結論はシンプルだし新規性がない感じになるが、とりあえず、バーチャルシンガーにしてもバーチャルスピーカーにしても、二次創作してもらいやすいキャラクターってどんな特徴があるのか? というお話。自分の観測できる範囲からの持論です。
【観点】
キャラクターデザイン/キャラクター設定/ソフトウェアという3点から見ていく。
【キャラクターデザイン】
先に結論を言ってしまおう。
・シンプルである
・特徴的である
・魅力的である
知ってる。って言う感じの結論ではあるが、やはりこれ。
シンプルさというのはつまり「要素/パーツが少ない」ということです。例えば初音ミクは「大きいツインテ/初音緑色」だけ押さえていればミクに見える。超シンプル。記号化しやすいよね。
キャラデザがシンプルだと何がいいか。それは「描きやすい」というところ。私は絵描きじゃないので細かいところは正確に把握できてないけど、服や装飾のパーツがかなーり多いデザインと、「/〇\」←これでも何となく最低限はクリアできるデザインだったら、ふとした瞬間にササっと描いて投稿できるのはどっちか一瞬でわかりますよね。ササっと描けるということは軽率に数が出せるということでもある。もちろん凝ろうと思えばいくらでも凝れるし。
あと、パーツが少ないと拡張性が高いので派生させやすい。装飾を変更するなり追加するなり色を変えるなりが簡単。
最近キャラジェネレーターをよく見かけるけど、趣味全開で作られたキャラって案外パーツが多い。多少頭を使ってセーブしないとシンプルにはならないのかもしれない。
特徴的であるというのは「覚えられやすい」ということ。「他と判別可能」ということならそれは「独自性」。最初にパッと見て覚えられるキャッチ―さともいえるかもしれません。
例えば、アホ毛が顔の3倍くらいのサイズのキャラがいたとする。「え、でかすぎでは?」ってなるよね。もちろん誇張だが、覚えられないキャラを二次創作なんてできるわけない。シンプルさも覚えやすさには作用してくる。
キズナアイも最近大規模に人気だけど結構シンプルなデザインでありながら、双葉みたいな頭のあれとか、髪のアクセントとかは結構特徴としてわかりやすい。
魅力的であるというのは「描きたくなる」ということ。これができれば苦労しねぇよって話だが、これができなければ要するに描かれないので結局ここが最重要。でも、正直VOCALOIDやVOICEROIDはここ大体クリアできるんですよ。絵がうまければ魅力は伝わるので、プロが描けば大体魅力的でしょう。あとはユーザーのシュミに刺さるかどうか。できるだけ多くの人に刺さるようにするのも戦略だし、そこでターゲットを意識したりリサーチするとかいうマーケティングが有効になってくる。
結構、設定画として表情差分を用意しておくと喜ばれる。Twitterでたまにそういうテンプレート流行るよね。資料画はもちろんあったほうがいい。
まとめると、
・シンプルである(描きやすい)
・特徴的である(覚えやすい)
・魅力的である(描きたくなる)
ですな。そりゃそうだ。
【キャラクター設定】
絵は伸びやすい(拡散されやすい)ので、イラストが制作されやすいというのもかなーり重要だけど、SS二次創作だったりイラストの発想やストーリーを支えるためにはキャラの設定も重要。
重要だが、これに関しては「あったほうがよい」というくらいの話。身長体重なんかは作画資料としての情報なのでスキにすればいいけど、あったほうがよさそうなのは「属性」と「相関関係」である。
「属性」というのは「ツンデレ」とか「あほの子」とかそういうやつ。ざっくりとした設定の方向性がわかる。あるとないとでは天地ほどの差がある。キャラデザから「これは明らかにツンデレの顔ですわ」ってなればそれでいいけども。要するに二次創作するときの「発想の素」が欲しい。何もないと発想しにくい。一言「あほの子」って言ってもらえれば、既存のストーリーの中にも配置しやすいし、あほの子あるあるシチュエーションを組みやすい。
キャラクターが複数いるときには「相関関係」を意識できる情報があると良い。これは「このキャラAはキャラBのことが好き」とかいう相関図にしてしまうと、解釈違いとかを生んでしまいがちなのでせいぜい「キャラAはキャラBの先輩である」くらいにしとくのがバランスがいい。こうすると「先輩×後輩」派の人も「後輩×先輩」派の人もCP厨じゃない人も自由にできるし、発想の素になる。他には直接関係として書かなくても身長をそれぞれ示しておくと身長差萌えの人他もやりやすい。複数キャラがいるなら、一人ひとり独立させるんじゃもったいない気がする。私がCP厨だからというのもあるけど。
歌声合成/話声合成界隈で過ごしていると、「おまけ素材」が世間のキャラ認識を生み出してるように思えることも多い。VOICEROIDにはおまけとしてセリフwavが同梱されてたりするが、これの内容によって紲星あかりには大食いキャラが共有されていたりする。そういうところから発想力強めの人を味方につける離れ業もあったりするのだ。
まとめると、
・発想の素が欲しい
設定というのはルールではなくて発想の素なので、材料として膨らませればいいし邪魔なら無視すればいい。
【ソフトウェア】
セクションタイトルが雑だが、要素はこれくらい。
・簡単かつ作りこみも可能
・音声のクオリティーが高い
・ストーリーを作りやすい
むずいな。
「簡単かつ作りこみも可能」というのは「ユーザーを取り込みやすく、逃がしにくい」ということ。GUIデザインとかユーザービリティ―とか考えるべきことは絶えないし高度に専門的である。
「音声のクオリティーが高い」というのは魅力に大きくかかわってくるが、当たり前すぎてヤバイ。私は好きでなんでも触っているけど、結局のところ流行っているソフトは音声もクオリティー高いし、流行ってないソフトは逆に発音や音質に難がある。手厳しいけど。
カバー曲制作の場合もなんだかんだで最終音感は必要だしMIXまでしようと思えばネットの海で検索祭りである。ストーリーは描こうと思えば一応書けるからやりやすい。
もちろんSS書くのだって向いてない人には全くできないしそこらへんは人それぞれ得意なことは違うからどっちが高尚でどっちが低俗だなんてそういう話ではないが、システムとして「喋れる」というのは強い。
なんだかんだで、実感としてもVOICEROID/CeVIO界隈とても活発だし二次創作もとても多い。元気。歌おうと思えば歌えるし。
【観点】
キャラクターデザイン/キャラクター設定/ソフトウェアという3点から見ていく。
【キャラクターデザイン】
先に結論を言ってしまおう。
・シンプルである
・特徴的である
・魅力的である
知ってる。って言う感じの結論ではあるが、やはりこれ。
シンプルさというのはつまり「要素/パーツが少ない」ということです。例えば初音ミクは「大きいツインテ/初音緑色」だけ押さえていればミクに見える。超シンプル。記号化しやすいよね。
キャラデザがシンプルだと何がいいか。それは「描きやすい」というところ。私は絵描きじゃないので細かいところは正確に把握できてないけど、服や装飾のパーツがかなーり多いデザインと、「/〇\」←これでも何となく最低限はクリアできるデザインだったら、ふとした瞬間にササっと描いて投稿できるのはどっちか一瞬でわかりますよね。ササっと描けるということは軽率に数が出せるということでもある。もちろん凝ろうと思えばいくらでも凝れるし。
あと、パーツが少ないと拡張性が高いので派生させやすい。装飾を変更するなり追加するなり色を変えるなりが簡単。
最近キャラジェネレーターをよく見かけるけど、趣味全開で作られたキャラって案外パーツが多い。多少頭を使ってセーブしないとシンプルにはならないのかもしれない。
特徴的であるというのは「覚えられやすい」ということ。「他と判別可能」ということならそれは「独自性」。最初にパッと見て覚えられるキャッチ―さともいえるかもしれません。
例えば、アホ毛が顔の3倍くらいのサイズのキャラがいたとする。「え、でかすぎでは?」ってなるよね。もちろん誇張だが、覚えられないキャラを二次創作なんてできるわけない。シンプルさも覚えやすさには作用してくる。
キズナアイも最近大規模に人気だけど結構シンプルなデザインでありながら、双葉みたいな頭のあれとか、髪のアクセントとかは結構特徴としてわかりやすい。
魅力的であるというのは「描きたくなる」ということ。これができれば苦労しねぇよって話だが、これができなければ要するに描かれないので結局ここが最重要。でも、正直VOCALOIDやVOICEROIDはここ大体クリアできるんですよ。絵がうまければ魅力は伝わるので、プロが描けば大体魅力的でしょう。あとはユーザーのシュミに刺さるかどうか。できるだけ多くの人に刺さるようにするのも戦略だし、そこでターゲットを意識したりリサーチするとかいうマーケティングが有効になってくる。
結構、設定画として表情差分を用意しておくと喜ばれる。Twitterでたまにそういうテンプレート流行るよね。資料画はもちろんあったほうがいい。
まとめると、
・シンプルである(描きやすい)
・特徴的である(覚えやすい)
・魅力的である(描きたくなる)
ですな。そりゃそうだ。
【キャラクター設定】
絵は伸びやすい(拡散されやすい)ので、イラストが制作されやすいというのもかなーり重要だけど、SS二次創作だったりイラストの発想やストーリーを支えるためにはキャラの設定も重要。
重要だが、これに関しては「あったほうがよい」というくらいの話。身長体重なんかは作画資料としての情報なのでスキにすればいいけど、あったほうがよさそうなのは「属性」と「相関関係」である。
「属性」というのは「ツンデレ」とか「あほの子」とかそういうやつ。ざっくりとした設定の方向性がわかる。あるとないとでは天地ほどの差がある。キャラデザから「これは明らかにツンデレの顔ですわ」ってなればそれでいいけども。要するに二次創作するときの「発想の素」が欲しい。何もないと発想しにくい。一言「あほの子」って言ってもらえれば、既存のストーリーの中にも配置しやすいし、あほの子あるあるシチュエーションを組みやすい。
キャラクターが複数いるときには「相関関係」を意識できる情報があると良い。これは「このキャラAはキャラBのことが好き」とかいう相関図にしてしまうと、解釈違いとかを生んでしまいがちなのでせいぜい「キャラAはキャラBの先輩である」くらいにしとくのがバランスがいい。こうすると「先輩×後輩」派の人も「後輩×先輩」派の人もCP厨じゃない人も自由にできるし、発想の素になる。他には直接関係として書かなくても身長をそれぞれ示しておくと身長差萌えの人他もやりやすい。複数キャラがいるなら、一人ひとり独立させるんじゃもったいない気がする。私がCP厨だからというのもあるけど。
歌声合成/話声合成界隈で過ごしていると、「おまけ素材」が世間のキャラ認識を生み出してるように思えることも多い。VOICEROIDにはおまけとしてセリフwavが同梱されてたりするが、これの内容によって紲星あかりには大食いキャラが共有されていたりする。そういうところから発想力強めの人を味方につける離れ業もあったりするのだ。
まとめると、
・発想の素が欲しい
設定というのはルールではなくて発想の素なので、材料として膨らませればいいし邪魔なら無視すればいい。
【ソフトウェア】
セクションタイトルが雑だが、要素はこれくらい。
・簡単かつ作りこみも可能
・音声のクオリティーが高い
・ストーリーを作りやすい
むずいな。
「簡単かつ作りこみも可能」というのは「ユーザーを取り込みやすく、逃がしにくい」ということ。GUIデザインとかユーザービリティ―とか考えるべきことは絶えないし高度に専門的である。
「音声のクオリティーが高い」というのは魅力に大きくかかわってくるが、当たり前すぎてヤバイ。私は好きでなんでも触っているけど、結局のところ流行っているソフトは音声もクオリティー高いし、流行ってないソフトは逆に発音や音質に難がある。手厳しいけど。
「ストーリーを作りやすい」というのは、ぶっちゃけ「喋らせやすいかどうか」である。そもそもそんなに音楽って簡単ではないのだ。ボカロ曲制作は「作曲+作詞」が基本にある。ここから作曲を取り除けばお話は作れるので、二次創作のハードルとしてまだショートストーリーのほうが低めなのだ。
カバー曲制作の場合もなんだかんだで最終音感は必要だしMIXまでしようと思えばネットの海で検索祭りである。ストーリーは描こうと思えば一応書けるからやりやすい。
もちろんSS書くのだって向いてない人には全くできないしそこらへんは人それぞれ得意なことは違うからどっちが高尚でどっちが低俗だなんてそういう話ではないが、システムとして「喋れる」というのは強い。
なんだかんだで、実感としてもVOICEROID/CeVIO界隈とても活発だし二次創作もとても多い。元気。歌おうと思えば歌えるし。
スポンサーサイト