み
VSQXはかなり高度に読み込めます。VSQXインポートのときは下のようなオプションが示されるんですね。
SVO06.png

ようするにパラメーターが活きた状態でインポートできるんです。強い。
ちょっとニュアンス違うなと思ったら外せばいい。
そういえばこの2項目め、「DYM」なの誤字ですね。

個人的には最低DYNとPITだけ活かしていればいいかなという感じ。

2.MIDI 汎用シーケンスデータ「MID」の読み込み
基本的にトラック追加するときに使うんだろう。
UTAUから書き出ししたMIDIでも歌詞は読み込まない仕様らしい。

3.UST UTAUのシーケンスデータ「UST」の読み込み
今まで通り普通に読み込む

4.CCS CeVIOのシーケンスデータ「CCS」の読み込み
複数トラックでもフツーに読み込む。
トラックのボリューム/パンも保持している。

5.SK Sharpkeyのシーケンスデータ「SK」の読み込み
複数トラックでもフツーに読み込む。
トラックのボリューム/パンも保持している。

ちなみに伴奏は読み込まないらしい。
XMLハブられたな残念。


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Sharpkey初の日本語音源「Inari(稲荷)」

2018.12.23(16:47) 326

中国のStarBox社で開発された歌声合成「Sharpkey」ですが、9月末に日本語音源ができて、エディターも日本語に対応しました。

声を聴いてみましょう。

【概要】
・名前  :Inari(稲荷)
・エンジン:Sharpkey
・言語  :日本語
・価格  :0円
・システム:Windows

UTAU音源「朱音イナリ」のSharpkey音源です。
私はUTAUのほうを「イナリ」、Sharpkeyのほうを「稲荷」って表記してます。
EasyWineを使うとMacでも一応動きました。

キャラデザよかろ。

【導入】

【特徴】
Sharpkey初の日本語音源です。Sharpkeyの機能を楽しむにはやはり母語のほうがわかりやすい。

とりあえず一通りの発音に対応。日本語とローマ字の両方に対応している。
・ザ/ジャ行は「z/dz/j/dj」子音別で用意してある
・ラ行は「4/l」子音別で用意してある
・ガ行は「g/N」子音別で用意してある
・ヴァ行と「てゅでゅふゅヴゅ」も用意してある

VSQXが大体そのまま読める
・パラメーターは保持されないけど
・ノート分割でピッチコントロールするタイプの人のVSQXは結構そのまま使える
・オケも読み込んでくれる

見た目がVOCALOID3的なのでVOCALOIDユーザーには優しい
実はこの辺VOCALOID触る前に、ちょっと歌声合成練習するのには割と良い。
簡単だし。東京電機大学でもその目的で使われた実績がある。

個人的にはオリジナルのモーフィング/パワーパラメーターとか、CeVIOっぽいタイミング機能とか、UTAUっぽいサンプル機能あたりも推しポイントだけど、この辺は触ってみたほうが早い。


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初心者向け 日本語Sharpkeyのインストール

2018.12.23(16:30) 325

日本語版GUIのSharpkeyと音源がそこそこ前に出たので、そのインストールを解説しましょう。

1.ダウンロード
2.展開
3.日本語化

の順番で。

1.ダウンロード
配布ページの下のほうにリンクがあるのでそこからダウンロード
BowlRollでもGDriveでも中身は一緒なので好きなほうで。

2.展開
ZIPを展開します。中身は

・コアユーザー向けドキュメント:玄人向け説明
・ブレス素材集:息の音声 打ち込みでも鳴らせるけどWAV貼り付けも可能
・架空言語設定ファイル:架空言語を歌わせるセット。玄人向け
・立ち絵素材:良い立ち絵素材。動画に使っていい
・使い方:マニュアル。これを読めば大体使えるはず
・Editor.zip:本体
・README:ライセンスとか
・はじめに:読んでね

本体であるSharpkeyEditor.zipを好きな場所に展開すればインストール終了。

中にある「SharpkeyEditor.exe」をダブルクリックすれば起動します。

3.日本語化
メニューバーから
「首選項」→「言語設定(language)」を選択

出てきたウィンドウで日本語を選択すればOK

以上。


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UTAU音源の原音ノイズはお手軽エフェクターで消せるか

2018.12.18(21:58) 324

実験してみました。対戦者はこちら

くろ州式 ノイズ除去の練習に使ってもいいUTAU音源用原音ファイル

VS

ERA Noise Remover & ERA Plosive Remover

NR.png PR.png

要するに、普通にノイズだらけの原音VS単純明快ノイズ処理エフェクター勝負ですね。

【概要】
くろ州式 ノイズ除去の練習に使ってもいいUTAU音源用原音ファイル

こういうとき(?)のためにあらかじめとっておいた汚い原音ファイル。

風呂で扇風機をつけたままハムノイズ載りやすいようにして安いダイナミック(2000円)を手持ちで録音しているという役満音源。

ERA Noise Remover & ERA Plosive Remover

他にもノイズ処理系のエフェクトだしているところ。
NoiseRemoverは恒常ノイズ担当で、PlosiveRemoverがポップノイズ担当です。
それぞれ7千円しないくらいのお値段だけど、操作は究極わかりやすい。

【実行】
こうなりました。

音は痩せるけど、無料ツールよりは良い音だし、有料ツールほど難しくないし、これに勝てる簡単さはもう他にはないはず。



くろ州の合成音声備忘録


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