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大規模なバーチャルイベントが開ける「cluster」

2018.09.16(08:45) 279

ライブイベントもバーチャルで開催できる今日この頃。バーチャルな空間での大規模なライブイベントを開催できるのは「cluster」のおかげ。

これは最近の機能紹介動画(25分33秒から)

人がたくさん入っている様子は古いけどこの動画で見れる

1.clusterとは
1000人規模のイベントも可能なバーチャルイベント会場を作成するソフト。今まで有名VTuberさんが有料ライブイベントを開催したりしてる。

VR機器を使うと没入感が強いけど、実はVR機器を使わなくてもパソコンで参加できるし、何ならYoutube配信があるライブなら脆弱PCでも問題ない。

2.導入
まずはアカウントを作る。公式HPでアカウントを作ってしまう。

で、ソフトをダウンロード&インストール。前はWIN/Oculus/Viveごと別々のインストーラーだったけど、最近一つに統合されたので、環境にかかわらず一つだけダウンロードしてインストールすればいい。

モデルは持ってなくても大丈夫。デフォルトでちっちゃいロボットみたいなモデルが用意されている。自分でVRMを持っている場合はアップロードして使うことも可能。

3.イベント会場を作る
clusterは単体で配信までできるソフトだが、会場を公開しなければ一人で楽しむこともできる。まずは会場を作ってみよう。

公式HPで自分のアカウントにログインしたら「ルームを作る」ボタンを押して会場を作成する。

「公開」に設定すると招待してない人も会場に入ることができる。
「限定公開」に設定するとURLを教えた人だけが会場に入れる。

どちらにしても、すぐに公開されるわけではない。この段階ではまだ会場の「下書き」が作られるだけ。

そうすると各種設定画面が出るので必要な情報を書き込んでいこう。
CL01.png
名前と説明は良しとして

ハッシュタグ:Twitterでイベントのハッシュタグにする
YoutubeライブURL:Youtubeで配信する場合はここにURLを書く
プライバシー:公開設定はここでも変更可能
部屋:会場のビジュアル。教室から南国からカンファレンスルームから14種類ある

設定によっては、舞台上に一般客を侵入させられるようにも拒否するようにもできる。ライブ中に一般客がステージに上がってきたらお前誰だよってなるよね。事件。

設定し終わったら「ルームを作成」を押せば公開される。ルームを作成してから4時間だけそのルームに入ることができる。要するにイベントの「会場&開演」

ルームを作成したらイベント会場のURLが作成されるので、それをシェアすればURLから一般客が会場に入ることができるようになる。

4.イベントに参加する
主催者(ホスト)はたいていVR機器を以てVRMで参戦するんだろうけど、一般客(ゲスト)にはいろんな参加方法がある。

一つはVR機器をつかってルームに入る方法。没入感が高い。サイリウムをふりまわせ。
もう一つはVR機器は使わずにルームに入る方法。没入感は低いが会場に入れる。
最後にYoutube配信を見る方法。リアルイベントでいうところの「パブリックビューイング」みたいなもので、実際には会場に入ってない。画面としてYoutubeで見る方法。PCやスマホのスペックを全く気にしなくていい。

VR機器持ってるなら使うのが良い
強めのPC持ってるならルームに入ったほうがいい
強めのPCがないならYoutubeで見よう

という感じ。

イベントを開催するホストはステージ上に上がれるがそれ以外は基本的にステージには上がれない。ホストからオーディエンスではなく「ゲスト」として指定されるとステージ上に上がることができるようになる。

5.エモーションとコメント

VR機器を使う場合、あらゆる動作は左手首にある腕時計のようなデバイスを右手でタッチしてやると出てくるメニューから行う。エモーションやコメントもここから行う。

一般客は盛り上がったらいろいろ「エモーション」を出したり「コメント」をすることで場を盛り上げていこう。

「エモーション」というのは現実でいうなら「歓声」が近い。「b(いいね)」だったり「💛(いいね)」だったりを頭の上に表示して盛り上げる。サイリウムを振ることも可能。このサイリウムのアニメーションめっちゃいいので見て。

VR機器で入ってる場合は手にもって振ることが可能。ほかではサイリウムマークを出すまでしかできないのでVR機器買おう。

「コメント」は、ステージ上のモニターの横にあるコメントモニターに映し出される。通常のライブでは届かない観客の声が表示されるの結構良い。ちょっと入力めんどいけど。

コメント自体はTwitterにも投稿できるし、Youtube勢もコメントをイベント会場に反映させることができる。

6.モニターの使い方
ステージ上にあるくそでかいモニターには画像PDFが表示できる。動画やカメラの映像が映せるといいんだけど、そういう機能は一般には公開されていない。

びっくりポイントではあるんだけど、このモニターはなんと3:4なんだな。今の時代誰が3:4でPDF作るんだろうな。

一応9:16で作られたPDFや画像も切れてしまうのではなく余白が追加されて表示されるのですべて見えることには見える。

カンファレンスなんかをclusterで行う場合にはプレゼンをPDFにしてこのモニターに映し出して行う。pptx読み込めるようになるととてもうれしいんだけども。欲を言えばデスクトップをモニターに表示できるようになってほしいよね。

7.音声
これはclusterの弱いところでもあるんだけど、音声デバイスの設定はcluster側ではできない。PCの音声デバイス設定等々をとりまわしてやる。割とむずい。


まとめると、今のところ一般の人々がclusterを使うメリットはあんまりない。20人以下のアットホームなイベント(身内同士か限定イベントよね)であとの人はYoutubeって言うんだったらわざわざ引っ張り出してくるほどでもない。

利用目的から考えて、デスクトップのモニター表示や、動画/プレゼンへの対応がないのは結構痛い。

更新が多いからか、そもそもあんまり作る気がないのかわからないけど、まとまったドキュメントが見やすいところに置いてないのはどうにかしたほうがいい。6月ぐらいに最初使ったときにはほんとに情報が少なくて、使い方は勘と雰囲気みたいなところあったので。でも、9月になって久しぶりに触ってみたら結構見た目や機能が変わっててびっくりした。この感じだとドキュメント作ってもすぐ情報が古くなって使えなくなってしまいそう。
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