歌声合成ソフトの中でも最近英語が来ているわけですが、歌詞入力のときに個人的に思うところがあるんですよね。
各ソフトごとに歌詞入力のシステムが違う
まとめてみました。
VOCALOID
2つのノートを用意して「Singer」と打ち込むと[sin-][ger]と自動分割されます。
前方のノートにハイフン
CeVIO
2つのノートを用意して「Singer」と打ち込むときは[sin][-ger]とするか[singer][-]とします。
後方のノートにハイフン
「-」で分割
SynthV
2つのノートを用意して「Singer」と打ち込むときは[singer][+]とします。
「+」で分割
プラグインタイプ(EmVoice・Alter/Ego)
勝手に分割されるのでうまいことノートのほうを調整します。
UTAU
CVVC・VCCV・Arpasingの音素表記で入力します(プラグインで変換しない場合)。
かけらもかぶんねぇ!
私のような稀有な人間がシーケンスを使いまわそうとすると軒並み地獄のような最適化作業に襲われますのでそういうことしようと思っている人はご注意を。
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くろ州の合成音声備忘録
この前、CeVIOの英語IAさんでこんなカバー曲を作りました。
今回はこのカバーの調声を解説してみます。CeVIOの調声をやったことある人向け。
【打ち込み】
基本は普通に打ち込みます。歌詞入力にも特別なテクニックはナシ。
日本語曲の英語翻訳カバーでよくやるのは「アレンジ」
英語は子音が日本語に比べて結構多いので、短いノートが続くと口が超忙しそうに聞こえる。TMGで子音を短くするのが基本ですが、それで対応しきれない場合は、そもそもフレーズを音楽的にアレンジしてしまったほうが速い場合が多い。
例えばここ。
1サビの「まわりーつーかれて」の部分ですが、「-way from you」の3つのノートに「w ey f r ah m y uw」と5個も子音が入っています。
実際に聞くと子音が多すぎて聞き取りづらいのですが、TMGでは対応しきれないので、こうアレンジしてしまいます。
余裕を持たせるために、音素が詰まりすぎていた2つのノートをそれぞれ伸ばして3つのノートで3連符を作りました。原曲からするとニュアンスが変わっているので明らかなアレンジになります。
こういうことをしていると、洋楽の節回しって確かにこんな感じだな~とか思います。言語の特徴によってフレージングにも違いが出てくる。洋楽っぽさを出すという意味でもこういうアレンジは有用だったり。
【音素入力】
CTRL+Pで歌詞入力ができるようになりますが、私はほとんど使いませんでした。ごくまれに間違った発音になることがある場合に修正したくらい。ほとんどの場合はTMGでどうにかなるし、どうにかします。
コツは、辞書の発音にこだわりすぎないこと。辞書的に正しい発音いつもしてるわけではないし、正しくても美しくないならあんまり意味がない。
【VOL】
私がそもそもほとんどVOLいじらない人なので英語調声のときもほとんどいじりませんでした。本当に気になるところの補正だけ。
【PIT】
こちらも基本は日本語調声と同じです。が、打ち込みの段階で少し洋楽風にアレンジを入れているので、ピッチのほうも少しは洋楽風にしておかないとちぐはぐになります。
1番Aメロの「にじかんまえでー」のところ。最後盛大にアレンジしています。これ、ゴスペルでは割とよく聞くというか、まだ緩いほうのアレンジだと思います。
どういう特徴があるかといわれると何とも言いにくいですが、私は邦楽ならゴスペラーズくらいしか聞いてないし、映画では天使にラブソングを、とかブルースブラザーズ、とかしか聞いてないのでそこら辺を見れば何となくあーこーいうやつねーってなるんじゃないでしょうか。あとは、全く歌ではないけど、ジャズのアドリブソロを聞いてるとつかめてくる。平原綾香さんもジャズのアルトサックスアドリブをまねして歌うことでジャズ力つけてたりするらしい。
洋楽風というよりはブラックミュージック風なので、ヨーロッパ風ではない。
【TMG】
これが英語調声の大本命。英語CeVIOは90%以上TMGで決まるのです。
考え方の基本はこう。
・子音をつぶす
これだけ。英語というのは基本的に子音を省きまくります。「Get Up」は「ゲラっ」に聞こえるようになっています。最後のPを「ゲラッp」とか発音すると果てしなくだせぇので絶対にやってはいけない。
では、「g eh tt ah」と音素を編集すればいいのかというとそれはない。これをカタカナにすると「ゲラ」であって「ゲラッ」ではない。「内破音」という音素の話になるんですが、難しいことを省けば、「ゲラップ」というときの「プ」っていう直前で止めている状態。口が完全に閉じていれば正解。破裂寸前で寸止めしている状態。「ゲラ」だと多分口は開いたまんまで終わっているはずです。この辺の細かい違いがネイティブには100%わかっているのでTMGで編集するのです。
例)I can't see
「あぃ きゃんt すぃー」と読む人が日本には多いですが、ネイティブが読むと大体「あぃきゃんすぃー」に聞こえるんじゃないですかね。「T」言わないと意味逆では?と思うかもしれないですけど、ネイティブには内破音のTが聞こえているので、通じるんですね。逆にTをあからさまに「とぅ」って言ってしまうとダサい。TMGでかなーり短くするか完全につぶしてしまいましょう。
例)Even you put me down
「いーヴん ゆー ぷt みー だぅn」と読む人が結構いると思いますが、これは「いーヴにゅーぷみーだーn」みたいなことになります。EvenとYouの最初と最後がくっついて「いーヴにゅー」になり、Putは最後のTをわざわざ歌わないので「ぷ」にしか聞こえない。
英語調声ではこれでもかというくらい子音をつぶしまわるのでTMGかなーり描くことになります。その辺は今までの英語リスニング力で培ってきた能力なので、中高でどれだけちゃんと英語の勉強してきたのかが勝負。なんで英語勉強しないといけないの?とか言ってた諸君。英語IA歌わせるためだぜ。
コツといえばこんな感じ。例えば「as if I am nothing at all」というフレーズがあったとしよう。
これを音素にします。これができないと無理。CeVIOが自動でやってくれるのでビビらなくてOK。
ae z ih f ay ae m n aa th ih ng ae tt ao l
で、子音が来るたびに「子音+母音」になるようにまとめてみましょう。
ae [z ih] [f ay] ae [m n aa] [th ih] [ng ae] [tt ao] l
母音が最初に来たり、連続した場合は母音単体で。最後に残った子音は直前のまとまりに含める
[ae][z ih][f ay][ae][m n aa][th ih][ng ae][tt ao l]
こうすると、さっきのフレーズが「あ ずぃ ふぁぃ あ な すぃ ガ ろl」だとわかります。
その感じで歌うと、ネイティブっぽい。実際には「あずぃふぁぃあmなっすぃんがろl」くらいで歌いますけどね。そこらへんには一応厳密なルールがあるんですが、フツーに難しいし、いちいち考えないし、感覚でできるようになるまで耳で鍛えるのが良いと思われ。
こういうことを考えながらTMGをいじっていきます。とても複雑だけど、慣れると日常なのでそんな労力でもない。わざわざ理論でやろうとすると文字が多くなっちゃうタイプのやつ。
くろ州の合成音声備忘録
VOICEROIDやCeVIOではよくある「立ち絵PSD」ですが、UTAUにはほとんどありません。UTAUの人好きそうなのに……
というわけで、頑張って「UTAU立ち絵を自動で口パクさせる」方法を考えてみました。
現状残念ながらUTAUでは完結しませんが。
【やりたこと】
UTAUキャラの立ち絵を音声に合わせて口パクさせたい。
CeVIOでは私やったんですよ。全編手動で。
これを「UTAU」で「自動」でやりたい
【必要なモノ】
欲しいのは
・口パク立ち絵.psd
・UST→LABコンバーター
・PSDToolKit
立ち絵もま~ないんですが、UST2LABコンバーターも存在しません。
LABというのは口パクするためのタイミング情報が書いてあるファイルです。
PSDToolKitはAviUtl用のプラグインです。AviUtlにPSDファイルを読み込ませることができます。
これを使って口パクや瞬きをさせます。
でも、ないものはしょうがないので、私は今回これだけのものを用意しました。
・立ち絵画像.png
・UTAU
・CeVIO
・PSDToolKit
UTAUとCeVIOをUST2LABコンバーターだと思っている節がある。
今回は後者でやります。
【結果】
今回お借りしたのは「やすたんげ」さんの口パクテトさんの画像です。
配布場所はここ( http://seiga.nicovideo.jp/seiga/im8683054 )
出来た。
— くろ州=歌声合成好き (@kM4osM_96s) 2019年1月20日
HANASUを作って、
そこから無理やりLABを出して、
自動で立ち絵に口パク&瞬きさせる。 pic.twitter.com/ZFJM6L8M3K
この素材はPSDではなく、PNG画像だったので、PSDにしてPSDTool用の設定も施しました。
この動画が(下準備抜きで)10分以内で作れます。
【やり方 事前準備編】
音声部門
・HANASUを作ります
テトさんをなんやかんや調声します。
歌声合成システム部門
・USTからMIDIをエクスポートします
UTAUのエクスポート機能でMIDIを書き出します。
・MIDIをCeVIOにインポートします
・CeVIOから音声書き出しをするときにLABをエクスポートします
この時に書き出したCeVIO音声は使いません。LABが欲しかっただけ。
映像システム部門
・PSDToolKitをインストールします
頑張ってください。難しくはない。
画像部門
・PNGを集めてPSDにする
口ごとにレイヤーを分けフォルダにまとめて、
目ごとにレイヤーを分けてフォルダにまとめる。
・PSDTool向けに最適化する
フォルダの命名をきちんと指定されたとおりにする。
【やり方 動画作成編】
1.プロジェクトを作る
2.音声・PSD・LABファイルをタイムラインに突っ込む
3.PSDを選択してアニメーション効果を2個追加(結果3個になればOK)
4.アニメーション効果を「目パチ」→「口パク(あいうえお)」→「描画」の順に並べる
5.目パチ……長い!
これはPSDToolKitのチュートリアルを読んでください。
この後、母音に口の差分をそれぞれ割り当てる作業と、LABファイルの場所をツールに教える作業があります。
慣れると(一回セッティングしてしまえば)一瞬でできます。
【展望】
・AviUtl
アニメーション効果が使えれば使えるので中級ですかね。
・UST2LAB
現状高難度スキルです。私もそこそこてこずった。
普通に考えてプログラム書いてUSTからLABにコンバートすればいい話ですが私はできないのでUTAUとCeVIOを使いました。
・UTAU口パク立ち絵
ほぼ存在しません。口パク瞬きをHANASUや歌唱動画で使おうと思うと、
口差分:あ、い、う、え、お、ん とお好きな表情
目差分:全開、全閉 と中間差分があればなめらか 後はお好きな表情
他差分:眉、頬、鼻、アクセサリー、服装等お好きに しゃべらせるだけならいらない
が必要になってきます。この辺の制作ノウハウは、「VOICEROID 立ち絵」「CeVIO 立ち絵素材」とかでニコニコ静画を検索して(できればPSDToolに対応とか書いてあるやつを)ダウンロードしてきてまねるのがよさそう。
この辺が整備されれば広まるとは思われるが、整備されるかな?
くろ州の合成音声備忘録
このところ、ボイスチェンジャーが増えてきているわけですが、この前出てきたのが『バ美声β版』です。
早速使ってみました。
【概要】
バ美声β版は今のところ無料でも手に入るボイスチェンジャーです。
ボイスチェンジャーとしては、いじれるところが1つしかないので
超簡単←→大雑把
なソフトです。ただ、このソフトの特徴はそこよりも音質の良さです。
【使い方】
1.入出力デバイスを指定します
2.Start
3.声の高さフェーダーで声を調整する
以上。
【ポイント】
恋声なら細かくいじれる半面初心者には優しくないことになっていますが、バ美声β版は逆に「声の高さ」フェーダー以外にいじりどころがないため超簡単です。
逆にこのフェーダーでいいカンジの声になれなければ適正なしです。私はなかった。
適正はボイスチェンジャーには常にあるのでそこはもうしょうがない。
このソフトのほかに比べて優れているところは「ノイズと誤判定が非常に少なく音質が良い」ところです。
ボイスチェンジャーは元の声との相性の問題で誤判定が多くガビガビな声になりやすいです。子音の合成では高音域が非常にノイジーになることも多い。
でも、このバ美声β版はそれがほぼゼロでした。試しに「S子音単体」「無声音」「ボーカルフライ」「デスボイス」あたりを通してチェックしてみましたが、私の基準では全部クリアですね。とても良い。
いじるところが増えたり変換できる音域が広がったらそう簡単に勝てなくなるクオリティー。
【配信に載せる】
ループバックにチェックを入れて、デバイスを適用すればたぶん配信に載ります。デバイスが適切に指定できるかどうかがカギなので、そこらへんは各自頑張ってください。
くろ州の合成音声備忘録
UTAU音源の配布所では試聴用の音声を用意しておくことが多いと思いますが、いろいろ問題があります。
・外部サービス(TmBoxとか)を使うとサービスがなくなったときに全部消える
・Flashを使うと今度はFlashがサポート切れる
とか。というわけで、今回はHTML5を直書きしてオーディオプレイヤーを埋め込むことにしましょう。
HTMLの進化でこの機能が消えるかもしれないけど、それは考えにくい。というかもしそれが来たらもう大体あきらめるしかない世紀末来てる気がする。
【やり方】
1.音声ファイルを用意します
どこかしらに音声をアップロードしておきましょう。MP3でいいんじゃないですか?
2.埋め込みたいところのHTML編集を有効にする
WIXでもJimdoでもFC2でもなんでもいいのでHTML編集をできるようにしましょう。検索すればたぶん出てくる。
3.コピペ
↓これをコピペするだけで終了。 もちろん音声は差し替えで。
<audio src="音声ファイルのURL" controls="controls">
<p>音声を再生するには、audioタグをサポートしたブラウザが必要です。</p>
</audio>
以上。簡単でしょ?
くろ州の合成音声備忘録
UTAU音源制作超初心者向けの記事です。
UTAU音源作って配布するときって、結局どういう形にして配布すればいいの?ってなりません?
どういうファイルが必要なのかとかどうやって書けばいいのかとか。
なので、必要なところだけ書き換えればそのまま配布できるテンプレート作りました。
ちなみに私は難しいこと考えずに「NAKAHOSA」というソフトを使ってます。このブログで検索すれば記事出るのでそっちを見てください。
【UTAU音源の作り方】
収録と原音設定は終わってるという前提で話をします。
1.構成
UTAU音源はこういう内容になっています。
音階A, B:収録した原音と原音設定は音階ごとにフォルダにまとめる
character.txt:音源の基本的な情報をまとめたもの
icon.bmp:キャラのアイコン
oto.ini:ダミーおといに
readme.txt:説明書
これらのファイルを必要に応じて書き換えればOK。
2.音階フォルダ
1音階1フォルダ作ります。テンプレには2フォルダ作ってますが、「低、中、高」のように3音階にしてもいいし、「A3, D4, G4, C5」のように4音階にしてもいい。
フォルダの中身は
・原音(.wav)
・周波数表(.frq)
・原音設定(oto.ini)
ですね。
3.character.txt
音源の基本的な情報を載せるファイルです。
author=中の人だったり配布する人だったりの名前
image=icon.bmp
sample=サンプル音声があれば差し替え.wav
web=音源配布所なりHPのURL
↑nameとimageは大体必須。ほかはなければ書かなくてOK。
他に書きたいことがあれば適当に書いてOK。
4.icon.bmp
UTAU上に表示されるアイコン画像。
サイズや種類が違っても多少OK。
テンプレに入っているアイコンの形式で作れば無難。
5.oto.ini
音階フォルダ内のoto.iniは原音設定が入っているけど、アイコンや設定ファイルと同じところにあるoto.iniには中身がない。ダミー。
音源を音源として認識するのに必要なので存在している。消しちゃダメ。
6.readme.txt
説明書。音源の使い方や規約を書きましょう。
規約更新の予定があるなら、配布ページに規約を書いて、そのリンクをここに書けばOK。
規約の書き方はこの辺↓を参考に
https://utau.wiki.fc2.com/wiki/音源・キャラクター利用規約例
https://ch.nicovideo.jp/yu-kuri-radio/blomaga/ar784394
https://sites.google.com/site/utauplplan/
7.install.txt
規約更新の予定があるなら、配布ページに規約を書いて、そのリンクをここに書けばOK。
規約の書き方はこの辺↓を参考に
https://utau.wiki.fc2.com/wiki/音源・キャラクター利用規約例
https://ch.nicovideo.jp/yu-kuri-radio/blomaga/ar784394
https://sites.google.com/site/utauplplan/
7.install.txt
自動インストール用設定ファイルです。
日本語の部分を書き換える。
folder=音源フォルダの名前を書く
contentsdir=音源フォルダの名前を書く
description=インストール時に表示したい内容を書いてね
【最終的にパッケージングするとき】
一通り書き替えたら
音源フォルダ と install.txt をまとめて圧縮してZIPにする。
すると、UTAUにドラッグアンドドロップするだけでインストールできる音源になる。
こだわる人はZIPを解凍して好きな場所にインストールできる。
folder=音源フォルダの名前を書く
contentsdir=音源フォルダの名前を書く
description=インストール時に表示したい内容を書いてね
【最終的にパッケージングするとき】
一通り書き替えたら
音源フォルダ と install.txt をまとめて圧縮してZIPにする。
すると、UTAUにドラッグアンドドロップするだけでインストールできる音源になる。
こだわる人はZIPを解凍して好きな場所にインストールできる。
くろ州の合成音声備忘録
Youtubeには「ハッシュタグ」という機能があります。ニコニコのタグに比較的近いのはこれ。
【概要】
Twitterのハッシュタグやニコ動のタグとおおむね同じような機能です。
「#○○○○」
という風にYoutubeの動画タイトル、もしくは説明欄に15個まで設定できるらしいです。
設定すると自動でリンクが張られ、同じハッシュタグが付いた動画が一覧表示されるということ。
【検索してみる】
使ってみましょう。
まずは「#VOCALOID」で検索
ヒットした動画を開いてみて、タグがほかにもついていたらそっちをクリックしてみましょう。
ニコニコでもこんなタグの使い方しませんか。
【検索結果】
ボカロ界隈で見ると、海外のユーザーさんの作品がヒットしがちですね。日本ではハッシュタグ浸透していなさそう。私もさっきまで知らなかった。
日本のボカロPさんがYoutubeにあんまりUpしていない説も影響あるかもしれない。
数を調べてないので実際どうなのかは不明。
【ハッシュタグをつけてみる】
基本的に他人の動画にハッシュタグはつけられないので、ニコニコの秀逸なタグみたいな遊びはできないです。投稿者が自分で付ける。
15個まで可能ではありますけど、Twitterのハッシュタグつけすぎツイートみたいなことになります。ニコニコのタグだと10個くらいついていても気にならないけど、ハッシュタグで見るとおぉうってなりますね(個人の感想)。
試しに私の動画にハッシュタグをつけてみました。
動画の説明文にTwitterよろしく書くだけなので何も難しくありません。
#Sharpkey
#IA_English_C
で検索して「渡辺芳綱」という投稿者の動画がヒットすればうまくいってます。
渡辺は偽名なので気にしなくてOKです。
私が今設定して今検索したところだと反映されていなかったのでうまくいってるのかさっぱりわからないです。ほかの人のはヒットするので機能はしているはずですが。
【浸透具合】
おそらく知らない人が多いんじゃないでしょうか。ハッシュタグを追っていっても見覚えのあるというかなじみのある動画にあんまりたどり着きません。今回の収穫は「ハッシュタグがあることが分かった」くらいでしょうか。
くろ州の合成音声備忘録
ニコニコでボカロ曲動画を探してみている民的には、タグ検索って欠かせないんですが、Youtubeの場合タグ検索って標準機能じゃないというか、コマンドを使わないといけないんですね。
で、文化も作法も違うので結局タグ検索はそんなに機能しないんですが、ちょっと実験してみました。
【そもそも Youtubeタグ検索の方法】
Youtubeでのタグ検索はコマンドを使います。
tag:○○○○
##"○○○○"
あたりです。
例えば「tag:初音ミク」で検索するとこうなりました。
ちなみに「初音ミク」で検索するとこうなる。
人により内容に変動があるかもしれません。
「初音ミク」タグをつけて投稿しているYoutube動画勢がどれくらいいるかはさっぱりわかりませんが、一応検索は可能。
投稿日時、閲覧数、人気でソートができたりできなかったりする。
【タグをつけてみた】
動画のメタデータ編集から自分の動画にタグをつけてみました。
例えばこの動画
ニコニコでは「VOCALOID / Sharpkey / しゃーぷきいなり / くろ州 / VOCALOID→Sharpkeyカバー曲 / World_on_Color / 電ポルP / koyori」タグが付いています。
Youtubeではせいぜい5タグくらいが良いという話をどこかで聞いたので
「VOCALOID / Sharpkey / 稲荷(Inari) / Sharpkeyカバー曲 / World on Color」
タグをつけました。VOCALOIDタグは怒られるかもしれない。
歌声合成ソフト名、キャラ名、曲名とあと2つくらいのタグをつけるくらいです。
【検索してみる】
なぜこの動画かというと
中国のソフトで日本のユーザーが少ない
日本語タグ「Sharpkeyカバー曲」を海外勢は使ってないだろう(予想)
という、ほぼ私の動画狙い撃ちチョイスです。VOCALOIDタグはそこそこ多いので私のへっぽこ再生数動画(直近の作品なわけでもない)は検索してもヒットせず実験にならないので。
では、検索してみてください。
どうですか?
機能しているかどうかで言うと多分しているとは思うけど自信が持てない感じの結果になっています。少なくとも厳密ではない感じ。
どうも判断しにくいのは、だれがどのタグを使っているのかを見にくいからではあります。一応チェックしてみたところおおむねあってそう。精度で言うと「##"○○"」よりも「tag:○○」のほうが高めな印象。
実際のところどういう仕様なのかはわからないので参考までに。
くろ州の合成音声備忘録
前回に引き続き、V5を触っていきましょう。今回は起動とUI。
【起動】
Winキーから「VOCALOID5」で検索なりなんなりで起動。すると、V4と違ってまずはポータル?が開くんですよね。
NEW PROJECT→新規作成
上のOPEN→開く
下のOPEN→最近使ったファイルを開く
最近使ったファイルは一覧表示されるので、ダブルクリックなり下のOPENで開きます。
【UI】
起動するとこんな画面に。
ちょっと細かく見てみましょう。
左上。
この辺はそこらのソフトとそんなに変わらない。いわゆるトランスポートエリア。
矢印と鉛筆に加え、はさみがあるのでV4Editorより操作は速くできる。
再生時の自動譜面送りが勝手に外れやすいので、その時は停止ボタンの左隣をポチる。
DTMERなら、テンポとマスタートラックの音量がオートメーションできるんだろうなーというところまでわかると思います。一応、トラックごとのボリューム / パンもオートメーションも書ける。
右上。
左のボタンが「メディア」ボタン→下半分にメディアセクションが開く
右のボタンが「ミキサー」ボタン→下半分にミキサーセクションが開く
下半分。
メディア、というのは素材検索窓のこと。カスタマイズ性が高い声ネタ素材がそこそこ入っているのがV5の特徴で、そういう音声素材やVOCALOID素材を張り付けるだけで使える簡単仕様というのが推しポイントらしい。
名前で検索したりタグで検索したりして、素材を探し、それを張り付けるだけ。
逆に今まで通りメインボーカルを作って行こうとするとメディアの機能はほぼ使うことない。
ミキサーというのはもちろんミキサーですが、ちょっと機能が増えた。
ミキサーは大体そのまま、エフェクターの2個まで制限がなくなりました。
外部VSTが使えなくなったけど。
GAINやCOMP / EQ / Reverb / Delay / Phaser / Distortion / DeEsser等々一通りエフェクトがあるので、仮MIXは可能。
個人的には、かゆいところに手が届かない感がすごいので(コンプにMakeUpがない、センドリターンできない、リミッターがない等)、結局DAWのほうでMIXするかなーという感じ。
Edit画面。トラックエリアのパートをダブルクリックすると、Edit画面が開きます。
3つのタブで構成されています。
MUSICAL EDITORタブ
調声作業はここでやる。
めっさ見にくいけど、左下の「+」ボタンでパラメーターを表示できます。
機能が多いので細かいことはまたシリーズを追うごとに見ていくことにする。
VOICEタブ
シンガーを指定する(だけ)
STYLEタブ
歌い方を指定する。自動調声機能ともいえる。
歌い方=SKILL
声質=COLOR
のほかに、ロボットボイス、ブレス音、エフェクト等いじれる。
細かいことはまた次回以降。
次回は「メディア&ミキサー」編です。
くろ州の合成音声備忘録
どうにかこうにか金を見繕って、VOCALOID5を買いました。
せっかくなので、購入から機能紹介まで全部シリーズにして記事にしてしまおうと思いました。
題して『くろ州、V5を買う』
今回はV5を買うところと導入(インストール)するところをレポートします。
【VOCALOID5とは】
2018年販売開始の最新版VOCALOIDです。なにやら今までとそことこ違うソフトになったようなので、私も買いたかった。
【バージョンの選び方】
VOCALOID5にはバージョンが二つあります。
STANDARD と PREMIUM
ですね。この二つは付属音源の数が違います。それ以外の仕様は一緒。
STANDARDには4音源、Ken / Kaori / Amy / Chrisの4人で、萌え系ではさっぱりない。
PREMIUMには↑の4音源に加えて4音源、VY1 / VY2 / CYBERDIVA / SYBERSONGMANで合計8音源。
私はSTANDARDだけでいいかなーと思ったのでSTANDARD買いました。
選び方はPREMIUMの4人が欲しいかどうか(と金銭問題)だけかなと。
【新規か継続か】
VOCALOIDを初めて使う人、V1 / V2しか使ってない人はV5をフルの価格で購入することになります。
V3 / V4のVOCALOID Editorを持っている人はアップグレード価格で、そこそこ安くなります。
私はV4Editorを持っているのでアップグレード版を買いました。
結果、私が買ったのはV5 STANDARDアップグレード版です。
【購入方法】
1.VOCALOID.COMでアカウントを作る
必須じゃないですが、アカウントがないとデータが消えちゃったときやライセンスコードなくした時に確認できなくなるらしいので、基本作っておくべき。
2.カートに商品を入れる
買う商品の購入ボタンを押します。この時点でカートに入ります。
3.アップグレードの場合、V3 / V4のアクティベーションコード入力
V3 / V4Editorを持っていることの証明として、すでに買っているEditorのアクティベーションコードを入力します。これをやらないとアップグレード版は購入できない。
4.個人情報を入力
個人情報を書きまくります。
5.支払方法の選択と決済
クレジット / WebMoney /PayPalが選べます。私は簡単なのでWebMoneyで払いました。
WebMoneyはFamiportとかコンビニの端末で1円単位で支払いできるのでそれを使いましょう。固定額カードでは難しい。ほかの場面でも使えることが多いのでコンビニ端末は使いこなそう。
6.メール確認とDL
ダウンロードURLとアクティベーションコードが書かれたメールが届きます。絶対になくしてはいけないやつ。ダウンロードURLは2週間のみ有効なので、後回しにしないほうがいい。
後回しにする場合、専用URLからダウンロードコードを入力するとできる。アカウントを作ってない場合これもできないらしい。
ファイルサイズがでかいのでローカルストレージのサイズと通信速度に注意。
ちなみにファイルサイズは
Editor(600MB程度) < Ken < Kaori < アップデータ < Amy < Chris(3GB近く)
だったと思います。
【インストール&アクティベーション】
1.ダウンロードしたZIPを解凍
解凍しまくります。データサイズ注意
2.インストーラーを実行
ちょっと動作遅い気もします。とにかくインストーラーを実行。音源のほうはカスタムインストールからデータ保存場所をカスタマイズできます。SSDじゃなくてHDDに保存したい人はカスタム。
3.とりあえずEditorを起動&アクティベート
すると、アクティベーターが起動します。ここでアクティベーションコードを入力してアクティベーションします。どうせインストールするなら、必要なモノすべてインストールしてからアクティベーションしたほうが手間が少ない。いちいちアクティベートするとめんどい。
4.もう一回Editor起動
これで正式に使えるようになります。お疲れ様です。
次回は「起動&UI」