収入があったので設備投資しました。今回導入したのはWAVESのエフェクトバンドル「WAVES VOCAL」です。
【概要】
WAVES VOCALには以下のプラグインが入っている
R-Channel:チャンネルストリップ
R-Axx:コンプレッサー
R-DeEsser:ディエッサー
Doubler:ダブラー
DeBreath:ブレスカット
TUNE / TUNE Lite:ピッチ補正
ボーカルを処理するのに必要な基本のエフェクトがそろってます。
過激な味付けはできないけど、基本処理はほぼすべてできるくらいのもの。
歌ってみたとか歌声合成カバー曲をやるだけならこれ+リバーブ+マスター用コンプ+リミッターが欲しい。
私はTUNEが欲しかったので、それだけのために買いました(TUNE単体で買うよりもセットのほうが安い)
【解説】
・R-Channel
チャンネルストリップといって、マジの基本処理をするエフェクトが一つにまとまったもの。
これ一つの中にコンプレッサー・イコライザー・ゲートが入っているので、これ一個させばもうボーカルのMIXは終わりに近い。ごちゃごちゃしてるのでちょっと見にくい。
・R-Axx
コンプレッサー。です。めっさシンプルで見やすい。
・R-DeEsser
ディエッサーです。サ行やシャ行などの耳に痛い子音をピンポイントで削るエフェクト。必要ならかける。
・Doubler
ダブラー。1人しかいないボーカルを複製して厚みを出すエフェクト。ボーカル真ん中にしかいない感がすごい時にこれで幅を広げたりもする。
実はショートディレイにもなるし、コーラスにもなるし、ちょっとしたリバーブにもなる。頭を使えばフェイザーにもなるぞ。
隠しテクとして、ボーカルを奥に移動させたり、グロウルさせたりすることまでできたりする。普通やらないけど。
・DeBreath
ブレス・息継ぎを消すことができる。逆にブレスだけ切り取ることも可能。SinsyやCeVIOなどの自動で息継ぎする歌声合成で試してみたところ、気になるところでちゃんと消してくれる。
SinsyやCeVIOのブレスは小さいので、DeBreathで抜き出して音を大きくしてまたくっつけるとかするとよいこともあるかも。
・TUNE / TUNE Lite
TUNEはピッチ補正ソフト。音痴を修正したりケロケロボイスにしたりできる。Liteのほうが機能が少ない。
TUNEの方なら補正だけでなくピッチを手描きして調声することもできるし、ビブラートも作れる。
メロダインやオートチューンより安いのが良いポイント。ただ画面がちっちゃい。
VocalShifterより劣化が少ないけど、タイミング調声はできない。
【歌声合成での使いどころ】
正直、歌声合成で活躍するのはTUNEくらいかと思う。Sinsyや歌うボイスロイドをはじめとする「その他歌声合成」を調声するときにあると重宝する。
機能的にはVocalShifterのピッチコントロールと大体同じだけど、劣化が少ないのが強い。
あとは、ダブラーで簡易グロウルが作れるくらいかな?
【導入の決め手】
おそらく、DAW標準でもコンプ・EQくらいはついているだろうので、これを導入する目的はディエッサー・デブレス・チューンが欲しいかどうかによる。
2万円出してもっといっぱいエフェクトが入っているGoldバンドルを買えばいいとは思う。ただ、Goldバンドルにもデブレス・チューンは入ってないので、やっぱりこれが欲しいならVocalバンドルを買うのが良い。
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