【録音とその後のトリートメント】
録音の時に残響やノイズ以外に気を付けるべきなのが「マイクプリアンプ」です。と言ってもそこまで気を付けることはないのですが。ポイントは「無個性で上質なマイクプリ」を選ぶことです。
たまに、ボーカルの録音に限らず真空管プリアンプを使う場合があります。これはこれで別にいいのですが、ここでの「味付け」はUTAUでの編集もまだ残っている状態ですので、かえってその後のMIXやマスタリングの自由度を奪ってしまう可能性があります。
録音後にもファイルには下手に手を加えない方がいいと思っています。リップノイズとその他ノイズを消したらそのままでいいのではないでしょうか。
ポイントは「下手にいじらない」
「良UTAU音源」と言いながらそれが「誰にとっての」良音源であるかについてはあまり触れることができませんでした。ターゲットは重要な要素ですね。
UTAUは無料の歌声合成ソフトであるので、中学生や高校生など「VOCALOIDやってみたいけどお小遣いではどうにもならない」という人が多いようです。
そんな初心者の皆さんが求めるものは何かといえば
「簡単に上質なものが作れること」
でしょう。もちろん質を上げようと思えば、連続音やCVVC音源を使うことは必須になってきますが、初心者ですので「簡単に」ということが重要なのです。
一般的なソフトであればこの辺はGUIデザインを変えるだのなんだので対応していくのでしょうが、UTAUは音源からのアプローチが可能です。
1.単独音であること、もしくは単独音として利用可能であること
2.ナチュラルな歌声で挙動が安定していること(要するによく言うことを聞く素直な音源であること)
3.WAVEファイルに出力した後トリートメントが少なくて済むこと
あたりは必要だと思います。
2.は中の人の声質と、正しい原音設定により実現され、3.は録音から設定までの間の作業によって実現されるでしょう。
私はその後の上達も含めて考えると単独音として利用可能であるほかに連続音やCVVCとしても利用可能である形式を推しています。
こうすることで初心者から上級者まで対応できるライブラリになれると思っています。
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