UTAU音源は基本的に原音ファイルと原音設定ファイルだけあれば最低限動きます。しかし実際には、使う人にとって使いやすいものにするためにいろいろやることも多いのです。アイコンやREADMEをはじめこまごまと用意して、フォルダに入れて、いらないファイル消して……と。
私はその辺まとめて「パッケージ化」と呼んでます。が、正直、何が必要で何が要らないのかとか、必要なものがそろってるか、いらないものが入ってないかとか、確認するのはめんどいのです。
その辺をサポートしてくれるのが「パッケージ化支援ソフト」。
今までは2010年製の「NAKAHOSA(ブログ内に記事あり)」というのがあったんですが、デルタさんが新たに「Gakuya」というソフト(単独起動、プラグイン)を作ってくださいました。ソフトの画面に作った音源を投げれば、パッケージ化をお手伝いしてくれる。
【Gakuyaでできること】
1.ファイルチェック
必要なファイルがそろってるかどうかを確認してくれる。同時にいらないものは消してくれる。
こだわりがないなら全部チェックすればOK。これをやると、ちゃんと周波数表がそろってるかも確認できるし、いらないファイルを消して音源のサイズを小さくすることもできる。親切。
NAKAHOSAと比べてファイルチェックが細かい。
2.テキスト作成
README、Character、installなど、UTAU音源の中に入ってるテキストを作成できる。特に、Characterやinstallは何を書けばいいのかわからない人もいるかもしれないが、Gakuyaの画面を見れば書くべきことがわかるし、細かい書き方のルールなんかは勝手にやってくれるので覚えなくてもよくなる。
README、Character、installはどれも作っておこう。READMEは規約、Characterはアイコンやキャラ説明などを書くやつ、installは「ZIPをUTAUの画面に投げれば勝手に音源インストールできちゃう」ようにするテキスト。前二つはほぼ必須。最後の一つはあると喜ばれたりする。
3.ZIP、UAR作成
必要なもの全部入れて、いらないもの全部消して配布できる形で出力してくれる。一般的なZIP形式にもできるし、ワンクリックで音源をインストールできるUAR形式(ブログ内に解説記事あり)にもできる。
UARは便利だけど、最近の人は知らなくて使い方が分からないとか、玄人からすると融通が利かないとかで、今は「install.txt付きZIP」が万人受けしやすいかなという印象(個人の感想)がある。要するに「UARも作る」はあんまりチェックしなくてもいい。
つまり、「っしゃー音源録って原音設定できたー!!」ってなった後、Gakuyaにフォルダをポイっと投げてやれば、ファイルチェックやってくれて、悩まずにテキストが書けて、ZIPやUARまで作ってくれるから、そのまま音源として公開できる――ということですね。
【ダウンロード】
こちらのページからたどっていく。ZIPファイルを落として、開いて中のEXEを実行すれば単独起動可能。開かずにUTAUの画面に投げればプラグインとして使うことができます。
パッケージ化はやろうと思うと案外めんどいし、テキスト作成では割とミスしがちなので、パッケージ化ソフトはかなり便利ですよ。
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