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空耳がすごい曲の音素を耳で分析してみた。

2020.11.28(04:20) 424

ニコニコ動画でアニメ見てると、OPやEDで空耳コメントが流れることも間々ありますよね。

普通にシンプルに不快なだけのこともあるんですが、「なぜそう聞こえるのか」を音素の面から分析してみるとちょっと面白かったりするんです。

今回は、中でも空耳コメントが多かった、山田くんと七人の魔女のED「CANDY MAGIC」を分析してみました。

空耳コメント

・フレーバー→フライパン
これは聞こえない。
ちゃんと「p\M le e v@」くらいで歌っている。
フライパンを「ふれーぱN」と解釈するなら確かに近い。

・ほしい→ふーしひー
これはその通り歌っている。
この曲の歌手の癖として、「お段の母音がMに近い@のような音になりがち」「y→Cになる」というのがある。
これがコンボになって「ho Si i(yi)」→「h@ Si Ci」になっている。

・きもち→キムチ
これもその通り。
「お段の母音がMに近い@のような音になりがち」の法則で「k'i mo tS」→「k'i m@ tS」になっている。

・なんども→なっとう
そうは歌ってないが、説明はできる。
実際の発音は「na n do o」くらいになっている。
m子音が発音しきらず消えかかっている。
加えて「ん」は音量が小さく、直前に正門閉鎖を挟んでいるので「な×どお」と聞こえなくもない。
「有声音が無声音化しやすい」癖もあるので、d子音も若干軽く(でもはっきりd)、最終的には「な×とお」と聞こえなくもない。こじつけに近い。

・いう(ゆう)名の鼓動→勇太のこと
たしかに近い。
実際の発音は「jM M da lo ko do」といった感じ。
n、d、lはいづれも歯茎音で、そこそこ近い音になる。
nが短くなればdに聞こえることもあり、鼻音が鳴り切らなかったらlに聞こえることもある。それが「名の」で出ているので、個人的には「ゆうだろこど」に聞こえている。

・魔法だよ→まふーたひょん
大体あってる。
実際の発音は「ma h@ da Co」くらい。
「お段の母音がMに近い@のような音になりがち」の法則で「ほ→ふ」に、「y→Cになる」の法則で「よ→ひょ」になっている。
語尾の処理が軽いヒーカップになっているのを無理やり「N」と聞けば「ん」になる。個人的には「まふーたひょい」に聞こえている。

・ハート→カープ
言いたいことはわかるが苦しい。
実際の発音は「ha a tM」くらい。
haとkha(帯気音化)は最初のバーストが聞こえなければほぼ同じ音。
tとpが無声破裂音というくくりで似た音であると判断すれば聞こえる。
さすがに歯茎音と両親音はたとえ内破音でも聞き分けられる気がするので苦しめ。

・でした→ですたい
そこそこ近いが若干苦しい。
実際の発音は「de S ta」でヒーカップ。
Sの継続時間が短いので、sと聞き間違うことがないとは言えないが、リスニング環境が良ければ確実にSであるとわかる。ヒーカップが「い」に聞こえることはあったりなかったりするが、ここでは「ですたい」に耳が引っ張られてる感がある。

ポイント

この空耳のポイントは「歌手の癖」。
o→@やy→Cといった、かなり個性的な歌い癖が空耳の大半を占める。
これは、外国語空耳ではよくあることだが、日本語空耳ではそんなに見かけない。そこまで濃ゆい人がそんなにいないし。

日本語でよく見るのは「単語のモーラ数とメロのノート数があってない」ことが原因の空耳。
わざわざ空耳コメントになることはほとんどないが、結構聞き間違いがある。

最近だと、ごちうさ3期OP。
「天空」という4モーラの単語に3ノートしか割り当てられてないので「てんく」「天狗」に聞こえてしまう。

シュガーソングとビターステップでは「等速」「後方」という4モーラ単語があるが、いずれも3モーラ分しかスペースがないので「とそく」とか「こほー」に聞こえる。歌詞を知らずに聞くと何言ってるかわからない。

個人的にはこういうのが気になるので、カバーするときにメロのほうを変えてちゃんとその歌詞に聞こえるように修正することもある。

まとめ
空耳に学べ


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UTAU民向け、調の見分け方

2020.11.08(23:24) 423

UTAUでカバー曲なりなんなりを作るとき、「耳コピはとりあえずできたが、この曲の調何?」ってなることありますよね。

そんな人のためにできるだけ少ない手数で調を調べる方法を考えました。

以下の手順で調べれば、すぐに調がわかります。

1.黒鍵を何種類使うか調べる

USTを開いてください。
ノートの配置を見て、鍵を何“種類”使うか調べてください。

例えば、シ♭だけなら「1」、ド#レ#ファ#ソ#なら「4」です。

2.対応表で2個まで絞り込む

下の対応表で、黒鍵の種類から調を2種類以下に絞れます。

0→C
1→F/G
2→B♭/D
3→E♭/A
4→A♭/E
5→D♭/B(G♭)

3.シを使うかどうか調べる

UST内でシ(B)を使っていれば↑の対応表の側が正解。
※G♭は例外。ミを使っていればB、ファを使っていればG♭

これで完璧。

注意事項

・ちなみに全部「○○メジャー」だ
・マイナースケールは覚えなくていいぞ(カバーするだけなら不要)
・転調すると黒鍵の数も変わるぞ
・ジャズなどおしゃれな曲では通用しないことが多いぞ
・民族調の曲では通用しないことが多いぞ
・そこそこ長めのフレーズじゃないと判断しきれないぞ
・この特定方法は「スケールのすべての音が出そろっている」のが前提なので、そろってないと100%(マジで100%)ミスるぞ
・この特定方法のトリックは「五度圏」にある。気になる人はググろう。

おまけ

上の方法は文系チック(対応表を覚えるのが得意な人向け)。ここからは理系チックなやり方。

1.使う音階をすべて洗い出す

USTを開いて、曲中で使う音階を洗い出します。例えば

A/B/C#/D#/E/F#/G#/A(ここから1オクターブ上)

2.半音のぶつかりを探す

半音がぶつかっているところ2か所あるはずなので探します。

上の例なら「D#/E」「G#/A」この2つ(これはわかってほしい)
それぞれの右側(音が高いほう)のどちらかがその曲の調です。
この例ならEかA

3.2つの音の間の音階を数える

2つまで絞れたら、その2つの間で使っている音程を数えましょう。
2種なら左側、3種なら右側が正解です。

今回の場合、EとAの間には「F#/G#」の2種が挟まっているので、左側のEが答えです。
※AとEの間には「B/C#/D#」の3種類が挟まっているので右側のEが答え。







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機能は使うものだけ使えばいい ほしい機能がないなら拡張すればいい

2020.11.05(23:40) 422

 30以上もある歌声合成ソフトにはそれぞれ機能に大きな違いがあります。かなり多機能ですべての機能を把握することすら難しいものから、ボタンを押したら音が出る以上の機能が全くないものまで実に様々。

 機能が多いソフトは「多機能すぎて難しい」と言われ、少ないソフトは「やりたいことができない」と言われます。ネガティブな面ではね。

 確かに、多機能なソフトはUI(UX)がかなり優れていないと使いこなしにくいし、少ないソフトは当然できることが限られるんですが、それはソフトに使わされてるからだと私は思うのです。

機能は使うものだけ使えばいい


 多機能というのは、ただ単に機能が多いっていうだけで、その機能をできるだけ使わないといけないなんて決まりは特にありません。

 たいていのソフトは、楽譜を打ち込んで再生すれば最低限歌います。それで満足ならそれ以外の機能は一切使わなくても問題ありません。

 楽譜を打ち込んで再生ボタンを押すだけなら、ソフトの難易度はほとんど変わりません。せいぜい気が利いたUIをしているかどうか程度の違いだけ。

 使いたいときに使いたいものを使いたいだけ使えばいい。

 今ある歌声合成ソフトの中でも特に機能が多いのはVOCALOID5やPiapro Studio NTあたりです。これらも打ち込んで再生すれば歌います。簡単ですね。

 やりたいことさえ分かっていれば、機能を使い裁くのも簡単です。

 私は大体、子音の長さ、ピッチ、声のハリしかいじらないタイプなんですが、そういう意味ではVOCALOID5はVEL、ノート分割、Exciterだけいじればいい。アタック&リリースエフェクトや自動調声機能、その他10個近くあるパラメーター、オーディオ編集機能などは一切使っていません。

 NTの場合もConsonant、Voltage、手描きピッチだけ使います。それ以外の機能はまーーじで使わない。

 いらない機能ではないんですよ。他の人はたぶん使っている。多機能というのは、いろんな人の需要に対応できるということなのです。

ほしい機能がないなら拡張すればいい


 逆にほぼ何も機能がないソフトは、シンプルで簡単と思いきや、シンプルすぎて逆に難しかったりもします。Sinsyとか楽譜を打ち込む機能すら持ち合わせていないので。

 ほしい機能がないなら拡張すればいいんです。例えば

・打ち込みツール
 各種歌声合成ソフト、MuseScore、Finale、Cadencii、DAW、RenoidPlayerなど

・ピッチ編集ツール
 VocalShifter、WAVES TUNE、Auto-Tune、Melodyne、DAW付属のピッチ編集ツール(ABILITYとか)

・タイミング編集ツール
 VocalShifter、Auto-Tuneなど

・グロウル
 VocalScreamer、手作業

・パワー系パラメーター
 EQプリセット、エキサイター

・音量編集
 DAWオートメーション

・モーフィング
 KotonoFader、VocalShifter

・ピッチ転写
 VocalShifter、MikuMikuVoice

・倍音編集
 EQ、エキサイター、WAVES Vitamin、VocalShifter、ピッチ追従型EQ(Nectarとか)、ひずみ系VSTe

・ジェンダー
 フォルマントシフト系VSTe、VocalShifter

こんな感じ。歌声合成ソフトなんて書きだしちゃえば全部音声波形なんだから、あとの編集作業は全部一緒。これらのツールを必要に応じて適用してやれば、VOCALOID4くらいの機能は一通り網羅できる。





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2020年11月
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