私はプログラムとか基本的にかけないのでライト技術勢(プログラミングはしない軽い技術を扱う人)をやっていますが、たまに触りたくなるんですよね。今日はVSTを作りたいと思います。
【使うツール】
試作プラグインが”比較的”簡単に作れるソフト。有料。
オーディオエフェクトだけじゃなくて、VSTiもMIDIエフェクトも作れる。
【やってみよう】
今回作ったのは「ゲイン」というもの。入力された音声のゲイン(音量)を変化させられるエフェクトです。別にフツーにフェーダーでよくね?って思うかもしれないけど、たまに必要になるしVSTのゲインのほうが取り回しの自由度が高くて私は好き。
【手順】
1.Plug'n ScriptをDAWに読み込み
IDEみたいなものを思い浮かべた人もいるかもしれないけど、これ自体がVSTなので使うときはDAWを立ち上げてVSTとして読み込んでってやります。この状態でオーディオを読み込んでその場でテストするというのも可能。
2.機能実装
つまみと変数を作って、インプットの音声を受け取ったらつまみの値を掛けて出すだけ。
インプット→音量操作(つまみで変化量指定)→アウトプット
言語はEngelScriptとかいうやつ。私はそもそもC#とかVBAがギリ触れないくらいの生き物なのでC++っぽいとか言われても知らない。
ちなみに普段使いのIDEを使って書けるのでその辺は安心。
3.GUIをポチポチして作る
GUIは設定項目をポチポチ選んでいればできる。いいカンジのつまみのグラフィックがいくつか入っていて、それを選ぶカンジ。このパートは超楽しいのでここだけずっとやってたい。
シンプルなフラットデザイン
ビンテージラックエフェクト気取り
アーバン風
といった感じのGUIが右のGUI OptionsやGUI Controlsのボタンをポチポチしてればできるのとても気分がいい。もっと凝った感じのにしたければそれもまたちゃんとメーターとかアナライザーとか用意されているのでちょっとプログラムを書いてやればよいのです。
4.ビルド
ビルドもこのツールだけで可能。32bit・64bit・MacVSTがそれぞれ出せる。
出来たVST使ってみたところ普通に使えました。
Shift押しながらノブをいじると細かく指定出来たり、ダブルクリックで数値指定出来たり、オートメーション描けたりと、必要なことはたぶん一通りできる。
体験版で作ったエフェクトは数秒ごとにバイパスになったり、連続10分使ってると再読み込みが必要になったりする。
【使ってみて】
普通にプログラミングしないとダメ。細かいところ詰めていこうとすると確かにめんどいので、本当に試作用を作るのに重宝するというところがちょうどいい使い方な気はする。
ちなみに、スクリプトとスキンの権利を自分で持ってるなら商用利用も可能らしい。金が入ったら購入して日本語マニュアル手に入れて頑張ってみよう。
【私的使いどころ】
・教育用エフェクトバンドル作りたい
シンプルで見やすいけど機能は一通り整ってるバンドルって割とないので欲しい。
コンプ・EQ・リミッター・リバーブのセットと
ディレイ・コーラス・歪み・フィルターのセットくらいの。
・歌声合成ソフトに付属させるエフェクト作りたい
VOCALOIDみたいにVST読み込める歌声合成なんてのがもし出てきたらそれにシンプルなエフェクト付属させてほしい。私の力量的に考えて厳しいけども。
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