小学生向け雑誌のお仕事紹介記事のタイトルみたいになりましたが、最近UTAU音源を作ってもらうのが流行ってるみたいなので、作ったことない人向けに簡単にどんな行程で音源が作られているのか見ていきましょう。
UTAUは触ったことあって音源作れることも知ってるけど具体的にどこに手を付けたらいいかよくわからないVTuberさん向け。
【ざっくりと流れ】
1.録音スケジュールを立てる
↓
2.録音する
↓
3.コネコネする
↓
4.必要なファイルをそろえてパッケージ化
完成!
【録音スケジュールを立てる】
まずは録音する前準備です。
これは、いつどこで録音するのかというだけでなく
・どういう声質にするのか(パワー系とかささやきとか)
・どれぐらいの音域が欲しいか(1オクターブでいいのか3オクターブ欲しいのか)
・どういう形式にするのか(簡単に使えること重視か滑らかさ重視か)
あたりを自分のキャパ(発声できる音域や肺活量)と相談しながら決めていきます。
キャラマネジメントみたいなものですね。
声質は好きにすればいいと思います。
音域は広げようと思うと録音時間がどんどん伸びます。バランス大事。
高音や低音を発音し続けるの結構きつい。
UTAU音源には音源形式がざっくりと3種ほどあって
・中の人の負担が少なくて、使う人(初心者)がとっつきやすい=単独音
・中の人の負担大きめで、中級者向けでハイクオリティー=連続音(今のスタンダード)
・中の人の負担は少なめで、初心者も使えるけど玄人向き=CVVC(今の準スタンダード)
このうちのどれがいいかというのが形式選択。
中の人の負担というのは主に体力面の話。収録は結構体力必要。
この辺のポイントを検討して適宜録音テストとかしてみて、録音台本(収録リストと呼ぶ)を選択します。
【録音する】
録音はたぶんVTuberできる環境があれば大丈夫だと思います。
こだわる人はコンデンサーマイク+オーディオインターフェースで録音するし、こだわらない人はヘッドセットで録る。その辺は音質とクオリティーとの兼ね合い。
専用ソフト(OREMO)を使って録音していきます。
台本をBGMに合わせて一定のテンポと音程を保ってひたすら読むだけ。
【コネコネする】
コネコネって何をしているかというと、いわゆる『原音設定』をしています。
これもまた専用ソフト(SetParam)を使います。
録音したファイルに対していろいろ設定をして「楽譜通りに歌うようにする」作業です。
UTAU続けててもできない人はできないし、できる人はできる作業です。
こだわるときりがないですが、とりあえず歌うくらいにするだけならそこまで難しいものでもないです。
この作業、できない人にはかなりの苦痛なので得意な人に対価を払うなりなんなりして原音設定してもらうという手もあります。
現在VTuber関連でUTAU音源を作るムーブがあったりなかったりしますが、それに関してはこの記事で大まかな流れを理解したうえで、UTAU音源制作wikiを読んで基礎知識を入れてお願いするのがいいカンジです。
相互理解大事。
具体的にはこの「デルタ式 原音設定依頼で使える文例集」をなぞるといいと思います。
今はよくわからなくてもこの記事とさっきのWikiを読めばちょっとずつ読めるようになるはず(たぶん)
【パッケージ化】
音声と原音設定が出来上がりました。ここまでで一応歌わせることはできますが、配布するにあたっては親切ではないのでパッケージ化(配布に適した形に)します。
アイコンとかREADMEとか設定ファイルとかを用意して専用ソフト(NAKAHOSA)なんかを使ったりしてパッケージ化すれば完成
【まとめ】
「キャラマネジメントして、録音して、コネコネして、パッケージ化」という4段階まで簡略化してみるとわかりやすい。ちなみに段階ごとの物量は結構大きい。
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