UTAU音源はたいてい宅録なのでノイズ対策が必要だといわれています。ノイズ除去依頼を受け付けている人々もいるくらい。
ところで、UTAUってどのくらいのノイズまでなら耐えられるんでしょう? 気になったので調べてみます。
【実験方法】
1.原音にノイズをかぶせて汚した原音’を作る
2.いろんなエンジンで合成してみて結果を見る
以上。
【付加するノイズ】
・ホワイトノイズ(WAVES EMO-Generator)
・風雨(AudioWeather_free)
・ハムノイズ(iZotope Vinyl)・ヒスノイズ(Lo-Fizer)
・レコードノイズ(iZotope Vinyl)
・リバーブ(WAVES TrueVerb)
・ロービット化(dblue Crusher)
・ピーク歪み(ゲイン)
・ラジオ音質(EQ)
【実験に使う音源】
具体音レイNomal G3
私の自音源(男声)
【手順】
1.まずは原音を汚します
2.各種エンジンで周波数表を生成(修正なし)
3.各種エンジンで再生して破綻するかどうかを実験
ちなみに今回はresampler(R)/fresamp11(F)/TIPS(T)/moresampler(M)でやります。
【やってみた】
1.素 ノイズ付加なし。原音→R→F→T→Mの順 特に問題なし
2.ホワイトノイズ-20dB 原音→R→F→T→Mの順 R, Fは生成不可 合成後のノイズヤベェ -40dBまで下げるとR, Fでも生成可能 ノイズはかなり聞こえる
3.風雨 風-24dB 雨ピークは-9dB 原音→R→F→T→Mの順 汚いけど合成可能
5.ヒスノイズ -20dB 原音→R→F→T→Mの順 これはかなり余裕がある
6.レコードノイズ これに関しては「風雨」と「ハムノイズ」のコンボ つまりかなり厳しい とはいえそれぞれクリアするレベルまで低減させれば別に問題ない 大丈夫なところまで下げたら何ともない音声になったのでサンプル音声なし。
7.リバーブ ラージホールタイプ T, Mで少し怪しくなる アーリーリフレクションが入ってるくらいなら「質感が違う」程度でごまかせる
8.ロービット化 4bit44.1kHz かなりノイジーながらも聞き取れる 8bit22050Hzは別に大したことなかった(でも普通にダメって言われそうな音)
9.ピーク歪み 最大12dBオーバー 歪んでる感ある音にはなる
10.ラジオ風 100-11000Hzをバンドパスで抜き出し 演出としてはあり
【まとめ】
ハムノイズはかなり気を付ける
ヒスノイズは多少大丈夫
リバーブは質感変わってしまうので注意
歪みとラジオ風は演出にはなる
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