いつか、東芝から「コエステーション」というiOSアプリが出ましたね。これは自分の声でTTS(Text to Speech)が作れるアプリです。アプリの指示に沿ってひたすら文章を読み上げていくと、自分の声質やしゃべり方とそっくりなTTSが出来上がって、いろいろ喋らせて遊ぶことができるというやつ。
UTAUの人たちは自分の声で何かしらのライブラリを作るのが好きなので、UTAU音源では飽き足らずおしゃべり音源も作りたかったりするのかもしれない。だいぶ流行りましたね。
そんなコエステーション。私が最初に見たときは「あぁこれ自分の声は使えるけど配布したり人の音源使ったりはできないのね」とか思いつつ「そのうちできるようになるんだろうな」とか考えていたんですが、制限アリでできるようになったっぽいですね。
【コエシェア機能】
自分の話声ライブラリ(以下「コエ」と表記)を他人に貸し出したり、他人のコエを借りたりできる機能だそうです。
貸し方
1.アプリでパスワードを作る
2.貸したい人にパスワードを教える
3.アプリにリクエストが来たら承認する
4.相手はコエを使えるようになる
勝手に他人に自分の声を使われることはない。声を貸し出せるのは5人まで。一般に広く公開できるわけじゃないので、音源配布という感じではない。
ちなみに「5人まで」というのは同時に貸し出せる最大人数なので、もっといろんな人に貸し出したいなら、今まで貸してた人の承認を取り消して枠を開けておいて次の人に貸すということになる。
借り方
1.借りたい人に「貸し出しやって!」と頼む
2.貸す側の人がアプリでパスワードを発行
3.パスワードをDMなりメールなりでもらう
4.パスワードを使ってアプリから貸し出しリクエストを送る
5.承認されたら使えるようになる
らしい。勝手に他人のコエを使うとかはできない。
ちなみにこれも5人からしか借りられない。無制限じゃないところがポイント。
声を借りたら、もちろん自分のスマホで好きにしゃべらせることができる。ただし、他人のコエで作った音声はSNSで共有できない。
私は今回珍しく実際にやってみないで記事を書いてるので、興味ある人は試してみて感想教えてPlease。
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くろ州の合成音声備忘録
最近、私が事あるごとに主張するので、UTAUに「UTAUカスタム立ち絵」というのが生まれだしました。
UTAUカスタム立ち絵というのは、表情なり服装なりを自由に組み合わせて、差分をたくさん作れちゃう立ち絵のことです。VOICEROID界隈では普通の文化だけどUTAU文化圏にはなくて、でもUTAUの人はそういうの好きそうだな~とか思ってたんですが、この前、朱音イナリのカスタム立ち絵が登場したんですよ。
この立ち絵、口の差分をちゃんと作れば口パクさせることができるので、「HANASUとかカバー曲動画で口パクさせられたら幸せじゃね!?」って思ってたんですが、それにはLABファイルが必要だったのです。
LABファイルというのは、音素のタイミングが書いてあるファイルです。「何秒から何秒まで[a]の音が鳴ってる」という情報がずらーっと並んでます。これを使えば自動で口パクさせることができるんですよ。逆に使わなければ自分で音素のタイミングを計ってちまちま手作業で配置しないといけなくなります。
最近まで、LABを書き出せるのはCeVIO(とKotonoSync)だけだったので、UTAUカスタム立ち絵ができてもLABが作れないという状況にありました。
が、3月6日に歌うボイスロイドや歌うCeVIOトークなんかをやっている「アウクシ」さんがこんな動画を出しました。
音声からLABが書き出せる! これでUTAUの民がUTAUとAviUtlで口パク動画を作る環境が整いました。
【やってみた】
できてるよ! pic.twitter.com/m1uXEmkaBd
— くろ州=歌声合成好き (@kM4osM_96s) 2019年5月25日
こうなります。さすがに全自動というわけにはいかないが、いちいちPNGを書き出してちまちま音を聞きながら配置して……という作業はやってない。
【用意するモノ】
・口パク立ち絵
目の差分、口の差分が十分そろったカスタム立ち絵を用意します。たいていないので自分で作るか、カスタム立ち絵の良さを推しの中の人に布教して作りたくさせましょう。
・UTAU
HANASUや歌を作りましょう。必要なのは出力音声だけ。ちなみに、上の動画で使った音声はUTAUプラグイン「はなしたい」で土台を作って簡単に調声したものです。ゼロからやるより簡単なのでHANASU初心者におススメ。
・Wav2Lab
口パクに必要なLABファイルをWAVから生成してくれる。ダウンロードは上の動画からたどってください。こっちは超簡単操作なので説明なし。
・AviUtl
動画作るのに使う。
・PSDToolKit
AviUtl用のプラグインです。AviUtl上でPSDファイルを扱えるようにする機能がある。自動口パクや自動瞬きはこのプラグインがやってくれる。神。
【作り方】
1.カスタム立ち絵を用意します
なければ作ります。上の記事を参考に。
2.音声を作ります
頑張ってください。
3.LABを作ります。
2.で作った音声をWav2Labに投げるだけです。
4.AviUtlにあらかじめPSDToolKitを入れておきます
プラグインは入れとかないと使えない。
5.AviUtlでプロジェクトを作ってファイルを配置
1.で用意した立ち絵.psd
2.で作った音声.wav
3.で作ったLAB.lab
これらをAviUtlのタイムラインに配置。3レイヤー使って同じタイミングに置いておく。
口パクのタイミングや母音の種類が間違ってたら適宜修正。
6.立ち絵にアニメーション効果を2つ追加
アニメーション効果「目パチ」
アニメーション効果「口パク(あいうえお)」
アニメーション効果「描画」
の順でアニメーション効果をつける
7.こっから後の説明めんどい
正直PSDToolKit本家さんの説明を読んでほしい。
立ち絵のテキスト欄「lipsync =」のところにLABファイルを置いたレイヤーの番号を記述sh……やっぱめんどいのでもうやめ。
と、このようにやっていけば自動で口パクさせることができるのです。慣れれば秒で設定できる。
音声からLABを作る方法はどうしても完ぺきではないので、今UTAUの誰かが作ってくれているであろう「Ust2Labプラグイン」的なやつの登場を待つ。
ともかく、ようやくスタートラインに立てるぜ!
くろ州の合成音声備忘録
UTAU音源は基本的に原音ファイルと原音設定ファイルだけあれば最低限動きます。しかし実際には、使う人にとって使いやすいものにするためにいろいろやることも多いのです。アイコンやREADMEをはじめこまごまと用意して、フォルダに入れて、いらないファイル消して……と。
私はその辺まとめて「パッケージ化」と呼んでます。が、正直、何が必要で何が要らないのかとか、必要なものがそろってるか、いらないものが入ってないかとか、確認するのはめんどいのです。
その辺をサポートしてくれるのが「パッケージ化支援ソフト」。
今までは2010年製の「NAKAHOSA(ブログ内に記事あり)」というのがあったんですが、デルタさんが新たに「Gakuya」というソフト(単独起動、プラグイン)を作ってくださいました。ソフトの画面に作った音源を投げれば、パッケージ化をお手伝いしてくれる。
【Gakuyaでできること】
1.ファイルチェック
必要なファイルがそろってるかどうかを確認してくれる。同時にいらないものは消してくれる。
こだわりがないなら全部チェックすればOK。これをやると、ちゃんと周波数表がそろってるかも確認できるし、いらないファイルを消して音源のサイズを小さくすることもできる。親切。
NAKAHOSAと比べてファイルチェックが細かい。
2.テキスト作成
README、Character、installなど、UTAU音源の中に入ってるテキストを作成できる。特に、Characterやinstallは何を書けばいいのかわからない人もいるかもしれないが、Gakuyaの画面を見れば書くべきことがわかるし、細かい書き方のルールなんかは勝手にやってくれるので覚えなくてもよくなる。
README、Character、installはどれも作っておこう。READMEは規約、Characterはアイコンやキャラ説明などを書くやつ、installは「ZIPをUTAUの画面に投げれば勝手に音源インストールできちゃう」ようにするテキスト。前二つはほぼ必須。最後の一つはあると喜ばれたりする。
3.ZIP、UAR作成
必要なもの全部入れて、いらないもの全部消して配布できる形で出力してくれる。一般的なZIP形式にもできるし、ワンクリックで音源をインストールできるUAR形式(ブログ内に解説記事あり)にもできる。
UARは便利だけど、最近の人は知らなくて使い方が分からないとか、玄人からすると融通が利かないとかで、今は「install.txt付きZIP」が万人受けしやすいかなという印象(個人の感想)がある。要するに「UARも作る」はあんまりチェックしなくてもいい。
つまり、「っしゃー音源録って原音設定できたー!!」ってなった後、Gakuyaにフォルダをポイっと投げてやれば、ファイルチェックやってくれて、悩まずにテキストが書けて、ZIPやUARまで作ってくれるから、そのまま音源として公開できる――ということですね。
【ダウンロード】
こちらのページからたどっていく。ZIPファイルを落として、開いて中のEXEを実行すれば単独起動可能。開かずにUTAUの画面に投げればプラグインとして使うことができます。
パッケージ化はやろうと思うと案外めんどいし、テキスト作成では割とミスしがちなので、パッケージ化ソフトはかなり便利ですよ。
くろ州の合成音声備忘録
UTAUの原音トリートメント作業として「ノイズ除去」があります。ツールとしては
できることは多いがお高い「RX7」
使いやすいが月額使用料がかかる「Adobe Audition」
お手軽だがクオリティーはそんなに高くない「ReSample(記事あり)」
無料だができることは少ない「ISSE(記事あり)」
つまみ一つで消せるけど融通は利かない「ERAシリーズ(記事あり)」
など、たくさん存在します。
そんな中で、今回紹介するのは「SpectraLayers」。基本的にお高いソフトですが、5月31日までは6千円を切ってるので、「ノイズ除去絶対しねぇからな!」という人以外は今のうちに買っておいた方がいいでしょう。
【SpectraLayers】
SpectraLayersは音声編集ソフトの一種です。音声を画像化して、絵を描くように加工できるのが特徴。UTAUの人たちなら原音のノイズを処理する用途か、無生物音源を作る用途で使えるでしょう。普段は4万円を超すので手を出しにくいですが、5月31日までは6千円を切ってる(87%OFF)ので今のうちに滑り込むべき。
緑色の部分は「スペクトラム」 縦軸は音の高さで、横軸は時間を表している
【ノイズ除去してみる】
このブログで配布している「ノイズ除去に使ってもいいUTAU音源」を使ってノイズ除去しながら、SpectraLayersの機能を見ていきましょう。
この音源は「風呂で、ダイナミックマイクを、手に持って、扇風機かけっぱなしのまま、ハムノイズが載りやすいように設定して」録ったノイジーな音源です。SpectraLayersを立ち上げて原音を読み込んだ時点でもうノイズが丸見えです。
下のもやもやがノイズ
ノイズを見つけたら、自動選択ツールでノイズを塗りつぶします。
塗りつぶしたところはハイライトになる
Deleteキーを押せば……
すっきり。適宜拡大縮小しながら作業できます。
とはいえ、この方法だといつまでたっても終わらない。基本は「一括で消して、たまに手直し」くらいがちょうどいい。
まずは、ノイズしかない部分を選択。
そして「ノイズの登録」ボタンを押す。これで、何がノイズなのかSpectraLayersに教えることができる。で、「ノイズキャンセル」ボタンを押せば自動でノイズが消えるというわけです。
1枚目の画像と比べれば、ノイズがちゃんと消えていることが分かりますね。でも3モーラ目、5モーラ目等、ポップノイズが気になるところが見えますよね? こういうノイズは一括では消せないので、自動選択ツールで塗りつぶしては消し、塗りつぶしては消し……という風に地道に消していくことになります。音は普通に申し分ない。派手な劣化は感じさせることなくノイズを除去できる。
他にもリバーブを消す、逆に音を描く、「う」母音を「あ」母音に書き換える、中間母音を作る、子音を強くする、子音をなくす、無生物音源を作るなど、音声をイラストソフトのように描くことで様々な音を作り出すことができます。その辺はアイデア次第ですね。くそめんどいけど、楽曲からボーカルを抜き出すことも頑張ればできる。
SpectraLayersさぁ、一瞬でほしいSE描けちゃうんだわ。
— くろ州=歌声合成好き (@kM4osM_96s) 2019年5月25日
今安くなってるから買おうぜ! pic.twitter.com/cT5Ye4wBOY
1万円を切る値段で、劣化を感じさせずにリバーブ除去やノイズの一括除去、手描き処理までできるソフトは他にないので、安いうちに買っとくのが良いですよ。
くろ州の合成音声備忘録
私くろ州は春から新社会人となり、お金と東京住まいを錬成するために時間を持ってかれました。妥当な対価だと思います。
それは良いとして。東京住まいになって「これ東京でオフ会的なイベントできんじゃね?」とか思ったのでとりあえず告知します。
【くろ州の歌声合成ソフト塾】
名 称:くろ州の歌声合成ソフト塾α
形 式:ワークショップ
内 容:私が実際に歌声合成ソフトの操作を教えるよ
α版「歌声合成ソフトの環境構築」
日 時:未定 6月下旬
場 所:東京(池袋とか新宿とか)の貸会議室
持ち物:パソコン(64bitWinノート推奨)
お値段:会場費割り勘程度(1000円もいかないと想定)
対応歌声合成ソフト:VOCALOID3~5Editor、PiaproStudio、UTAU、CeVIOソング、SynthV、Sharpkey、Sinsy、歌うボイスロイド、Alter/Ego、Aquetone、ディレイラマ、EmVoice、LaLaSong、MUTA、Renoid他
です。夏以降「くろ州の歌声合成ソフト塾」と題して、歌声合成ソフトの操作を教えるプチ勉強会イベントをやろうと思っています。そこで、どういう内容でどうやろうかとかを実験するためにまずはα版イベントとして6月中に一度お試しイベントをやろうと考えました。
α版の内容は「VOCALOID、UTAU、CeVIOの環境構築」VOCALOID買ったけどわけわかんねぇとか、UTAU興味あるんだけどインストールイミフとかいう人向けに、ソフトのインストールを実戦形式で教える。あわよくば歌わせるとこまで行けるとよいなという感じ。
今回はとりあえず実験的な立ち位置になるので、β版や正式版が出るかどうかは不明。参加希望者は日時や内容など要望を下のフォームで教えてください。絶対に行くっていう人はもちろん、行くかも~程度の人も答えてもらえるとありがたいです。ちなみに受講者1人以下で開催ナシです。
【一応実績】
同志社大学VOCALOID研究会:VOCALOID講座、CeVIO講座、歌ってみた講座
UTAU勉強会:講師
大学ボカロ部勉強会:主催
VOCALOID同人誌に調声/歌声合成ソフト論寄稿経験あり
使用歌声合成:あまた
調声スキル:動画で確認
くろ州の合成音声備忘録
ボイスロイド文化圏では当たり前な「キャラクターの "カスタマイズ可能な" 立ち絵素材」がUTAUでも欲しい(というかUTAUの人も普通に好きそう)というわけで前々から誰か……誰か……といってたわけですが、朱音イナリの中の人がやってくれました。
これで毎朝、推しに存分に癒されてから仕事に行ける。
【何ができるの?】
1.いろんな表情を作って遊べる
永遠に遊べるの極み
— くろ州=歌声合成好き (@kM4osM_96s) 2019年5月11日
1.イケメンイナリ
2.上から目線で見下してくるイナリ
3.アルコール入りチョコでめんどくさいよい方してるイナリ
4.絶対なんかやらかしてるイナリ pic.twitter.com/iKMLnRcaZy
まだまだ遊べるぜ
— くろ州=歌声合成好き (@kM4osM_96s) 2019年5月11日
1.いいもの見つけたイナリ
2.あやつられかけてるイナリ
3.落ち着きイナリ
4.ほんとは悲しいことがあったけどそれを押し殺してみんなの前では笑顔を見せるも実際はバレているが誰も突っ込まない優しい世界のイナリ(長文) pic.twitter.com/onsh6zGH1P
これは推し活がはかどる。もちろん動画素材にも活躍。
2.口パクができる
口パクできる立ち絵っぽいもの!できた!見て!!!!!!KAWAII!!!!!!!!!
— もリラゴやし (@nin_nin_snb) 2019年5月11日
白い雪のプリンセスは(sm9797269)
音声(sm32717227) pic.twitter.com/SsXhIKVnlo
良い……。歌わせるのはもちろん、実況やボイスドラマで使っても楽しいと思う。
【Q&A】
Q.そもそもナニコレ
A.PSDです
立ち絵をPNGやJPEGなどの画像ファイルではなくて、「編集可能なファイル」であるPSDの状態で配布しています。眉/目/口/その他の様々なパーツが複数種類用意されているので、それをいろいろ組み合わせて上のように遊ぶことができる。
Q.どうやって遊べばいいの?
A.DLしてイラストソフトで開く/PSDToolで開く
ページからPSDファイルをダウンロードしたら、それをクリスタ/SAI/Photoshop/MedibangPaintProなどのイラストソフトで開きましょう。PSDToolというWebページにPSDを投げると、より簡単にいじって遊ぶことができます。イラストソフトのちょっとめんどいところを回避してたり、ソフトがなくても遊べるのでPSDToolおすすめ。
Q.どうやって作るの?
A.他の立ち絵を参考に作る
ベースとなる部分(目/口/眉が書かれていない顔)と目/口/眉などのパーツをレイヤー分けして作るんですが、口で説明するより実物を見たほうがわかりやすいと思うので、上の立ち絵を参考にするか、ニコニコ静画で「ボイスロイドフリー素材リンク」タグをめぐって参考になりそうなものをDLして手探りしましょう。
Q.差分はどういうのがあるといいの?
A.たくさん
目:開き/半開き/閉じ/笑顔/目そらし/ジト目/ハイライトなし/ぐるぐる/困り/> </白目/涙目……
口:開き/半開き/閉じ/あいうえおん/笑い/にやけ/不満/よだれ/怒り/驚き……
眉:怒り/困り/真面目/普通/悲しみ/疑問……
顔色:紅潮/冷や汗/青ざめ/照れ……
漫符:!/?/びっくり/どよーん/ワイワイガヤガヤ……
服装:お好きに。左右変転差分など
好きなだけ用意するとよい。目の開き/半開き/閉じ、口の開き/半開き/閉じはほぼほぼ必須。口に関しては、「あいうえおん」の口がそろっているとより細かい口パクが可能になる。
Q.動画で口パクさせるにはどうすればいいの?
A.現状UTAUだけでは自動化できない
手作業で口パクさせることは可能。AviUtl上で口パクをさせるにはAviUtl用のプラグイン「PSDToolKit」を使うが、これで自動的に瞬き/口パクさせようとするとLABファイルというCeVIOが作るタイミング情報ファイルが必要になる。CeVIOを持っている人なら書き出せるが、現状UTAUだけでは無理。技術勢が「USTからLABを作るプラグイン」てきなものを作ってくれることを期待している。
くろ州の合成音声備忘録
歌声合成情報の中でも情報探索難易度が高く、またそもそもの情報量も実は結構多いUTAUは、情報収集面でも一つの大きなカテゴリーが作れる。
ちなみにこれ以外にも情報源は死ぬほどある。ただまぁTwitterでUTAU生活してればそのうちどうにかなると思う。そもそも、あんまり積極的に情報収集しないくらいがちょうどいい気もしている。
【基本】
TwitterでUTAU民/推しキャラの中の人をフォローしておけばOK
【音源情報】
ニコニコ動画UTAU関連タグ
【プラグイン・使い方】
親切目なUTAU音源配布所:テトさんとか
【音源制作】
【濃いめ】
チラシの裏 ~UTAU調声メモ~:調声方面
デルタ@きみがためのブロマガ:音源制作方面
Togetter:古めの情報を探すときにたまに使う。普通にUTAUを使う分には参照することはない
くろ州の合成音声備忘録
こういうブログを書いていると、よく「そういう情報はどこで仕入れてきてるの?」と聞かれるので、情報キャッチアップ元とソースを紹介していこうかと思います。
【ネタ探し】
Twitter:TLを見て面白そうなトピックがあったらそれに関する記事を書くことが多い
この記事はTLで話題になっていた「ピッチロイド」について解説が必要そうだったので書いた。
ピッチロイドとは
Youtube:テキトーにワード検索してなんか面白そうなものがあったら拾う
【情報キャッチアップ】
これもネタ探しの一種。これを見てからソースを探しに行くことが多いよって言うページ。
Twitter:もちろん
VNN(Vocaloid News Net):歌声合成関連のニュースやインタビューが良く載っている。日本語版はもうすっかり止まってしまっているので、英語版や中国語版を見たほうが良い
ごぼうPのブログ:VOCALOID製品のことならキャッチアップしやすい
中国アニメブログちゃにめ!:中国ボカロの製品やメディア露出の情報がたまにある
FANDOM:歌声合成系のWikiがたくさんある。ヤバめな情報もたまに見る
UtaForum.net:謎に情報が早く深くそこそこ暗黒
初音ミクニュース:ミク中心にVOCALOIDグッズやイベントの情報が多い。私はあんまり見ないが、私のブログが紹介されてることもたまにある
週刊ボカフロ:イベントレポートが多めな文化系ニュースまとめ。話題についていくために見てる
【情報ソース】
情報ソースは基本公式HPで、発言のソースは公式SNS。それでも限界はあるので、自分の手を動かすことが多い。
公式Twitter:フォローしてるだけで勝手に情報が流れてきて良い
公式Weibo:たまに日本より情報が速い。リンクをたどるために見る
公式FaceBook:情報自体は多くないが、ごくまれにみるとここにしかない情報がある
GitHub:個人製作のアプリが良く置いてある
各社公式HP:最も正しいソース
自分の手:自分を信じろ
藤本健の "DTMステーション":DTM中心だが、歌声合成の解説もかなり詳しい。企業さんへのインタビューも多いので貴重な情報源
ITmedia NEWS/ねとらぼ:こちらも企業情報に強い
Amazon:実売価格確認用。たまに製品情報リーク元になる
他にもいっぱいあるが、基本のTwitterがなんだかんだで一番強い。私自身はわざわざ上のようなサイトにひびアクセスすることはしてなくて、Twitterで話が出ているものについて情報を求めるときにたまに行くぐらい。最近は調べなくても勝手に情報が流れてくるので良い。
くろ州の合成音声備忘録
私が普段やっている歌うボイスロイドの調声において、KotonoSyncをどうやって使っているのかを紹介します。
【私の調声フロー】
VOCALOID EditorでVSQXを作る
→KotonoSyncに読み込んで基本の調声を実行
→できた音声をKotonoToneで整える
→VocalShifterでタイミング調声
→DAWに読み込んでWAVES Tuneでピッチ調声&MIX
ポイントは「VOCALOID Editorを持っている」ところ。今回はこれが前提となっていることを押さえておいてください。逆にVOCALOID Editorを持ってない人にはVOCALOID Editorで調声するメリットも見えてくるかもしれません。
【VSQXの作り方】
基本的にはベタ打ちにします。
・深め長めのしゃくりやフォールはこの段階で作っておく
・小さい「っ」は「Asp」ノートか「Sil」ノートで作る
・か、もしくはVELで小さい「っ」を作る
・無声化したいノートは歌詞をカタカナ表記にする
意識するのはこのくらい。あんまり細かいノート分割はやらない。
【KotonoSyncの設定】
「話速と長音設定」タブ
「先頭音の話速目標値」の「目標値」を1.4に
「末尾音の話速目標値」の「目標値」を1.4に
私は子音周辺がもたるのが好きじゃないので話速を少し速めに設定しています。これは好み。
「休符とフレーズ分割設定」タブ
「促音の追加」にチェック 小さい「っ」をVELで作った場合
「発音記号の促音変換」にチェック 小さい「っ」をAsp/Silで作った場合
多分VELで作るのが速い。
「その他の変換設定」タブ
「文字種別の無声化」の「カタカナ入力の歌詞」を「全部無声化する」に
個人的には「し」「す」「ち」「つ」「き」「く」が歌詞の短いノートは無声化することが多く、VOICEROIDは無声化とてもうまいので、これは絶対やる。無声化ノートの歌詞をカタカナ変換するだけなので比較的速い。
KotonoSyncをめっちゃ細かく設定するタイプでもないのでこのくらいで実行して、何となくいいカンジになったらVocalShifterとWAVES Tuneが火を噴きます。
くろ州の合成音声備忘録
「なぜ?」と訊かれるとちょっと答えが出てこないんですが、文科省のHPで「初音ミク」を検索すると何が出てくるのかちょっと調べてみました。
【議事録】
「人材委員会」「情報科学技術委員会」など、文科省で開かれている委員会の議事録に何回か出てきています。
「津波が来た時のことを考えると、津波は津波の研究者、陸上のことはほかの研究者というように分断されていると意味がない。それぞれのデータを持って交流・コラボレーション・協創する必要がある」という話を聞いた。シナジー効果は重要だ。例えば初音ミク。初音ミクはいろんなクリエイターがコラボレーションして、共創することでどんどん新しいものが生まれていくんだ。
みたいな具体例で出てきています。初音ミクの話をしている人はいつも同じ人なんですが、この人ミク好きなんですかね?
【教科書】
高校音楽の教科書に初音ミクが載ってたりする時代ですが、もちろん初音ミクが載ってる教科書も教科書検定を通過しているわけです。
今回検索してみると、初音ミクに関して検定意見が出ていたことが判りました。
指摘ポイントは「歌声合成ソフト初音ミク」という文言。これが誤解を与える可能性があると。
「初音ミクというライブラリ製品」は歌声合成ソフトって言ってもいいんでしょうけど、「初音ミクというキャラクター」を歌声合成ソフトって言ってしまうとそれは確かに微妙。この指摘した人かなりVOCALOID知ってる可能性あるぞ。
あとは、導入事例や実験授業レポートとかですかね。