歌声合成ソフトの多くはピアノロールでMIDIを打ち込むようにノートを入力し、そこに歌詞をあてはめるというグラフィカルな操作を行って打ち込み作業をしていますが、たまに五線譜で入力するものもあります。LaLaSongだったりMusescoreで打ち込むときのSinsyだったり。今回触るMikoVoiceはそのどちらでもないです。文字で指定していきます。
こちらを見てください。
この動画を見れば使い方はすべてわかりますね。
【導入】
公式HPからダウンロードして解凍。binフォルダの中の「MVBox.exe」を実行すれば立ち上がります。簡単。
【使い方】
1.テンポとキーを指定
「*Te」の直後に数字を入れるとそれがプロジェクトのテンポになります。
EX)テンポ120とする表記 *Te120
「*Ks」の直後に数字を入れるとそれがプロジェクトのキーになります。
数字は♯や♭の数を表しています。
EX) *Ks1 なら♯1個=Gメジャー/Eマイナーキー
*Ks-3 なら♭3個=A♭メジャー/Fマイナーキー
うまく設定すればノートにいちいち♯や♭を書かなくて済みます。
2.ノートの打ち込み
「音名-長さ-歌詞」の順で書いていきます。
EX)ドの音程で4分音符の長さ「か」と歌う表記 c4か
音程は英語表記でc-d-e-f-g-a-bです。これはピアノロールと同じですね。
そのうえでシャープは#(半角ナンバーサイン)、フラットは%を付け加えます。
つまりD♯=d# E♭=e% ですね。
オクターブを上げたければさらにそのあとに「+」を上げたいだけ付け加えればOK。
逆に下げたいなら「-」
休符は r8 のように「r」の後に長さを指定して使います。
ノートの長さは数値で指定しますが、単位は16分音符です。
つまり8分音符=16分音符×2なので、表記は 2
2分音符=16分音符×8なので、表記は 8
となります。ちょっと難しい。
歌詞は普通に打ち込みましょう。以上。
【特徴】
・実は複数トラックの同時再生に対応している
・「ー」ノートによるノート分割に対応
・ジェンダーフラグもある
・UTAU単独音程度の合成クオリティー
・子音が短め
・感覚的な打ち込みにはかなりの熟練が要求される
・細かい調声はVocalShifterなどで
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