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二つの音声をモーフィングする「KotonoFader」

2018.09.26(17:20) 290

モーフィングというのはAからBに滑らかに変化していくことを言います。とりあえずこの動画を見てください。

こういうこと。ゆかりがだんだんずん子に変化していく。

こういうことがVOCALOID4じゃなくてもできるのが「KotonoFader」です。一昨日公開されたので早速使ってみました。

【できること】
・琴葉茜悲しみからだんだん喜になる音声が作れる
・通常音源からだんだん強音源にシフトする音声が作れる
・鏡音リンがだんだん鏡音レンになる音声が作れる
・この母音発音変だなって言う場合に補正できる
・用意されてない発音を生成できる

【導入】
このページの指示に従うべし。

【使い方】
大体同じだけど声だけ違うWAVファイルを2個用意します。

例えば「具体例の歌 feat琴葉茜悲」と「具体例の歌 feat琴葉茜喜」

よりはっきり歌ってるほうを音声データ1に入れて、もう片方を音声データ2に入れる。

下のほうにフェーダーが二つ用意されていると思います。それぞれ

変換強度:どれぐらい2に近づけるか。100なら完全に音声データ2の声色になる
グラフ初期値:変換するタイミングでは50でいい

【使い方アイデア】
1.UTAU/VOCALOIDで強弱をつける。
強音源や弱音源など、声質差分が用意されてるならこういうことが可能。

さっきの「グラフ初期値」はここでいじってるオレンジ色の線の初期位置なので、いじりやすいように調節すればいい。

VOCALOID4ユーザーは日常的に使ってた機能。

2.母音と母音の間の微妙な発音を作る

二重母音も作れるし、曖昧母音も作れるし、[@r]も頑張れば作れるし、演歌のビブラート(あーぅぁぅぁぅぁぅぁみたいなの)もつくれる。タメで使いたい「あーぅあー~~」っていう入るかはいらないかくらいの「う」が作れるの良い。

「か」の母音なんかほかのア段と違くね?ってなったときに「あ」を重ねることで補正するとかいう使い方も可能。

Sharpkeyユーザーは日常的に使う。

3.用意されてない発音を作れる
「わ」と「さ」を混ぜると「ざ」が作れる。
「ふぁ」と「わ」を混ぜると「ヴぁ」が作れる。
「き」と「あ」をうまく混ぜると「きゃ」が作れる。
「く」と「わ」を混ぜると「くゎ」が作れる。

このように1と2の音程が多少違っても大丈夫。

4.キャラを混ぜることができる
キャラの同一性保持の問題があるので、やりすぎると怒られるかもしれないけど、ストーリー的にやりたい場面がないではない。

クロスフェードでも似たようなことができるけど、モーフィングでは「重なる」のではなく「変化する」ので、ストーリーを考えるとおいしいこともある。

技術的には私はよくVOCALOID kokoneと音街ウナを混ぜて力強さをコントロールするとかよくやる。

他にも、モーフィングでは頭を使えばいくらでも使い道が出てくる。
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